魔法科高校の魔術師達   作:兼永一真

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もう一人の追憶編:霧の中へ

結局、スターズからは第一隊とアンジー・シリウスが参戦し、アイマンからはカン・サバル率いる精鋭が、真なる契約者達からはヨハネ・フランシスコのエクソシスト部隊が一個小隊ずつ組み込まれた。リリスも着いて来る。

「作戦の説明に入る。この作戦にはフェーズ1~3まである」

「今回の作戦において最大の障壁はあの霧の存在だ。あの霧がある限り俺達は中と外との往復ができない。そうなればじり貧で負ける。」

「だからそれを可能にする方法を開発した。詳しくは企業秘密だがな」

そう言うと隊員たちに少し笑みが零れる。気張りすぎてもだめだからな、これくらいがちょうどいい

「だが、一方的な開通である以上、門の規模も持続時間も決して長くはない。」

「だから俺たちの第一目標は中からこっちへと門を繋げることだ。」

そう言った時、一人の軍人が手を挙げる。確か、スターズ第一隊隊長ベンジャミン・カノープスだったか。

「どうぞ」

「失礼します。門を開通させるとのことですが、場所の検討などはされているのでしょうか?」

「もっともな質問ですね。場所についてはソーホーにある私の別荘を利用します。事前に結界が展開されているのである程度の安全は保障できます。そしてそこを橋頭堡として利用する」

「ありがとうございました」

そう言ってカノープスは再び着席する。

「そうして門の開通と橋頭堡の設営。それがフェーズ1だ」

「続いてフェーズ2の説明に入る」

モニターにマンハッタン島南部の地図を映し出す。

「と、その前にこの作戦の最終目的について話そうか。この事案を引き起こしている元凶、それがこいつ、俺達はイマーゴと呼称してる」

ワン・ワールド・トレード・センター最上部に鎮座する繭をモニターに映し出す。

「こいつが元凶。殺せば悪魔どもも消えて元通りだ。」

そう言うと多少緩んでいた隊員達の顔が引き締まる。

「だからこいつのいるトレード・センターを攻略してこいつを処理する。これがフェーズ3だ。それでそこへの導線の整備と悪魔の討伐、逃げ遅れた市民の保護を行う。それがフェーズ2。分かったな?」

「「「「「了解!」」」」」

「あと、これを起こした奴らが潜んでいる可能性がある、注意しろ」

「じゃあ、全員戦闘準備を。12時には作戦を開始する」

 

「…全員いるな。ダヴィンチ、門の開通を」

「了解だ。勝、頼んだよ」

「はいはい」

勝先生が宝具を使用する。

「無血開城!」

門が開かれる。だが異界へと繋がっている影響か門の、その先が見えない。

「全員、門に入れ」

ぞろぞろと隊員たちが門へと入っていく。

「残り48時間。それまでにこの事案を終息させる」

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