新作投稿してたり。一人称の練習です。
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死んだ者が、生き返るわけがないでしょう?
───何故、何故、何故、何故、
閻魔の判決の話
不明、地獄に時など不要である。
地獄
罪深き者の更生施設と語り継がれる、混沌に満ちた場所。
その中の一施設である是非曲直庁にて、閻魔の内の1人、四季映姫・ヤマザナドゥと、地霊殿の主、古明地さとりとが対談をしていた。
「旧地獄に地獄の機能を戻して欲しいと」
「ええ、そうです。それも、できるだけ早急に」
是非曲直庁に数多くある応接間の一室。互いにソファーに座り、緻密な装飾が施された机を間に挟んで、向かい合っている。重苦しい空気が漂っており、それが題材の重大さを物語っている様だ。
「
「それでは旧地獄の住人を抑えられないのです。彼らについては貴方の方がよくご存知でしょう?」
「まぁ、そうですが。しかしそれでは、今まで何故封じ込めることができたと言うのです?」
「彼らに出る気が無かっただけの事。それを先日、思い知らされました」
「怨霊の件ですか。しかし、貴方には彼らを倒せるだけの力があるでしょう。その力を持ってすれば、地獄の機能など必要無いのでは?」
そう問われた時、さとりの顔が微かに歪む。それを四季映姫に悟られる事なく、表情をいつもの仏頂面に戻し、平静を装い答える。
「どうして、そう思うんですか?」
「貴方は最悪の場合、山の四天王を旧地獄に呼び寄せようと考えているのでしょう? そして彼女らを使って監視社会を築こうと」
「何故それを」
「旧とは言え、あの場所も地獄の一部です。私の管轄ですから、情報は入ってくるのですよ」
「でも、別に私が呼び寄せるとも限らないでしょう」
「その反応が何よりの証拠ですよ」
図星だったのか、狼狽えているのが見え見えな程、目が泳いでいる。
さとりを見る四季映姫の目は不審なものを見る様な目になっており、これでは交渉がうまく進む事はないだろう。先ずは、相手の不信感を拭い去らなければ。
「ええ、そうですよ。いざとなれば、山の四天王を力尽くで従わせることもできます」
「では、そうすれば良いでしょう。今がその"最悪の場合"ではないのですか」
「違います、まだ最悪の場合ではありません」
そう言い切るさとり。
「幻想郷はおろか、旧地獄すら崩壊の危機に至っていません。そんな状況で切り札を使うのは早過ぎる。それに、それを切って仕舞えば確実に四天王側との確執が残るでしょう。幾らでも危機を回避できる手段を取れる中で、態々将来に禍根を残す様な策はとれません」
「……そうですね。確かにあなたの言う通りです」
「では──」
「ですが」
そこで言葉を切る。思わずさとりも口をつぐむ。
「地獄の機能を戻す理由には足りません。幾らでも取れる手段があるのでしょう? その中から何故地獄の機能を戻すと言う手段を取るのですか?」
「それが一番リスクが低いからです」
「何故?」
「それ以外の策となると、確執が残る様な強行策がほとんどです。先程も言ったように、禍根を残す策は取りたくないのですよ」
その答えを聞いて、顔を伏せ少し考え込んでいる。
結論が出たのか、顔を上げて口を開く。
「分かりました、話は通しておきましょう」
「有難う御座います」
「但し、異変解決までは閉じ続けておいてください。其れ迄は何が起きても塞ぎ続ける事が条件です」
「分かりました」
「客人のお帰りです、案内して」
「はい」
部屋の外に控えていた死神に連れられて、部屋の外へ出る。
本当に疲れた。予定調和の茶番劇に何故此処まで時間がかかったのだろうか。
どうせ、最初から閉じる事は確定していたのだろうに。あの問答も、条件や理由の確認や、上へのポーズみたいな物だ。同じ言葉を繰り返す、提案書に書くためのシナリオに過ぎない。山の四天王関連を暴かれたのは、想定外だったが。
閻魔が旧地獄の情報を収集しているのは知っていたが、精々が市井の噂程度の規模だと思っていた。それほどまでに、旧地獄と地獄は互いに不干渉を貫いていたのである。
そもそも、山の四天王に関しては勇儀と伊吹萃香、あと何人かの鬼以外には喋っていなかったはず。後で調べておこう。
是非曲直庁から出て人の目につかないところに出ると、目の前の空間が割れ、そこから紫が現れる。
「で、首尾よくいけたかしら」
「ええそうね、貴方の読みどおりよ」
「これで地底は放っておいて大丈夫ね」
「だったら巫女を地上に戻してくれる? あれがいたら被害が拡大して復興に時間がかかり過ぎるのよ」
「無理よ、乗りに乗った霊夢は誰にも止められないわ。勿論、私にもね」
「それを見越して地底に寄越したんだろうが…」
「あら、汚い言葉は心を汚すわよ」
誰のせいだと思ってる。
紫が関わると本当に碌な事にならない。
よし、決めた。この異変が終わったら引き篭もろう。そしてペット達ときゃっきゃっうふふするんだ!
