翌朝、下半身が生暖かく感じ、布団を持ち上げるとフローレンスがくわえていた。一発出すと放してくれた。一晩中だったのにまだやる気なのか?などと考えていると念話に通知が来る。
『随分とお楽しみだったようだね』
『黙れ』
『それは置いておいて、昨晩四葉家のパーティーがあったらしいけど大丈夫かい?』
『フローレンスの処理が優先だし、無駄に潜入して不用意に事を荒立てるべきじゃない。現状は軍の裏切り者が動くのを待つしかない』
『了解。引き続き大亜の監視を続けておくよ』
『そうしてくれ』
「シャワー浴びたら朝食食いに行くか。」
「えぇ、そうしましょう」
そうして一緒にシャワーを浴び、もう二発するのは別の話。
昨日の約束通り、セーリングに同伴させてもらうために司波家の別荘へと訪れる。
そうそう昨日は忘れてたけど達也に忠告しておかないと
「達也?」
「なんだ?」
「お前、いい目してるんだからあんまフローレンスのこと見ないほうがいいよ。最悪死ぬ」
「噓だろ」
「ジョークだよ。脳死状態で生きられるから」
「それ大丈夫じゃないだろ」
「そうともいう」
そうしてクルーザーに乗り込む。
途中、昨日美雪を救ったことを桜井穂波に感謝された。それと同時に念話に着信が入る。
『彼女、死相が出てる』
シンプルかつ最悪のものだった。清明
「神無木くんも一枚とりませんか?」
美雪から声をかけられる。フローレンスは桜井穂波と気が合うらしく、二人で話している。
「あぁ、写真か。それと千草でいい」
「…分かりました。では千草と呼ばさせて頂きます」
既に達也とのツーショットを撮り終え、フローレンスも呼んで4人で写真を撮る
結構うまく写れたなどと思っていると突如、クルーザーが反転する。深雪と深夜が体制を崩し、達也と穂波に支えられている。俺とフローレンスは勿論微動だにしない。
「何事ですか!」
「大変です。潜水艦と思われる影が船尾の方角から接近してきます」
「潜水艦⁉戦争でも始める気なの!?」
穂波と船長のやり取りを聞きながら、念話に着信を入れる。
『マジで潜水艦いるのか?』
『マジで潜水艦いるね』
『マジかよ』
一応、”遠見の術”を使用して確認するとマジで潜水艦がいた。余裕で撃沈できるがやる意味もないしな。
「奥様、キャビンにお避難を。深雪さんは奥様の付き添いをお願いします。千草くんとフローレンスちゃんも中へ!」
こう言われてはいくしかない。キャビンの中へと向かう。途中で深雪が外へ出ていったため、キャビンの中は俺とフローレンスと司波深夜の三人となった。
司波深夜は彼らの実力を信頼しているのか、こちらの監視を優先したようだ。
「どうしましょうか」
「基本は放置。危なくなったら介入。」
現に過度に干渉すべきでない。これは俺の人生の教訓である。
念話の通知が入る。相手はペリーからか
『潜水艦の影を見つけたがどうする』
『いざって時の対処は俺がやる。他の影がないか警戒してくれ』
『了解』
そうしていると三人が戻ってくる。放たれた魚雷への対処は成功したようだ。
急いで陸に戻った後、軍への通報はこちらでやっておくからと帰らされた。多分部外者に関わらせたくないんだろうな。