【青学三次】青学最終兵器部部長、その名は── 作:向こう側に立つんは、俺か?
725:名無しの青学生
いやーうごめくもの対策スレ見てきたけど凄かったわ……
あんな数どうすんだと思ったのにまとめて吹き飛ばすんだもん……
そんなん出来る普通!?
726:名無しの青学生
半端ないって! 最終兵器部半端ないって!
727:名無しの青学生
ふぅ、どうなることかと思ったけどなんとか……ってそうだ、アビドスの方はどうなった!?
728:名無しの青学生
うごめくものの侵攻が止まった
729:名無しの青学生
対策委員会の方だよ!
730:★ぐろぐろヘルメット団・団長
ついさっきホシノが奪還されたよ
731:名無しの青学生
団長ォ!
732:名無しの青学生
何やってんだよ! 団長!
733:★ぐろぐろヘルメット団・団長
その言い方だと私死にそうじゃない?
734:名無しの青学生
別に良くない?
735:★ぐろぐろヘルメット団・団長
( ; ; )
736:名無しの青学生
草
737:名無しの青学生
それで、ホシノちゃんとアビドスに戻ったの?
738:★ぐろぐろヘルメット団・団長
戻ったよ。ちゃんと見てたし。
いやあ、ただいまのシーンは名シーンでしたね!!
739:名無しの青学生
配信しろよそこは!!
740:名無しの青学生
見せろ!! 俺たちにも!!
741:★ぐろぐろヘルメット団・団長
ダメで〜〜〜〜〜す!!! (^o^)
742:名無しの青学生
ほんまクソ
743:名無しの青学生
夜道だけかと思うなよ
744:名無しの青学生
青学に無事に戻って来れると思うなよ
745:★ぐろぐろヘルメット団・団長
ひどくない? 私がやったことなんてホシノとアビドスの皆のおかえり、ただいま、のシーンを独り占めしただけなのに……!!
746:名無しの青学生
万死に値しすぎてて草
747:名無しの青学生
法に触れてないだけの巨悪
748:名無しの青学生
お前は存在してはいけない生き物だ
749:名無しの青学生
ってかニゴカスは!? あいつも配信せずに楽しんだの!?
750:名無しの青学生
ニゴカスはホタルちゃんの戦闘観るチャンスや! 最高速度で駆けつけたる!! って言って走って行ったよ
751:名無しの青学生
何やってんだあいつはマジで
752:名無しの青学生
ホシノと対策委員会の再会シーンよりあっち優先するのはらしいっちゃらしいけど
753:名無しの青学生
そのせいで1番いいとこ見逃したじゃん!
754:★ぐろぐろヘルメット団・団長
ホシノのただいまのシーンは私だけのものってことで……www
755:名無しの青学生
許されない
756:名無しの青学生
この世からフライアウェイさせてやる
757:名無しの青学生
惨たらしくやられる呪いかけといた
◇
「そう。分かった。小鳥遊ホシノは無事に帰還したのね。それじゃあこちらもこれ以上ここにいる理由はない。アコ。撤退を」
『はい、委員長。風紀委員会、撤退です。イオリ、チナツ、あなたたちが先導してください』
「「了解」」
ここはアビドス自治区、カイザーが展開していた一区画。
睨み合いを続けていた風紀委員会とカイザーPMCだが、ヒナの端末にホシノ奪還の方が入ったことによりその膠着は崩れた。
ヒナが撤退の指示を出すと、行政官アコにより速やかに撤退行動が取られる。ヒナは念の為、殿を務め……結局は動かなかったカイザーのことについて考えを巡らせていた。
(ふむ……最後まで動かなかった……。カイザー……というか大人は基本的に子供を見くびっている。少しくらい仕掛けてきてもおかしくないと思ったけど……。……風紀委員会の戦力に及び腰になった? それとも、他に何か理由が……?)
ヒナが考えている間……風紀委員会が撤退している姿を見てもカイザーPMCは動かない。動こうとしている気配は感じるが……それだけ。結局は仕掛けて来ない。
(……結局最後まで何もして来なかった。いったい……?)
