異世界唯一の滅却師   作:ktnkn

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目指して

 

 

再び、菜月昴と合流するために通りを歩く。

あの女、エルザが言ったことを思い出す。

 

「『守る』か」

 

今まで何度も戦いをしてきたつもりだが、誰かを守るなんてことは考えたこともなかったな。守るために戦う友人の姿を何度も目の前で見ていたというのに。

 

 

 

菜月昴が2回目の時に出てきた路地の入り口に到着する。

少し騒がしい。

 

 

「───げろ!ヤバイって!バレたらマジにシャレになんねぇ!」

 

路地から3人の男たちが走り去っていく。

 

嫌な予感がして、急いで路地の中を進んでいくと、

 

 

 

腰と背中のあたりをナイフで刺された菜月昴の姿が、そこにはあった。

 

「っおい!菜月!」

 

呼びかけるも、菜月昴の身体はすでに熱が失われている。

 

 

と、同時に、石田雨竜の心臓が潰された。

 

意識が暗転する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四度目の同じ景色。

 

菜月昴と合流しなければ、話は始まらないというのに、会う前にやられていては『守る』以前の問題じゃないか。そう考え、早く合流しようと足早に歩みを進めようとして、

 

 

「そこの君、少しいいかい?」

 

 

振り向くと、赤毛の青年が。

 

ラインハルトとの会話をできるだけ早めに終わられせよう、そう石田雨竜は思ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

できるだけ急いで路地へと向かう。

 

「衛兵さーーーーーーん!!」

 

菜月昴の声だ。

 

「誰か!男の人よんでーーーー!!」

 

もう、襲われているのか⁉︎

 

急いで探すか、路地が入り組んでいて、見つけづらい。

 

 

すると、先ほど見かけた3人の男たちが走り去っていった。

 

もしかしたらもうやられているかもしれない。

 

 

 

「菜月っ!」

 

そう言って、男たちが出てきた道を見ると、昴がラインハルトと話している姿があった。

 

 

 

「おお!石田!大丈夫だったか!」

 

「君こそ、大丈夫なのか?」

 

「おう!俺はこの超絶爽やかイケメンに助けてもらったからな!」

 

「ラインハルトに助けてもらったのか、焦って損したな」

 

「なんだ知り合いなのかよ」

 

「さっきぶりだね、ウリュウ。先ほど話しているときに焦りが見えたのは、どうやらスバルを探していてのことなのかい?」

 

「え?ああ、うん、まあそんな感じで」

 

 

昴と合流して安堵したのか、返事がテキトウになる雨竜。

 

 

「なんだよ心配してくれたのか?石田。わりーわりー、もう大丈夫だから」

 

「まったく君というやつは。守れるものも守れやしない。」

 

「石田って結構ツンデレだよなー」

 

「なっ、何を言い出すんだ君は⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラインハルトと別れて、再び盗品蔵を目指す2人。

 

雨竜が話を切り出す。

 

「君も、さすがに気づいているとは思うが、─」

 

「ああ、俺たちは死───」

 

「まてまて!それ以上言うな!」

 

「─言ったら?」

 

「言ったら僕の心臓が潰される」

 

「マジかよ、思ったより酷い結果だった。」

 

 

「僕たちの身に起きているこの現象、直接言及はできないけど、わかったことがある。

 

この現象のトリガーはたぶん、君だ。菜月昴」

 

 

「・・・俺も薄々感じてたけど、一応、なんで?」

 

「このことも、あまり詳しくは言えないが、三度も体験したんだ、流石にわかるさ。」

 

「そっか・・・、悪いな石田、こんな巻き込んだ感じで。」

 

「気にするな。君こそ弱気で良いのか?サテラに会うんだろう?」

 

「弱気になんかなってねーよ。・・・ありがとな」

 

 

歩く人々が雨竜を見て少し身じろぎしている。

 

 

昴が小声で、

 

 

 

「そういや、俺が探してる女の子、サテラって名前じゃないっぽいわ。その名前、世間では禁句扱いされてるから気をつけてな」

 

「なんで今頃言うんだ⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貧民街に辿り着き、

2人が盗品蔵の扉の前に立つ。

 

 

「よし、今回で必ず成功させるぞ、石田!」

 

「ああ」

 

 

そう言い、再び扉を叩いた。

 

 

 

 






石田の弓って、
千年血戦篇のときは弧雀なのか神聖弓なのかどっちなんだ?


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