魔法科高校の魔術師達   作:兼永一真

18 / 27
本筋に入る前に20話使いそうなこの作品ってなんなんですかね?


もう一人の追憶編:フェーズ2-1

門が開通し。これで物資は勿論、避難の遅れた市民や大型車両なんかもこっちに持ってこれる。

「これでフェーズ2に移れる。」

『カナン、あれの調整が終わった』

「…この状況じゃ使わざるを得ないか」

 

そうして全員を集合させる。これからの作戦についての共有とすり合わせだ。

「フェーズ2の作戦概要はここからトレードセンターまでの導線を作り出すこと、内部の悪魔の討伐。そして逃げ遅れた市民の救助だ」

「ただし、あくまで前二つが優先だ。俺たちの作戦が遅れるともっと多くの人間に被害が出る。だから救助はあくまで後回しだ」

やるな、とは言わないでおく。目の前の人間を見捨てろというのは心苦しいし。

「ここの防衛部隊は増援に担当させる。だから突入部隊に編入された奴らは全員前線行きだ」

そう言ってマンハッタン島南部のマップを映し出す。

「こっからトレードセンターまでは直線距離で1.6㎞。道のりにそうなら1.8kmってところだ。だが元凶の居るトレードセンターに近づくほど悪魔の数は増えていく。つまりさっきとは比にならない戦いってことだ」

そう言うとスターズ隊員たちの顔が曇る。彼らとて頑張ってはいるが対人戦部隊である為、悪魔相手であれば俺達には遠く及ばない。

「安心しろスターズ。お前らのための武装を持ってきた」

そう言ってウルオウダーと三種のガンマイザー眼魂を見せる。

「このウルオウダーを腕に装着して、ガンマイザー眼魂。こいつをセット。横のスターターを押せば強化外装を纏える」

そしてそれぞれに変身して見せる。

「ファイヤー。炎を自在に操れる。殲滅戦用だ」

「プラネット。防御力が高くて土やら岩やらを操れる。基本は接近戦用だ。工兵用にも使える」

「クライメット。空を飛べるし雷やら氷塊やらを落とせる。空中戦用だな」

実演しているうちにスターズの隊員たちは目を輝かせていく。まぁこの武装は現代兵器を使い慣れたスターズに任せるべきだろう。

「他は好きにしてもらってもいいが最低10人はクライメットを使用して貰いたい。上空からの攻撃であれば効率的に制圧できるだろ」

そうして武装の共有をし終えたところで増援が来た。

増援に拠点防衛を任せ、南進を開始する。

 

 

「いくら出れば気が済むのよ!」

リリスは激怒した。かのイマーゴを除かねばならないと決意した。トレードセンターまでたった1.6㎞のはずだった。

だが悪魔どもが多すぎる。ガンマイザーを使用したスターズも活躍しているがすぐに発生した60mぐらいの悪魔の対処に手間取り、こちらの支援を行えなくなった。

「多すぎじゃろ。」

「…どうする?これだけの戦力を投入しながらまだ2ブロックしか進めてねぇ」

「つったって、物量の問題だからな。」

生半可な小細工じゃ意味がないと判断したのだろう。だからといって解決するわけではないのだが

突如、轟音とともに砂埃が舞い散る。

 

 

「どうなってる?」

『人面カラスみたいなやつの群れににクライメットが一機撃墜された。』

「マジかよ。『ガンマイザー部隊、ファイヤーを使用して群れを殲滅してクライメットを援護しろ』

『彼、生きてるけどどうする?』

「現状、戦力が全くと言っていいほど足りないのに行けると思うか?」

『でも、あの人面カラスその近くにある墓地から飛び立ってるよ?』

「それをはやく言え!…全員で行くしかないか?」

『こちらスターズ。対象の排除が完了しました』

『…!OK。二機はチャイナタウン周辺の悪魔を片っ端から撃破しろ。それ以外は作戦通りに』

『了解』

「俺とリリス、謙信とノッブと天草と、あと適当に5人くらい着いて来てくれ」

 

 

私、光井ほのかは震えていた。親友の北山雫に誘われてマンハッタンへときたがよく分からない事件に巻きこまれ、この中華料理店に隠れている。

赤い空、悪魔としか言えないような存在。私達はどうなってしまったのか、どうなってしまうのか。そのことを考えると震えが止まらない。

「私達、どうなるんだろ」

雫がそう呟く。私にもわからない、でも最悪の想像を言ってしまいそうで口を開けない。

その時、大きな物音と共に人が落ちてきた。

「助けに…」

行こうと、そう言おうと思ったがその先が続かない。外に出れば悪魔に殺されるかもしれない。そもそも彼が人なのかもわからない。悪魔の撒き餌である可能性も否定できない。

だからと理由をつけて助けに行かなかった。でも、目が離せなかった。

30分ほどが経ったとき彼がピクリと僅かに動いた気がした。

雫と顔を見合わせた。外に出るか出ないか、でも答えは決まっていた。

自暴自棄でもあったとは思う。でもここにとどまっていると気が狂いそうな気がして、結局外に出た。

息はある。中へと運び込もうとした時人の顔を持ったカラスみたいなのが迫ってきた。

「あぁ」

息が漏れる。あきらめかけたその時、2つの剣が空気を切り裂き先頭のカラスに突き刺さり、カラスたちの勢いを殺す。

『ダイカイガン!オメガスラッシュ!』

私たちの頭上を跳んできた人が二刀流でカラスを切り裂く。

 

 

 




◆アイテム紹介
・ウルオウダー
原作(ゴースト)でいうところのプロトメガウルオウダー。ガンマイザー眼魂をセットし、スターターを押すことで強化外装を纏える

・ガンマイザー眼魂
殲滅戦用のファイヤー、接近戦用のプラネット、空中戦用のクライメットがある。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。