そこまで考えてヒナは思考を打ち切る。
「……考えたところで分からないわね。あまり長居しすぎても、ゲヘナとアビドスお互いに取って不都合になるだけ。今はアビドスへの借りを返すことが出来て良かったと素直に喜びましょう」
そう呟き、風紀委員会の撤退を見届け、ヒナも撤退する。その背を、カイザーPMCの陣形の奥から見つめる目があった。
「本当によろしいのですか? 理事。今ならまだ追いついて後ろから撃つことも出来ますが……」
「かまわん。最初から決めていたことだろう。ゲヘナ風紀委員会だけならともかく……空崎ヒナが来れば開戦はしないと」
そこに居たのはカイザーPMCと今回の作戦の指揮を任されていた隊長。
隊長は理事のその言葉に納得できないとばかりに食い下がる。
「しかし……確かに今ここにある戦力では厳しいかもしれませんが、後方にはまだまだ戦力があります。それを投入すれば可能性は十分に……」
「くどいぞ。……ああ、そう言えばお前は最近昇進したのだったか」
「え? ……はい、つい2ヶ月前に」
突然の理事の問い。
隊長は困惑しながらも、隠す理由もないので素直に答える。
「なるほどな、それではまだ理解しきれていないのも無理はない。……いいか? 今ここで後方の戦力を全て投入すれば、あの空崎ヒナとて倒せる目はあるかもしれぬ」
「でしたら……!」
「だがそれは最悪手だ」
最悪手。
その言葉を耳に入れ、どういうことかと言葉を紡げなくなった隊長に対し、理事はさらに続ける。
「確かに目はあるかもしれぬ……が、それは全力で龍の尾を踏みつけに行くのと同じことだ。さらには、これまで苦心してきた戦力調整の努力も全て無に帰すことになる」
「戦力……調整?」
「そうだ。……今回なぜ我々が後方に戦力を残したまま出撃したと思う?」
「え? それは……援軍、および警戒のためです。今回の多方面作戦において劣勢なところがあれば迅速に駆けつけられるように、そして他にも出てくるかもしれない敵戦力に備えるため……」
理事の問いに隊長は即座に自身の考えを述べる。戦力の数と配置は理事が決めたことだったが、そういう理由だろう、と。
「良い答えだ。だが答えが一つ欠けている」
「それは……?」
「それは先にも言った通り、戦力を多くしすぎないためだ。多すぎると……奴らに目を付けられる」
そう言うとカイザーは撤退してゆく風紀委員会の背ではなく、さらにその先……ここからでは見えぬその学園の方向を見つめる。
「奴ら……?」
「決まっているだろう……青資秘密学園だ」
理事は忌々しそうに目元を歪める。
「キヴォトスの管理者気取りの秘密主義者ども……我々がいったいどれどけ煮湯を飲まされたか……」
「は……はあ……」
何かのスイッチが入ったのか恨み言を呟き続ける理事に、隊長は困惑しながらも、続きを聞くために問いかける。
「それで……いったいなぜ目を付けられてはならないと……?」
その問いに理事は正気に帰ったようで……咳払いを一つ挟むとその答えを口にした。
「ごほんっ! ……少々取り乱した。理由は至極単純。敗けるからだ」
「敗ける……ですか?」
昇進したばかりとは言え、カイザーPMCの軍事力をよく知っている隊長は信じられない、とばかりに理事に反論する。
「しかし……青学が強大な学園なのは理解していますが、敗ける、と断言するほどでは無いのでは……? いえ、敗北の可能性自体はあると思いますが……」
「その通りだ。いかな青資秘密学園であろうとカイザーの総力を持ってすれば充分に勝ち目はある。青資秘密学園にあの部活さえなければな」
「あの部活……?」
「最終兵器部。青学に勝つことは出来ても……あの部活に勝つことは出来ん」
その言に隊長は問い返す。
「最終兵器部、確かに噂こそ聞いていますが……それだけの相手なのですか?」
「そうだ。先ほど、風紀委員会と睨み合いをしていた時、大きな音と共に地震が起きただろう?」
「え? はい」
先ほどの睨み合いの最中、理事が言っていた通りの出来事があり、風紀委員会とお互いに兵が動揺していたことを思い出す。
一回限りで終わったため、それ以上動揺することもなく睨み合いは続いたが……。
「ですがあれはビナー……この砂漠を縄張りにしているあの大蛇の仕業では……?」
「いくらビナーと言えど、この区画まで届くほどの地震を起こすのは難しいだろう。あれをやったのは……最終兵器部だ」
「!? そんな馬鹿なっ!? いくら強いと言えど一個人にそんなこと出来るわけ……!」
「出来るからこそ最終兵器部なのだ」
隊長の声を遮り、諭すように理事は話す。
「奴らは生徒の皮を被っただけの化け物どもだ。たとえ、カイザーが今の数十……いや数百倍の戦力を得たとしても勝てるかどうか……」
絶句し、呆然と立ち尽くしている隊長に理事はなおも続ける。
「だからこそ、我々は戦力を調整しているのだ。青学の虎の子。最終兵器部。奴らはキヴォトスを崩壊させ得る相手に対して出撃する。それはつまり……そんなことの出来ない戦力相手には奴らは出てこないということだからだ」
「そん、な……」
衝撃からはある程度立ち直ったのか、隊長はかろうじて声を出すが、二の句を継ぐことは出来ていない。
それを尻目に、カイザーは完全に撤退を終え、何も見えなくなった風紀委員会の撤退方向を見ながら隊長に告げる。
「これで理解できたな? 追撃などかけん理由が。分かったのならこちらも撤退だ。迅速に行え」
「了解、しました……」
未だ完全には立ち直っていないものの、命令を下されたことによって動き始める隊長。
それを見ながら理事は懐から端末を取り出し、今回の顛末の報告をするため通話を開始するのだった。
◇
853:ニゴカス
なんや帰ってきたら雑魚どもが騒がしくしとんね。もう終わったん?
