NEXT GENERATIONS ZI-O 〜最強で最善で最悪な魔王の娘たち〜 作:XIYON
500年前に生存圏の外側から突如として現れた謎の勢力スターレス。
ソイツらは辺境の50の星系と7000億の命がある星々を破壊して奪うはずだったが、とある男によって完全に消滅した。
その名は明光院黒兎。
黒兎「星屑如きが!俺に勝とうとするんじゃねぇーーーーーーー!!!!」
とてつもないフルパワーで彼はスターレスたちを完全に破壊。木っ端微塵に星屑と化したのだった。
一兎「!?」
ある日、1人の男が目を覚ました。この男の名前は常磐一兎。銀河系の英雄、スフィアの英雄とも呼ばれた転生者でリュミアという妻を持ち、一葉、冷雨、エーニャという3人の娘を持つ。
シバ『おはようございます一兎さん。よく眠れましたか?』
マザー『随分と遅く起きたじゃないか?いったい何があった?』
一兎「少しな…夢を見てたんだ。」
シバ『また黒兎がスターレスを破壊する夢ですか?』
一兎「あぁ、結果的に行方不明扱いなのがな…気に食わない。」
マザー『仕方ないだろう。捜索隊が探しても見つからなかったのだから。』
一兎「だよな…ま、きっとどこかで生きてるだろ。アイツ、どーせあの程度で死ぬわけじゃあるまいし。」
シバ『ポジティブ過ぎますよ一兎。ほら、今日も仕事なんですから。』
一兎「はいはい分かったよ…」
一兎は2階にある自室から1階のリビングへと降りていった。そしてそこにいたのは…
一葉「美味しい!やっぱり朝は目玉焼きとソーセージとベーコンがないとね!あ、あとサラダとかもちゃんと…」
冷雨「朝っぱらからうるさいわよ一葉、黙って食べれないのかしら?」
リュミア「ほらほら、2人ともちゃんと席についてちょうだい。お父さんが来たわよ?」
一葉「あ、おはよう父さん。寝るの随分と長かったね?」
一兎「ちょいと夢を見てたんだよ。なかなか起きれなくて。」
冷雨「どーせまたスフィア天界で余計なこと考えてたんでしょ。」
リュミア「こら冷雨。アナタもこの前まで研究材料を台無しにしてたじゃない。」
冷雨「Σ(・ω・;)ギクッ」
一兎「あははははは…」
すると近くにある電話機が鳴り響く。画面には『一兎 母』と書いてあった。
一兎「俺が出るよ。」
リュミア「えぇ、お願い。」
母親でありながらスフィア天界の長でもある女神ロイヤルからの電話を取る一兎。そしてその内容は…
一兎「もしもし母さん?……あぁ、分かった。今向かうよ。」
誰かと会話をし終えた一兎は受話器を元の場所に戻し、仕事着であるローブを上から羽織る。
一葉「父さん、休日なのに仕事?」
一兎「急な呼び出しが来ちまってな?せっかく2階でダラダラ過ごしたいのに…たく。」
リュミア「いつもゲームばかりやってのんびりしてるでしょ?資料整理はどーしたの?」
一兎「昨日の10時までには終わらせたよ。」
リュミア「それならお弁当。あ、はいこれお弁当。んで、こっちは朝ごはん。」
一兎「悪いな。いつも朝ごはんこんなことさせちまって。」
リュミア「仕方ないもの。最近は転生特典の強奪事件が多いもの。」
一兎「あぁ、んじゃ行ってくるよ!」
一葉&冷雨「行ってらっしゃい!」
一兎は仕事着のローブを着たあとにドアを開けて自宅を出た。そのあとに一葉はある話題を持ちかける。末っ子のエーニャだ。
一葉「そういえばエーニャは?」
リュミア「仕事よ?どうやら諜報部で手が離せない仕事が出来たんですって。」
冷雨「私たちスフィア対応局の特異対応班と対特異諜報部は協力関係にあるからね…そのうち、向こうから連絡くれるでしょ。」
一葉「そうだといいんだけどねぇ…」
そして異世界対応局にやってきた一兎は…
一兎side
