東方ニセモノ異変   作:そこけせ

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今回は短めです
あとガチでやばい誤植が発見されたので報告です
1話目のタイトルが

一人の妖怪が死ぬ話、から、一人の神霊が死ぬ話に変更です
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あの時の事は考えただけで虫唾が走る。

          ───異変解決後のある文書より



剣客勝負の話

 階段を一段一段登ってくる"妖夢"

 

「ちっ」

 

 その姿を確認した時、背後から異常な殺気が放たれた。それはカチャリという金属音より早く、そしてすぐに収まる。

 思わず後ろを振り返ると、刀に手を掛ける妖夢が気配を消して階段の方を睨みつけていた。

 

 

 図々しくも本物の私が居るこの場所へ来るとは、偽物は命知らずの様だ。

 

「あ、」

 

 階段から顔を覗かせる"妖夢"は、こちらに居る私に気付いていないのか呑気に声をかけてくる。

 

 階段から完全に姿を見せた偽物を睨み、

 

「人符「現世斬」」

 

 風が吹き抜けるが如く、偽物へ向かい突き進む。

 

 流石と言うべきか。完全に隙をついたつもりだったが、首元を狙った一撃は素早く抜かれた刀によって阻まれる。

 

「誰だ」

 

 後ろに飛び偽物に刀を突き付けると、刀を構えながらそう問いかけてくる。

 

「黙れ、貴様に語る名など無い」

「私の偽物か」

「お前が私の偽物だろう」

「何を言うか」

 

 無駄な会話だ。偽物を殺せば全て解決する。

 

 私も剣を構え、睨み合う。そして、

 

「六道剣「一念無量劫」」

「魂符「幽明の苦輪」」

 

 互いが同時に技を繰り出す。

 私が一瞬毎に斬撃を繰り出すが、二人に増えた偽物に悉く防がれる。しかし、偽物も私の攻撃を防ぐのに手一杯の様で埒が開かない。

 わざと攻撃を遅らせ、隙を付こうと思ったが、攻撃を遅らせた途端激しく攻め立てられる。すぐさま立ち直すが、余裕がなくなってしまった。集中が途切れれば直ぐにでも負けてしまうだろう。

 

「人智剣「天女返し」!」

 

 ならばとばかりに一瞬よりも速い速度で偽物を斬りつけ、防ごうとする楼観剣ごと腕を叩き斬る。返す刀で偽物の体を、逆袈裟の要領で斬りあげる。

 

 体を斬られた偽物は、半霊へと変わりもう一人の偽物の周りに浮かんだ。

 

「魂魄「幽明求聞持聡明の法」」

 

「「天星剣「涅槃寂静の如し」」」

 

 偽物の周りに浮かんだ半霊は再度姿を変え、偽物と同時に楼観剣を両手に持ち、大上段に構ええ、

 

「「すぅぅぅ」」

 

 全く同時に息を吸って呼吸を整えている。今斬り込めば、私の攻撃が届く前に真っ二つにされるだろう。

 

「瞑斬「楼観から弾をも断つ心の眼」」

 

 此方は楼観剣を鞘に戻して眼を閉じ、体を前に構え居合の体制を取る。

 

 相手の気配を感じ取り、その瞬間を待つ。

 

 相手の姿が手に取るように解る。

 

 相手の気配以外の何もかもを考えの外に置き、ただ静かに構える。

 

 互いに動く事無く時間が過ぎる。

 

 そして、

 

「「「はっ!」」」

 

 風が吹く。

 

 風が(おさま)った時、二人の首が落ちる。

 

 立っている者は血を払い刀を納め、相手に向き直り、深々お辞儀をした。

 

 勝者、魂魄妖夢




Explanation:魂魄妖夢
種族:人間と幽霊のハーフ(半人半霊)
二つ名: 幽人の庭師
能力:剣術を扱う程度の能力
概要:冥界にある白玉楼に住む剣術指南役兼庭師。基本的に一所懸命であり真面目。やや天然なきらいがあり、揶揄われやすい性格である。尚、難しい話は聞き流す癖がある。
一言:みょん。かわいいね

Q:前書きの何?
A:知らん、ネタバレ程度に思っておいて
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