854:名無しの青学生
ニゴカスぅ!
855:名無しの青学生
貴様どの面下げて帰ってきやがったぁ!
856:ニゴカス
こんなツラやけど。ああ、雑魚には眩しすぎた? ごめんちゃい
857:名無しの青学生
いきなりフルスロットルだな
858:名無しの青学生
なんでこんな機嫌いいのこいつ
859:名無しの青学生
こっちはお前のせいでホシノとアビドスの再会シーン見逃したってのによ
860:ニゴカス
ああ、ホシノちゃんしっかり戻ったんやね。それなら良かったなぁ。
861:名無しの青学生
相も変わらず強者には甘いこと
862:名無しの青学生
そんな一朝一夕で変わらないだろ
863:名無しの青学生
ってかアレだろ? ニゴカスが機嫌いいの。鉄騎の戦闘見に行ったからだろ?
864:ニゴカス
>>863 雑魚にしてはまだ分かっとる雑魚やね。正解やわ
865:名無しの青学生
あーなるほど。別にファンってわけでもないこっちでもめちゃくちゃ興奮する戦闘だったもんな、
866:名無しの青学生
最後なんてマジで隕石みたいな一撃だったもんな
人力隕石ヤバすぎ
867:ニゴカス
なんや分かっとるやんアレの良さが分かるとはそれなりにマシな雑魚やねあの最後の超火力攻撃もやけどそれ以前にリミッターつきのそれの範囲に全員入れるために計算しながら攻撃しとるんよそれも掲示板に情報書き込みながらやでほんと半端ないわホタルちゃん半端ない
868:名無しの青学生
長い長い長い長い
869:名無しの青学生
お前本人いないとこでも高速詠唱使うのかよ!
870:名無しの青学生
しかもしれっと半端ない構文使ってんじゃねえよ見逃すかと思ったわ!
871:ニゴカス
ほんま雑魚どもは騒ぐことしか能のない無能やね。
……あん?
872:名無しの青学生
こいつほんま……
873:名無しの青学生
まあ騒ぐことしか能がないって言うのは……
半分は当たっている、耳が痛い
874:名無しの青学生
雑なダメージ半減笑う
875:名無しの青学生
半減どこじゃないぞ。ダメージ箇所耳に限定してるぞ
876:名無しの青学生
それでどしたん? 何か起こった? 話聞こか?
877:名無しの青学生
ニゴカスの話聞いてたら、うんうん、それはニゴカスが悪いね。ってなりそう
878:ニゴカス
>>876、>>877 今は機嫌ええから見逃したるわ
今アビドスの屋上に居んのやけど……ホシノちゃんたちが来たわ
879:名無しの青学生
はあ? お前また屋上に陣取ってんの? 定位置じゃん
880:名無しの青学生
バカとなんとかは高いところが好きって言うよな
881:名無しの青学生
直球すぎる、普通バカの方ぼかすだろそれは
882:ニゴカス
>>880 殺すわ
883:>>880
機嫌いいんじゃなかったんですかぁ──っ!?
884:名無しの青学生
さて、バカが1人死んだのは良いとして……なんで来たん?
