魔法科高校の魔術師達   作:兼永一真

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ようやく戦闘シーンを書けます


追憶編:沖縄海戦

俺たちは侵攻までの一週間、平和な日々を謳歌していた。そこそこの頻度で司波家の別荘へと遊びに行ったがその度に穂波が親切に接してくれた。

やはり、魔法師は顔がいい。それにこの時代になっても手料理を作っているところも好印象だ。フローレンスともうまく付き合ってくれている。

しかし顔を合わせるたびに死相が濃くなっている。侵攻の阻止が無事に終わるか不安だ。

それにホテルのプールで泳いだ。フローレンス最高!!

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

時は来た

8月11日。ホテルにいた俺たちの耳に緊急警報が流れてくる。

軍の哨戒船が座礁した潜水艦を発見し、その乗組員を尋問した結果沖縄への侵攻が判明した。といった内容だ。

宣戦布告もなしに開戦してしまったが、軍は警報を見たら即座に避難するようにと呼び掛けている。

 

俺たちも動こうと考えていた時に達也から連絡が入る。司波家が軍のシェルターへと入れることになったため、一緒にどうか、と。

こんな誘いを受けるくらい司波深夜から興味を持たれているのかと思いつつ、了承する。

軍内部の裏切り者を制圧するにはちょうどいい。

ゲリラは制圧しきっているからすぐ動かなくても被害はそこまで出ないだろう。

 

基地と別荘の中間にホテルがあるため、途中で合流する事になった。荷物は最小限しか持ってきていないから気兼ねなく手ぶらで避難できる。そのまま到着した車に乗り込む。

 

 

その後、基地に着いた俺たちは休憩室に通された。曰くシェルターの準備が整うまでここで待機してくれとのことだ。

部屋にはもう一組の家族がいた。

「遅いな」

「えぇ、シェルターはすぐに利用できてこそでしょう。」

思惑はおおむね分かっているが意見をぶつけておく。すると司波深夜が答えてくれた。

「きっと、偉い人が真っ先に逃げ込んだのを取り繕いたいのよ」

その後、深夜が達也に外の様子を伺ってくるように指示を出す。

 

暫くして四人の軍人が部屋に入ってきた。

「失礼します。空挺第二中隊の金城一等兵であります。皆さんを地下シェルターにご案内します。着いてきてください」

「あぁ、すみません。連れが一人、外の様子を見にいってまして」

こいつらは清明の報告にあった軍内部の裏切り者、つまりこの話は罠だ。

「しかし…敵の一部がすでに侵入しています。ここに居るのは危険です」

事情を知っているからこそなのだろうが、言い方が演技派過ぎて、俺は少し笑ってしまう。

「…どうかされましたか?」

「…いえ、あなたの発言が余りにも可笑しかったもので」

「…どういうことですか?」

言葉に動揺が見える。

「侵入した敵の一部というのには、貴方方も含まれているでしょう?」

そういいながら清明からの報告書を突き付ける。

「何…!?」

俺の発言にフローレンスを除き、全員が驚愕する。最も深夜だけは気づいていたのかという意味合いが強そうだが。

「うちには優秀な諜報員がいましてね、大亜連合の軍幹部にハニトラしたらコロッと吐いてくれましたよ」

その直後、ジョセフが部屋に入ってくる。

それを認識した金城がそちらに向けて発砲。もう一人もこちらに銃を向けてくる。それを見た穂波が障壁魔法を展開するよりはやく、ガンガンセイバー・ガンモードの銃撃でその銃を弾く。

もう一人の軍人がアンティナイトを加工した指輪からキャストジャミングを放つ。

深夜と穂波は放たれたサイオンノイズで苦しみだす。一方深雪は少し苦しそうにしているものの、自身よりも苦しそうな深夜を気遣う余裕さえある。その年齢でキャストジャミングへの耐性があるのかと関心していると、フローレンスが軍人に向けて飛び蹴りを放つ。壁へと弾き飛ばされた衝撃で指輪が外れ、サイオンノイズが解除される。

 

ジョセフが彼らを説得している。金城はジョセフが軍にいい顔をされているのは魔法師だからとするが、仲間外れを嫌う、そんなお前たちが魔法師だからと俺を仲間外れにするのかというジョセフの弁に心を動かされていた。

どこまで行こうとよそ者扱いは心に来るのだろう。昔は俺も同じことを思ったことがあるので気持ちがわからないでもない。

その説得に他の軍人も聞き入っている。

そのすきに深雪が精神干渉系魔法:コキュートスを発動しようとする。コキュートスは掛けられた相手は、精神が凍結され肉体に死を命じることも出来ず、停止・硬直してしまうというほぼ即死魔法である。

しかし、そんな魔法を改心寸前の彼らに撃たせるわけにはいかない。

深雪がそれを発動する前に拘束魔術を発動し、生け捕りにする。

 

上陸部隊の進退を全員に共有したいが時間が惜しい。

晴明との念話をスピーカーモードにする。

『……これ、スピーカーになってるかい?』

『あぁ、上陸部隊はどうなった?』

『どうやら僕達の認知していなかったグループが居たようだ。ソイツらの妨害で防衛が間に合ってない』

現状は大丈夫だが、そのうち押し切られる。そうなると上陸部隊の対応をしなきゃいけないが、その場合海上戦力を叩いている余裕はない。

『………ペリーとアルキメデスに海上戦力の足止めを命じろ。後、ノッブとナポレオンには戦闘準備を』

『承知した』

こうすりゃ艦砲射撃の有効範囲到達まで時間を稼げる。

「フローレンス!」

「わかっています。私は怪我人の対応のためにここに残りますので」

「頼んだ」

そう言って外へと駆け出す

「行くぞ、ナポレオン!」

ナポレオン眼魂をセットし

『アーイ!』

カバーを閉じる。

『バッチリミナー!』

「変身!」

ハンドルを押し込み、出現したパーカーゴーストを纏う。

『カイガン!ナポレオン!起こせ革命!それが宿命!』

ナポレオン魂となり、ガンガンセイバー・ガンモードの銃撃を上陸部隊へと浴びせる。

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