ロイヤル「きたわね一兎……って、アナタ口にサンドイッチを含んだまま出社してきの?」
一兎「リュミアが……ŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹” ゴックン……朝ごはんはちゃんと食べろってうるさいから。」
ロイヤル「妻から愛されているってことね?……そうだ。私が呼んだ件だけど…」
一兎「例の転生者用の特典が盗まれてるってことだろ?状況は?」
ここ数日間。スフィア天界が管理していた転生特典が次々と盗まれる事件が発生した。それはダークライダーや擬似ライダーなどではなく、怪獣や怪人などに変身するために使うアイテムも盗まれていたのだ。
本来、そのようなものは本人が希望することがない限りは渡すことがないのだが…
ロイヤル「スフィア・リム全体はくまなく探したけど、スフィア・リム外はまだ行方知らずよ。でもそこは戦兎くんやロア様に任せてあるわ。」
一兎「状況は緊迫しているってことだな…」
ロイヤル「でもある地球に集中していることは分かったの。」
一兎「ある地球?」
ロイヤル「実は一部の転生特典には盗まれた際に起動する小さいGPSを付けておいたの。そこが反応した場所にここがあった。」
一兎「なるほど…」
ロイヤル「ただ…」
一兎「ん?何か気になることがあるのか?」
普段の母さんからは思えないほどの表情が見え始めた。どうやらこの事件、一筋縄ではいかないみたいだな…
ロイヤル「実はこの地球は色々と不安定な状態で、どんな世界になっているのかが分からないの。何人かの善良な転生者はいるんだけど…」
一兎「えぇと…つまり、この地球は普通じゃないってことなのか?」
ロイヤル「簡単に言えばそういうことなのよ。だからこそ厳選した転生者に向かわせたけど…」
一兎「なるほど…どおりでいつも機械バカのエーニャがピリピリしてたわけか。」
一方の一葉と冷雨は異世界対応局へと向かっていた。
一葉「最近は増えてるよね〜…違法転生者。」
冷雨「様々な世界で確認されているわよ〜?戦兎さんの世界、奏汰さんの世界、スフィア・リム内外で確認されているみたい。」
スフィア天界にある異世界対応局は様々な世界での対処や転生者の配慮などを行っている組織だ。
一葉と冷雨はそのなかでも『危険転生特典所有者対策班』という厳重に保管されていた転生特典を盗んだ者を追い、使用された場合はその犯人を撃破し特典を奪うか、完全に危険な物になってしまったら特典を破壊して変身を強制解除、そのままスフィア天界へと連行する役割を担っている。
つまり『違法転生者に対抗するための部隊』というわけだ。
しかしメンバーは一葉と冷雨とオペレーターの1人の3人しか居らず、周りからは窓際部署や仕事をちゃんとしているのに給料泥棒と言われている。
一葉「私たちもちゃんと仕事をしているのにどーしてあんな言われようなのかしら…」
冷雨「アナタがスクールで大問題児だったからでしょ?」
一葉「そぉーだけど……てか、私よりエーニャの方が問題児だったからね?」
冷雨「はいはい…」
するといきなり着信音が鳴り出した。
???『一葉ちゃん。冷雨ちゃん。今どこにいる?』
一葉「お、マシュマロじゃん。どうしたの?」
冷雨「アナタいい加減ましろの呼び名を改めてなさいよ…それじゃあ可哀想よ?」
ましろ『一兎さんとエーニャちゃんか来てるの。どうやらまた違法転生者が現れたみたいで…』
一葉「わかった。急いで向かうわ。」
ピッ!
冷雨「父さんもおばあちゃんも頻繁に発生しているこのことを深刻に思っているのかしら…」
一葉「だとしたら、善は急げよ!」
これは常磐一兎の娘である3人の物語である。
次回
・急な呼び出しと新たな戦い