そう心に固く誓ったさとりなのであった。しかし彼女は偽物である。その願いが叶う事はない。
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「では、旧地獄の地獄回帰に関する提案を認可します」
「わかりました」
「速やかに行動に移す様に」
「はい」
提案が認可された。
上司の部屋を出て、秘書の死神に指示を出す。返事を待たずに歩き去り、自分の部屋へと向かう。
書類仕事が山ほど残っている。死者の列はある程度裁いたが、残りもさっさと裁かないといけないことには変わりはない。
自分の仕事場へと着き、部屋の前に立つ守衛に会釈を向ける。その顔は驚きの表情で染まっていた。
「し、四季映姫様! 先程部屋に入られたのでは!」
「? 今来たところですが」
「え? では先程のは」
「は? ッ! 真逆!」
最悪な出来事が頭をよぎった。よりにもよって今だなんて。
守衛に向かって、ほぼ叫ぶ様に命令する。
「今すぐ警備部庁へ行って人を連れてこい!」
「はっ、しかし、どういう要件で、」
「今すぐ!」
「わっ、分かりました!」
部屋の扉を破る様に開き、中の光景を目の当たりにする。
そこには、
糞ッ! 最悪だ、最悪だ、最悪だ!
互いが睨み合い、一触即発の空気が流れる。
今のうちに処分するか? しかしそうすれば穏便に、なんて出来るはずもない。絶対にバレるだろう。どうすれば、どうすれば良い。
そう考え続けていても答えは出ず、無常にも時間が過ぎていく。近付く足音が死刑宣告の様に聞こえる。
足音が止まった。タイムリミットだ。
「二人とも動くな!」
警備部庁長が野太い声を張り上げる。すぐに、他の庁員が部屋に入って私達を取り押さえる。
「確保!」
「これより取り調べに入る! 疑いが晴れるまで、四季映姫・ヤマザナドゥの職務、及び提案は、認可された物も含めて全て凍結される!」
最悪だ。
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「嘘でしょ…」
「あらあら」
四季映姫・ヤマザナドゥ確保、及び旧地獄の地獄回帰に関する提案の凍結の知らせを聞いた時、さとりは顔を青ざめさせ、紫は余裕そうに微笑んだ。
「何なのよ、本当に!」
「やることなすこと、全部成功しないわねぇ」
「スキマはどれだけ持つ?」
「いまの調子なら持って二日かしら」
「同時に包めないの?」
「そうね、同時には無理ね」
「三日あったら、幻想郷を滅ぼしてお釣りがくる。どうすれば」
「それこそ霊夢に頼めば良いじゃない」
「それじゃあ、遅過ぎる」
「なら、四天王を連れてくるとか?」
「それは無理。勇儀が居ないと連れてくる事はできない」
「使えないわねぇ」
「お前よりマシだ」
「あらあら」
本当に、どうすれば、
Explanation:四季映姫・ヤマザナドゥ
種族:閻魔
二つ名:地獄の最高裁番長
能力:白黒はっきりつける程度の能力
概要:元地蔵の閻魔様。その中でも幻想郷を担当している。時々人里に降りて、所構わず説教してくるらしい。"そう、あなたは少し〜すぎる"と言われたら要注意。諦めて説教を受けよう。ちゃんと聞けば地獄には行かないはずである。
一言:ロリ閻魔。ロリかは怪しい所がある。
Q:風呂敷畳めますか。
A:無理矢理畳みます。できなければ燃やします。