推しのお乳は自家製に限る(消費期限3日)   作:私は薔薇で作った百合の造花の味が好きだ

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フフ……へただなあカイジくん。へたっぴさ……!
欲望の解放のさせ方がへた……。カイジくんが書き捨てた掃き溜め(ここ)で本当に欲しいのは……乃依×かぐ(こっち)
これを健全な親子カプで……ホッカホッカにしてさ……キンキンに冷えた破局展開で曇らせを見たい……!だろ……?
フフ…。だけど……それはあまりに心の傷になるから...こっちの………しょぼい帝×乃依(薔薇の造花)でごまかそうって言うんだ。
カイジくん、ダメなんだよ………!そういうのが実にダメ!
せっかくのカップリングでネチョネチョしようって時に……その妥協は傷ましすぎる………!そんなんでビールを飲んでもうまくないぞ………!嘘じゃない。かえってストレスがたまる……!
妄想できなかったスケベがチラついてさ………全然スッキリしない……!心の毒は残ったままだ、自分へのご褒美の出し方としちゃ最低さ……!
カイジくん………カップリングってやつはさ………固定化はダメなんだ……!
やる時はきっちり色々やった方がいい……!
それでこそ次のコミケの励みになるってもんさ……!違うかい……?





乃依ちゃん(♀)の外堀埋め立て計画

 

 

 ──汝の欲する所を為せ、それが汝の法とならん(Do what thou wilt shall be the whole of the Law)

 

 

              アレイスター・クロウリー

 

 

 かの有名な魔術師曰く、愛と平和(ラブ&ピース)よりガチロマンしてる方が(ラブ)だよねーとのこと。

 

 その格言に従うならば、一世を風靡した超かぐや姫に憑依転生した我が身の本分を果たすため、そして彩葉ちゃんを懐柔するのに間違いはないのだ。ないったらなーいの。

 

 とは言いつつも、手にしたおむつとミルク用品一式に何となしのもにょる頭を振り払いながら、朝日きゅんからもらった住所片手にエンヤコラ。

 

 

 この男改め、駒沢 乃依のポジションに憑依転生した何某の野望を語るにはいましばらくの時間を遡る必要がある。

 

 

 

     

  800080008000

 

 

 

 ──今は昔、とは言いつつもほんの十年目のこと

 

 

 この俺こと駒沢 乃依に憑依転生かつ何故か原作とは違った性別に憑依転生した誰かは、前世の記憶がスッパリ抜け落ちて一般女児ぱーりーぴぽーしていた最中に、スマコン発表のPVを見た結果……前世の記憶を取り戻してしまった。

 

 自分を駒沢乃依と自覚してしまった以上、バタフライエフェクトがマジ無理モームリヤバ目にヤバいよなので。

 

 死ぬ気でゲーム歌ダンス配信etc…。

 

 それからこれからあれよあれよと生きてきまして、ブラックオニキスの駒沢乃依は爆誕!超かぐや姫のエンディングへレディゴー!!……とはならず。

 

 

 

 そもそもその前に、すったもんだのコッテコテアオハル大爆発のクソデカラブ&ラブ、帝アキラこと酒寄朝日に惚れてしまった。

 とても不健全にホの字です。

 

 

 

 思い返せば、前世の視聴経験を参照に未亡人の色気ムンムンの酒寄父のキッズの若かりし頃の系類。

 

 転生した我が身の性癖ドストライク。

 

 哀れガチ恋モンスターの爆誕である。

 

 出会って年齢擦り合わせたら若干原作よりも早めに産まれていた今生にガチ感謝を捧げつつ邂逅からの一緒にゲーム、チームアップからツクヨミライバーデビュー。

 それからアタックアタックアタックの押せ押せ大作戦でそろそろ同棲近い感じになりつつある今日この頃である。

 

 

 しかし、浮かれポンチ怪獣になりつつあった脳裏によぎる一瞬の映像。ベイビーかぐや爆誕から始まる百合コーン!!光源氏……、じゃのうて、超かぐや姫じゃ。

 

 残念なことに原作は途中までしか知らないものの、かつての年齢擦り合わせから確認した原作開始時期の推定はちょうど今年の夏、即ち私の(将来の義理の)妹の彩葉ちゃん17歳の1夏のアバンチュール。

 

 

 これはうかうかしてらんない!クソボケ一歩手前の奥手モンスターになりかけてる半引きこもりゲーム大好きイケメン朝日キュンの外堀りを埋め立てる絶好のチャ〜ンス!!

 

 原作?タイムパラドクス?

 うるさいですね、愛の前には全ての事象はひれ伏すんだよ。

 

 

 こうして私は朝日きゅん経由で未来のお義祖父母から彩葉ちゃんの住所をゲット。

 

 既に面通しをして朝日キュンのいい人認定を頂いた私はお義母さんに代わって彩葉ちゃんの様子を見にいくという大義名分を元に朝日きゅんの名代として外堀埋め立て計画、もといお義姉さん呼びをゲッチュしに行くお世話大作戦!

 

 我ながら冴えに冴えてる彼女仕草に鼻が高くなりまくるー!

