転生したら人類最後のマスター・伏黒津美紀だった件   作:ゲーマーN

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2016年 ロンドン

 時計塔――魔術協会における三大部門の一角。ロンドンに拠点を置き、時代に適応し、人類史と共に魔術を積み上げる事を是とした、西暦以後の魔術師たちにとって中心とも言える巨大学院。

 呪術高専東京校に編入予定の生徒の一人にして、呪術師兼魔術師の伏黒津美紀は時計塔のお膝元に当たるロンドンのカフェで、タマゴのサンドイッチとミルクティーを楽しんでいた。

 

「相席、いいかしら?」

 

「あ、はい。だい、じょう……ぶ……」

 

 相席を求めてきた女性の姿を目にした途端、津美紀は言葉を失って硬直してしまう。色白で、きりっとした気が強そうな顔立ち。プラチナブロンドのストレートヘア。白を基調としたワンピース風の衣服を中心とした、全体的に清楚かつお嬢様らしい装い。

 

「しょ、所長!?」

 

 ――忘れるはずもない。オルガマリー・アニムスフィア。魔術師の名門アニムスフィア家の当主であり、人理継続保障機関フィニス・カルデアの所長を務めていた彼女が、思わず漏れた津美紀の言葉を肯定するように微笑んでいた。

 

「久しぶりね、津美紀」

 

「ほ、本当に所長なんですか!? それにその姿は――夏の大統領!!」

 

「⋯⋯前にも言わなかったかしら? 100%私の私服よ。時計塔の君主に相応しい装いよ?」

 

 青筋を立てつつも、その表情はとても明るくて、本当に楽しそうなものだった。

 

「相変わらずのようね。もうこの世界にカルデアは無いけれど、またトラブルに巻き込まれているみたいだから助けに来てあげたわ。カルデアの不良債権処理に尽力した分くらいは、魔術師として力になってあげる」

 

 

 

オルガマリー・アニムスフィア

クラス・アンビーストのサーヴァント。

恩返しのため、気合いで再獲得した単独顕現でロンドンを訪れた津美紀の元に現れた。

抑止力と怖い経営顧問との縛りによりビースト案件以外ではアンビーストとしての力を使用できないため、魔術師として津美紀の協力者になる。

⋯⋯逆に言えば、能力の縛りありとはいえ彼女の単独顕現を抑止力が許可する程度には、■■による■■■■と■■■■は抑止力から警戒されているということでもある。

 

デイビット・ゼム・ヴォイド

この後、オルガマリーに案内された先で再会するもう一人の協力者。

伏黒津美紀と言えば英霊召喚だろう――という思考から、記憶にある英霊召喚システムの再現を行っており、構築術式を持つ津美紀と共に英霊召喚システムの研究開発を担うことになる。

とはいえ、リソースもない状況では英霊召喚システムの運用は難しく、せいぜいがシャドウサーヴァン一騎を使役するのが原作開始時点の限界となっている。

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