IGLOOinC.E.75   作:124

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スレ内では
ジオン=ザフト
連邦=連合orユーラシア連邦と言う前提で進んでいました


ヨルムンガンドinC.E.75

ヨルムンガンドinC.E.75

April 17, 2026

(キラによるアウラ煽りの直後)

 

一条の光が空を横切り、空から降り注ぐ、レクイエムの圧倒的な破壊の奔流が止まる

 

 

 

「……あれはヨルムンガンド!?」

 

光条に覚えがあったのだろう、技術中尉が驚き叫んだ。

 

「知っているんですか?」

 

キラが問い、ラミアス艦長が続きを促すように視線を向ける

 

 

 

「プラントがMS開発以前に、開発していた艦隊決戦砲です」

 

 

 

 

 

 

 

「何が起こった!!」

 

オルフェ・ラム・タオが一喝し、混乱する指令部を静める

 

 

 

「だ、第二偏向リングが…完全に破壊…いえ、蒸発した模様です!!」

 

とてつもない威力の砲撃が、観測範囲外から飛んできた。

 

文字に起こせばそう言うことだ、だが、どうやって?

 

 

 

偏向リングはミラージュコロイドを施し、完璧に隠蔽されていた。

 

 

 

 

 

━━ミレニアム艦橋

 

「ヨルムンガンドは核融合プラズマ砲弾を運用し“相手より高射程”で“相手より高威力”の砲撃を行う事で地球との数的不利を補う目的で開発が行われていました。

 

しかし知っての通り、MSが実用化された事で機動戦力での高速接近戦が基本となり、砲弾のコスト、混戦状態での誤射の危険性から開発が中断、試作されたものは戦略兵器として用いるには小さく、機動部隊に随伴させるには大きすぎた為に廃棄が決定されましたが……」

 

 

 

アスランが引き継ぐ様に続ける

 

「実際には、廃棄予算すら付かずに放置、それをクライン派が接収した。

 

 

 

第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦でジェネシスに有効打を与えられなかった反省から、対戦略兵器用途への有効性を見出だして、な」

 

 

 

 

 

旧世界樹宙域

 

「このまま、このデカブツもろとも、旧世代の遺物として共に朽ちていくモノ、と思っていたのだがなぁ……」

 

ヨルムンガンドの管制指揮所で、アレクサンドロ・ヘンメがひとりごちる。

 

「兵器なぞ、出番が無い方がよっぽどマシだと思うがね」

 

聞こえて居たのだろう、リヒャルト教授が観測装置を弄りながら答える。

 

「まったく、戦争も終わって本業に復職したと言うのに、拉致同然にこんなことに付き合わされるとは……」

 

 

 

彼らのやった事は単純だ

 

ヘンメが“大砲屋としてのカン”で偏向リングの設置ポイントをアタリを付け、リヒャルト教授が観測ポッド、バロールで観測したのだ。

 

 

 

ミラージュコロイドによる隠蔽は完璧だ。

 

熱、光学、磁気、ミラージュコロイドを施された物体は全てを隠蔽する。

 

 

 

しかし、だからこそ“それ以外”の全てを観測、根気よく分析すると言う力技で、姿勢制御に用いられた際に放たれたガスによる星光の揺らぎ、瞬きを観測したのだ。

 

 

 

おおよそ正気とは思えない量の莫大なデータを処理したリヒャルト教授の根気は並大抵なものではないだろう。

 

 

 

そして、レクイエムのビームが“曲がった瞬間”その根元に撃ち込んだのだ。

 

「さて、私は息子を迎えに行くよ」

 

発見の為にバロールはファウンデーションに見つかるギリギリまで収束リングに近づいていた。

 

撃ち抜かれた残骸か、リングが消失したことで飛散したビームの“しぶき”が掠めたのだろう。

 

バロールの応答性は著しく下がっていた。

 

 

 

 

 

終盤

 

戦いの雌雄は決した

 

アコードを名乗る、ファウンデーションの幹部を全てを討ち倒した。

 

 

 

だが、今尚駄々を捏ねる子供のようにレクイエムの照準を地球に向ける事を辞めない。

 

 

 

「間に合え…間に合えっ……間に合えぇぇ!!」

 

デスティニーのコクピット内でシン・アスカは叫ぶ。

 

何処までも飛んでいける翼は有る、不条理を打ち砕く武器も有る。

 

 

 

━━だが、届かない

 

 

 

彼の駆るデスティニーガンダムは見一無頭、世界最速と言って良い機体である、しかしどう足掻いても覆せない物がある

 

 

 

存在する以上、物理的法則に縛られ“迂回”しなければならない。

 

 

 

ファウンデーションが、旧メサイアを復旧、残党はそこを起点に左右に伸ばすように展開している。

レクイエム砲口はメサイアを挟んで反対側だ。

 

 

「進路も速度もそのまま、無駄に動くな」

 

「ヘンメのオッサン!?」

 

プラントの訓練校以来、久しぶりに聞いた声だった。

 

「昔から言うだろ━━砲兵は」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「“戦場の女神サマ”だ、ってなァ!」

 

月の地平線の彼方から光条が飛来し、ファウンデーションのMSを、戦艦を、飲み込んでいく

 

破壊は留まる事を知らずに、2発目の大蛇の咆哮が光波防御帯を打ち砕き、港湾施設を、砲台類を、そしてメサイア内部に放置されていたデスティニープランの中核をなす巨大コンピュータ郡を灰塵と化して突き抜けた。

 

 

 

「そぉら!!“最短距離”のご提供だ、行け、行けぇ!!」

 

その言葉に背中を押されるように、シンはデスティニーの最大出力でメサイアの穴に飛び込んでいった。




IGLOO 原作の、MS黎明期と違い運用方法が確立した安定期であるため、MSと協同運用なんてせずに、でかい大砲と割りきれたこと

C.E.世界が戦略兵器の跳梁跋扈する魔境だったために対戦略兵器として上記の役割を振れた事

IGLOO兵器、が一括でコンパス所属になったことで一年戦争末期のバロール観測ポッドを同期に運用出来た事
から、このような駄文が完成しました。
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