ブラッククローバー~灰被りの戦乙女   作:武藤 桜

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修行パートは内容が思いつかなかったのでカットします。


第三話「魔導書授与~あの日の誓い」

あれから数年。あの日から私達はそれぞれ修行にあけくれ、気づけば今年で15歳。魔導書を貰う年齢になった。

アスタは相変わらず筋トレに打ち込み暑苦しい性格は変わっていない。ユノはあの日から性格が変わり冷静沈着さと負けづ嫌いな感情が同居する性格になった。

私は昼は魔法、夜は筋トレに打ち込みこの数年で肉体は細身ながら引き締まった体格になった。魔法は未だに遠距離攻撃は苦手なので魔法を身に纏った近接戦闘に視野を置いて訓練している。

 

そして、魔導書授与の日。

近隣の村々から同年の少年少女が集められた。

 

「おい・・・!あいつ灰被りだぞ」

「あの灰被りか!?」

「数年前から近隣で犯罪紛いをするチンピラを狩りまくってるって言うあの・・・」

「遠距離魔法が使えないから近接戦闘で相手を叩きのめすらしいぜ・・・!」

「俺見たんだ!!あいつ魔法が掠めたのにそのまま相手に突っ込んで倒したんだぜ。スゲー怖い笑みで・・・」

 

灰被りのノエル。ここ数年境外界で活動する中で生まれた私の二つ名。どんな相手でも叩きのめすイカれた戦乙女。

 

「それでは、魔導書授与」

 

魔導書塔の管理者が魔導書を皆にはそれぞれ配っていく。

私にも魔導書が渡り、ユノに至っては何と伝説の四葉の魔導書が渡った。ただ一人アスタだけを除いて・・・。

 

「俺はお前のライバルだ!!」

魔導書を得られなかったアスタはそれでもユノに向かって行ったが、

 

「ありえねー」

 

そんな冷たい言葉にアスタの腕は垂れ下がるのだった。

 

夕暮れ時、魔導書塔の近くで夕日を見るアスタを遠目から私は見守っていた。あれだけの醜態を晒したのだ。凹むのも無理ないと思っていたが、

 

「ぜってぇ諦めねぇ!!待ってろよユノ!!1年でも2年でも待って励んでやる!!」

 

そう大声で宣言した。

 

『本当に変わらないわね、あのバカは・・・』

 

あの日の誓いの為に又立ち上がるそんなアスタを私は優しく見守った。

その時、ユノが突然現れた魔道士に拘束された。

魔道士は左目元周りが焼けただれた目つきの悪い男だった。

 

「やめなさい!!」

「おやおや、又新しいカモが来たな〜!!鎖創世魔法"魔縛鉄鎖陣"!!」

 

止めに入ろうとした私も呆気なく鎖で拘束された。

 

「やめろこの野郎!!!!!」

 

近くで見ていたアスタも突撃するが呆気なく壁に叩きつけられた。

 

「俺はこの鎖で相手の魔力を測れるがよ、お前の魔力は全くない。生まれつきだろうな、それじゃあ魔法が使えないわけだ」

 

男のきつい事実にアスタの身体から力が抜けていくのが分かった。

 

「お前はこの世界で何もできない。何もかも諦めな、生まれついての負け犬くん♪」

 

アスタの目が絶望一色に染まろうとしたその時、

 

「そんなわけない。そいつは誰よりも努力してきた。そいつは・・・アスタは俺のライバルだ!!」

 

ユノがそう言い放つとアスタは男の足を掴んだ。

 

「まだだ・・・!!情けねえとこ見せちまったなユノ、ノエル。待ってろ、今からこいつを倒すからよぉ」

 

その時、外壁の岩が外れ中からボロボロの魔導書がアスタの前に現れた。

 

「やっぱりな・・・。アスタが選ばれないなんてありえねー!!!」

「そうこなくっちゃね・・・。私も・・・!!」

 

私も戦う為に全身の筋肉に力を溜め、一気に鎖を引きちぎった。

 

「嘘だろ。あんな女に俺の鎖が・・・!?」

「行くわよ、アスタ!!」

「おう!!」

 

アスタは魔導書から黒ずんだ大剣を取り出し、私も拳に水を溜め込んだ。

 

「何なんだこの魔なしのクズがぁあぁ!!!!!!」

 

男が飛ばしてきた鎖をアスタの大剣が消し飛ばした。

 

「俺の魔法を無効化しただと!?」

 

「魔力が無くても俺は魔法帝になる!!「諦めないのが俺達(私達)の魔法だぁ!!!」」

「水魔法"海竜の鉄拳"!!!!」

 

アスタが男の鎖を無効化し、私の攻撃で男は外壁に叩きつけられ完全に気絶した。

 

男の魔法が解除され自由になったユノは魔導書を取り戻した。アスタは念願の魔導書を手に入れ大満足そうだった。

 

「アスタ、また助けられちまったな・・・。この借りは必ず返す。ノエルもありがとう」

「そんなの当たり前でしょ」

「・・・、約束憶えてるか?」

「えぇ」

「ユノとノエルこそ、覚えてたのか?」

 

「「「誰が魔法帝になるか勝負だ!!!」」」

 

幼き日のあの約束を私達三人は改めて誓い合ったのだった。

 

 

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