追憶編:沖縄海戦へ向けて
「カナンくんには予言を告げます!」
「久しぶりだな」
前回のお告げから割と期間が空いたような気がする。まぁ、それは置いておこう。
「それで、予言の内容は?」
「今宵より3つの年を数えし時、草に縁ある一の学舎にて運命の出会いあり。だってさ」
「一の学舎?」
「多分、魔法科高校のことだろうな」
時間を間違え固茹でになったゆで卵を食べつつ、ニュートンが口を挟む。固茹で嫌いなら唐突に数式書き始めなければいいのに。
本人に言っても「科学の進歩の為には仕方があるまい」とか言ってくるし
「3年後に一校に入学しろってことか」
草に縁あるは多分二科に行けってことだな。
「それともう一つ予言が出たの」
「なかなか珍しいこともあるんだね」
普通、予言は一度に一つしか来ない。それ以上は必要ないし
それはともかくとしてそちらの予言も告げてもらおう。
「日の本の南方の島々にして争いの影あり。だって」
「南方の島々は沖縄でいいとして、争いって何が起こるんだ?」
「式神での遠見によれば大亜が沖縄への侵攻を企んでいる。そしてそれに沖縄にいるゲリラが参加するそうだ」
晴明からの説明が入る。
大東亜の目的は恐らく、USNAへの牽制と魔法資産の強奪かな?
そろそろ大東亜は諦めというものを学ぶべきだと思う。
「まぁ、対処しない訳には行かないしな」
現地の軍にデータを渡して終わらせる、ぐらいにしておこう。そう考えていた時だった。
「マスター、現地に行きましょう」
そう言ったフローレンスは麦わら帽子に白いワンピースを着て手にはスーツケースを持っていた。完全に旅行用である。
「遊びに行くんじゃないからね!?」
「安心してください。マスターの分の水着も準備済みです」
「遊びに行く気しかないじゃん。というかマスター呼びやめてって前も言わなかった?」
「じゃあこう呼ぶべきですか?”あなた”」
背筋がぞくぞくするのを隠しながら後ずさる
「マスターでいい」
なお背後から飛んでくる野次は無視するものとする。甲斐性なしだの意気地なしだのうるさい。だいたいアンデルセンは言えた立場じゃねぇだろ
「それでどうするんだい?」
「そりゃ行くに決まってるだろ」
沖縄への侵攻となれば死者だってそう少なくないない数出るだろう。ならば、それを防ぐのが俺たちの役目だ。
「とりあえずは沖縄行きのチケットとって、ホテルも取らないとな」
「メンバーは?」
「フローレンスだけでいいでしょ」
必要になれば呼べばいいし、大抵のことは俺一人で何とかなる。それにフローレンスは医療班として必要だからな。別にフローレンスの水着が見たいから連れて行くわけではない。決してね
「そういや大亜の戦力は?」
「上陸部隊に、軍の中の反逆者とゲリラ。海上戦力は高速巡洋艦2隻、駆逐艦4隻」
「ガチだな。あれは?戦略級魔法師は?」
「来ないらしい」
「マジで?あぁ…そういや大亜の奴らは欠陥あるんだっけ」
とにかく戦略級魔法師は来ないらしい。来たところで余裕ではあるが発動前に殺すというのはなかなか手間ではあるので来ないでくれるならそれに越したことはない。
「ま、大丈夫か」
とりあえずは全員殺せば丸く収まりそうだ
「そういやこの情報全部式神で集めたのか?」
「いや、一部は楊貴妃のハニトラによるものだ。」
なにやってんだお前ら、という言葉は今はかみ殺しておく。
「OK、沖縄に行こう。同行はフローレンスのみ、ペリーとアルキメデスは待機で」
「「「了解」」」