885:ニゴカス
別れの挨拶やって。先生が帰るんなら僕も帰るわって言ったしな
886:名無しの青学生
あー、アビドス編終わった以上長居する意味も無いしな
887:名無しの青学生
そもそも口実としては、先生に良からぬことしないように見張ってる、だったしな
888:名無しの青学生
先生帰るんならその理由も使えないか
889:名無しの青学生
ってことはここでアビドスの皆一旦見納めってこと!? 配信して配信!
890:ニゴカス
ま、別にええわ。
【配信開始】
891:名無しの青学生
特に何も言わずに配信始めるとかこいつ今マジで機嫌良いな
892:名無しの青学生
>>880 は死んだけどな
893:ニゴカス
「あんたまたここに陣取ってるの? ここ私たちの校舎なんだけど?」
「僕が何処に居ようが僕の自由やろ。雑魚にとやかく言われる筋合い無いわ」
「なんですってぇ〜〜!」
894:名無しの青学生
まーた喧嘩売ってるよこいつ
895:名無しの青学生
てかアビドスにも毎回屋上に居るって思われてんじゃん
896:名無しの青学生
やっぱバ……
897:ニゴカス
>>896 殺すわ
「……それで何の用や? 心配せんでも先生と一緒に僕も帰るわ、お互いせいせいするやろ」
「ふんっ! するけどね……! 仮にもお客さんに何も言わず、そのまま帰らせる、なんてことしないわ!」
「うへ〜セリカちゃんはこう言ってるけどね〜。お別れの挨拶無しで別れるのは寂しいな〜、って思って来たんだよ〜」
「ちょっ……! ホシノ先輩!」
898:名無しの青学生
ツンデレ可愛いねえ! セリカ可愛いねえ!!
899:名無しの青学生
ホシノにバラされて顔真っ赤にしてるの可愛いねえ!
900:名無しの青学生
でも否定はしないの可愛いねえ!
901:名無しの青学生
ちょこちょこ狂人湧いてくんなこのスレ
902:名無しの青学生
ちょこちょこか?
903:ニゴカス
「〜〜っ! ああ、もう! とにかくそういうわけよ! あんたはいけすかない奴だったけど……ほんとにアビドスに対して何もしなかったからね! ……いや手伝いなさいよって何度も思ったけど!」
「だね〜ほんといろいろと……助けられたよ〜。感謝してる。ほんとにありがとね〜」
「ん。私も。今度は一緒に銀行強盗しようね」
するわけないやろ倫理観何処に落としてきたんや
904:名無しの青学生
www
905:名無しの青学生
いやまあ倫理観はね……多分最初から持ってなかったっていうか……
906:名無しの青学生
セリカはお礼言いながらも文句付けて来て可愛いねえ!
907:名無しの青学生
ホシノなんか、ちょっと言い淀んだ?
908:ニゴカス
「シロコちゃんもこう言ってますし、また来てくださいね〜? 色々と忙しくてあまりおもてなし出来ませんでしたけど……今度はしっかりおもてなしするので!」
「あはは……色々と至らないところも見せちゃいましたが、また来てくださると嬉しいです」
「……ま、考えとくわ」
909:名無しの青学生
ノノミのおもてなしって……ふふ、下品なんですが……
910:名無しの青学生
〇〇!!
911:名無しの青学生
野生の弐瓶いたな。検閲されてるけど。
912:名無しの青学生
アヤネはアビドスの良心だなあほんと
居なかったらアビドス回らないんじゃない?
913:ニゴカス
"お別れは済んだみたいだね"
「お? 先生……まだおったんか? トロいなぁ」
914:名無しの青学生
いきなりの暴言草生える
915:名無しの青学生
来た! サプライズ先生理論だ!
急に先生が出てくるとそのバインバインの胸部に皆の視線が釘付けになるって言う!
916:名無しの青学生
全然違えだろ何自分のスケベ心正当化しようとしてんだ
917:名無しの青学生
でも視線吸い込まれるだろ!!?
918:名無しの青学生
……うん。
919:名無しの青学生
や ら し い せ か い
920:名無しの青学生
えっちなのは駄目! "
921:名無しの青学生
即死させてくるコハルとか嫌なんですけど!
922:名無しの青学生
確定死だからヘイローの有無とか関係ないんだよな……ワルいやつだぜ、下江コハル
923:名無しの青学生
風評被害で笑う
924:名無しの青学生
これ好き
925:ニゴカス
"トロ……! うん、まあせっかくだから一緒に帰ろうと思って"
はあ、何処に行くにも他人と一緒じゃなきゃ不安になるコバンザメか?
926:名無しの青学生
それは俺にも刺さるからやめろ
927:名無しの青学生
だって……おひとり様で飲食店とか入るの……恥ずかしいし……!
928:名無しの青学生
お前が思ってるほど周りはお前に興味ないよ
929:名無しの青学生
グワァァァァァ────ー!!
930:名無しの青学生
>>929 が死んだ! この人でなし!
931:名無しの青学生
禁術だろこれ
932:ニゴカス
「……ま、ええわ。そんじゃ行こか。ほなまたな、ホシノちゃん。他はまあ……ええわ」
「あんたほんっと最後まで……! まあいいわ。またね!」
「またね〜」
「ん、また」
「また来てくださいね〜♣︎」
「待ってますねっ……お二人ともっ」
"うん、ありがとう。私はまた来るよ。なんならシャーレに遊びに来てくれてもいいからね。それじゃ、また"
933:名無しの青学生
煽りカス相手なのに爽やかに別れたなあ……
934:名無しの青学生
アビドスの子たちがなんだかんだでいい子すぎる
935:名無しの青学生
いい子は銀行強盗などしないと思われますが……
936:名無しの青学生
そんでこいつは一切振り返らず手だけぷらぷら振って帰ってったし
937:名無しの青学生
まあええとか言っておきながらしれっと先生置いて帰ってんじゃねえよ
938:ニゴカス
ちゃんとシャーレに帰るまでは見とるわ
よく言うやろ、帰るまでが遠足やって
939:名無しの青学生
なんかこいつがまともなこと言うとおもろいな
940:ニゴカス
>>939 殺すわ
941:名無しの青学生
ここは締まらないな〜アビドスあんなに爽やかに終わらせてくれたのに
942:名無しの青学生
青学だからね。しょうがないね。
◇
「それでは、次の議題に移る。次の議題は……先生の処遇についてだ」
「処遇?」
青学某所。
昼間にも関わらず薄暗い部屋の中に影が8つ、円卓を囲むように席についている。ちなみに薄暗いことに意味はない。この方が雰囲気が出る! と七武生の1人が主張し、誰も反対しなかったためこうなっている。
「処遇って……何それ? ついさっき決まったじゃん。また中立なあなあでやるって。だったら先生もなあなあでいい感じにアシストしていく感じでしょ」
「語彙ふっわふわで草」
「いやまあ実際そうだけどさあ……! 高度な柔軟性を保ちつつ臨機応変に対応って言おうよ!」
「それで、処遇ってどういうことですか?」
「ああ。……すでに皆知っていることだと思うが、崩壊案件が最近一気に増えてきている」
その言葉に皆、既知のことだとうんうん頷く。
「ですわねえ〜。一昔前はそれこそ年に数件とかだったのに増えましたわよね〜」
「去年を一昔前っていう奴初めて見た」
「時間感覚どうなってんの? ネズミ?」
「ここが会議で良かったですわね。外なら今頃その顔面に膝が突き刺さってますわ」
「膝!? 拳ですらなく!?」
「おいおいおい、死んだわアイツ」
「ふざけてないで、話を戻すぞ」
進行役の七武生がそういうと、流石にふざけすぎるのは危ないと悟ったのか、皆耳を傾け直す。
「この崩壊案件の増加。これが先生に起因するものだとしたらどうするか、という話だ」
「はいぃ!? 先生に起因!?」
真っ先に声を出したのは保守派の七武生。
「いやいやいやあり得ないでしょ! 先生はこのキヴォトスを救う救世主だよ!? キヴォトスを滅亡させようとする崩壊案件に関わってたりするわけないじゃん!」
保守派の七武生は何をバカなことを、と言わんばかりに進行役に対して激しく反論する。
「分かっている。こっちも関わっているとは思っていない」
「だったら……!」
「だがそれは、"直接的には"だ」
気色ばむ保守派にさらに続ける。
「直接的にではなく、間接的に関わっている可能性はあると思っている。崩壊案件の増加。これの原因が、ただの偶然や原作が始まったから、といった理由ならば良い。だがもしこれが、先生がキヴォトスに訪れたことが原因だとしたら……」
「いやいやいやいや! ないってそんなの! ナイナイ! 絶対ナイ!」
「うーん、確かに。保守派の味方するわけじゃないけど、ちょっと強引じゃない?」
保守派の七武生だけではなく、革新派の七武生からも否定の声が上がる。声には出さないが、大半は同じ意見のようで口を出してくるものはいない。
「分かっている、可能性だと言っただろ?」
進行役の七武生はそう言って他の者を落ち着かせ、さらに続ける。
「だがもし……もし、この可能性が真実だったら? そして今でこそ対応できている崩壊案件が対応できないほどに増えたらその時はどうする? その時になって損切りのために先生をどうにかしようとしても、今みたいに意見が割れるだろ?」
「だから今のうちから可能性を示しておこうって? 結果自体はどうでも良くて、来るかもしれないその時に備えるための議題提示かこれ」
「いやー確かに土壇場で先生どうにかしなきゃヤバくね? ってなっても俺らは意見まとまらなさそう。事が事だし青学割れるかもなー」
「いやでも、最終兵器部なら! 最終兵器部ならきっとなんとかしてくれる……!」
「流石に夢を見過ぎだ。最終兵器部なら確かにある程度の増加まではなんとか出来るだろうが……この調子で崩壊案件が増え続けるなら限界は来る。最終兵器部にも、強大な力を持つ個人特有の弱点があるからだ」
「弱点?」
進行役のその言葉につい、といった感じで疑問の声が出る。
「それは、数が少ない事だ」
ちらり、と横に目をやりつつ進行役が答える。
「どれほど強くても、個人ではどうしても全てをカバーすることは不可能。5人でも限界はある。端的に言って……このままのペースで崩壊案件が増加するのなら、およそ2年後にキャパを超える。増加速度が加速するならさらに早い」
「2年後ぉ!? ……驚いてみたけどめちゃくちゃ先じゃん」
「いや2年後は結構すぐだよ。時間感覚学生に戻ってる?」
「分かる〜! 学生の2年後とかもう悠久の果てみたいなもんだよね〜!」
「2年後に、キヴォトス諸島で!!」
「どこだよキヴォトス諸島」
「……はぁ。暗くなりすぎないのは良いことだが、ほんとシリアスやり通せないな俺らは」
困ったようにため息を吐く進行役。だがその顔には笑顔が浮かんでいる。
「ってかこれマジですの? 最終兵器部の強さ知っている身としては信じがたいことなんですけれど。その辺どうなのかしら部長さん?」
その問いかけにこれまで沈黙を保っていたカラが答えを口にする。
「マジだ」
カラはそのまま続ける。
「たとえ崩壊案件がどれほど増えようとも、青学だけなら護り切れる。最終兵器部なら。だが、キヴォトス全てを護り切ることは出来ない。流石に手が足りない」
「まあ……確かにキヴォトスは広いですものねえ……」
その言葉に部長がそう言うなら、本当にそうなんだろう、という空気が場に広がる。
「さて、理解してもらえたな。それじゃあ早速決議に移るぞ。さっき言われたように、ここの結果は重要視してないが……ちゃんとそれぞれ考えてはおいてくれ」
「先生とキヴォトスを秤にかけたトロッコ問題を? いやー正直考えたくないなー」
「リオのことやいやい言えなくなっちゃうよ」
「そんな未来来ないと良いなぁ」
◇
「……そうか、分かった。報告ご苦労」
ピッ……。
D.U.にあるカイザーグループ本社ビル。その最上階で理事から報告を受けているのはプレジデント。プレジデントは報告を聞き終わると、理事を労い通話を切る。
その姿を確認し、秘書が声を掛けてくる。
「プレジデント。ご命令通り、兵は全て引かせました。が、よろしかったのですか?」
「構わぬ。まだ青学を刺激したくない。……青学はいずれ必ず排除する。だが……今ではない。今は力を溜める時だ」
「……かしこまりました。それではそのように」
一礼し秘書は退室する。それを見送り、プレジデントは立ち上がる。そして窓から外に目を向け呟く。
「今は力を溜め、いずれ排除する。……か。……だが、来るのか? 青学を排除できる日が……あの化け物率いる最終兵器部を凌駕する力を手に入れられる日が」
そう呟くカイザーの頭によぎるのは、かつて見た空崎カラの戦闘。カイザーの兵が何百万人居ようとも勝てるイメージの湧かない規格外の姿。
「黒服が語ったアレの発掘も遅々として進まぬ。仮に掘り出す事が出来たとして……本当にその力で奴らを排除出来るのか……?」
「……もし。もし活路があるとすれば……。奴らが崩壊案件と呼ぶアレら。アレらの力をもし、利用できれば……」
「アビドス砂漠の……うごめくもの」
プレジデントの耳に、砂漠が蠢く音が聞こえた気がした。