 

 

 ──だから私はたぶん忘れてたんだよね

 

 彩葉ちゃんも朝日の妹で、一生懸命で、可愛い可愛い妹なんだよ。

 

 

 

 

     

  800080008000

 

 

 

 

 三連休が始まろうかという夜の暑さ、文月の香りが鼻に優しく染みる刻頃に、私は洒落っ気のないジュラルミンのアタッシュケースでやや嵩張る荷物を引き歩く。

 

 スマホに表示したマップ表記によればそろそろのはず。

 

 喊声な住宅地、一周回ってノスタルジックを演出するかのような街灯。2030年にもなって変化のない世相を示すかのような半レトロの街並みの中にあるいっとう古めのアパート。

 

 ここだ、きっとそうに違いない。

 

 

 

 ──だって、めちゃくちゃ光った電柱開けたJKいるし

 

 

「この状況じゃ、私が攫ったみたいでは?」 

 

「確かにそう見えるねー」

 

「にょわっ!?」

 

 驚愕に顔を染め、驚きまくりの状況確認。

 でもやっぱりファーストインプレッションはこの場において至上命題。

 だからそっと顔を上げうろたえる様を見る。

 

 見る。観る。診る。

 

 ──ファーストインプレッション

 

 それは双方向、相対せしめてそれは幾星霜の刻を焼き付かせる鮮烈。

 

 剥き出しの等身大の女子高生、赤子を抱えて泡を吹くのは些か無粋な気もするけれど、そんなことはどうでもいい。

 

 ドドドドストライクな顔、体。

 

 人間性は言わずもがな、前世では途中までしか履修していなかった超かぐや姫でもその精神性は察するに余りある。

 

 気丈にして凛々しく、手折れそうな益荒男にして手弱女。日本人的完成形の美学の化身。

 

 私がお姉ちゃんだったのか……。(ギリ存在する記憶)

 その昔、原作を思い出してから運命するために京都で出会った酒寄家の皆様との記憶が思い起こされる。

 

 思えばあの時が一番むちゃくちゃな事してたよね、深窓の令嬢のローマの休日ムーブは流石に黒歴史ィ゙……。

 

 

「え〜っと、君が彩葉ちゃんかな?」

 

 ウォッほん、気を取り直しつつ気合いを入れつつ何ならもう一回顔面偏差値を程良くするために気合いを入れつつ。

 

 

「な……、何者!?」

 

 一挙手一投足にときめきを感じつつも平静を、ステイクール。流石に限界化するわけにもいかん。

 

「分かるヨ〜、唐突にゲーミング電柱から赤ん坊が出て来て謎の美女が現れてビックリしてるよね」

 

(自分のことを美女って言った……確かに美女だけども、というかどこかで見たような)

 

 

「一応ね、久しぶりってことになるかなぁ」

 

 そう言ってベレー帽を取って少し微笑む姿。

 

  

 瞬間、酒寄彩葉の脳裏をよぎる幼き日の光景。

 兄……酒寄朝日の普段ならぬ様相にして、客人として家に迎えられた少女。

 

 当時、父との離別を受け入れて間もない頃に兄に手を引かれてやって来た綺麗なおねえちゃん。

 

 

「も、もしかして……ノイちゃん?」

 

「だーいせーかーい、久しぶりーってかんじ」

 

「ほ、本当に久しぶりです、お元気でしたか」

 

「元気元気、チョー元気」

 

 気分はとても帰国子女感満載。

 久しぶりの再会に心踊ってまうやろがい。

 

「彩葉ちゃんもおっきくなったねぇ」

 

 いかん、親戚のおばさんやんこれ。

 マズい美人なお姉さんムーブが大阪のおばちゃんと化すのはジャンルどころか、コンテンツ違いで脳が壊死する。

 脊髄会話は致命傷を生む、今はあまりにも沈黙が金鉱脈。

 

 す、少し会話のキャッチボールを抑えねば。

 

「はい……あの、ところで」

 

 おずおずと差し出された赤ん坊を見る。

 彩葉にとって最後のよすが、このわけの分からない状況を打開するべく現れた救世主に思えて仕方ないのだが。

 

 

「ごめんねー、正直私も訳ワカメ」

 

 そう言いながら申し分なさそうに頬を掻く。

 話題を切り替えるかのようにそっと手を合わせながら。

 

 まあ、この場合はフツーにこっちに話題流れるよねー。

 

「とりあえず、お家にお邪魔していいかな」

 

「ふぇ……?」

 

 混乱する彩葉ちゃんを階段、玄関、居室に押しながら鍵をポッケからスッと抜き取り、解錠。悪い手癖を誤魔化すように彩葉ちゃんの頭をナデナデしつつ。

 

 そそくさと家に上がり込み、アタッシュケースから荷解きをしている姿はさながら新妻のようで、赤子も相まって所帯染みているのを感じて……。

 

「いやいやいや、待って待って百歩譲ってノイちゃんがいるのはまだ理解できましたけどこの赤ん坊は何なんですか?」

 

 旅行鞄から出て来るクッションとブランケットに何やら大きめのトートバッグから溢れる哺乳瓶にミルク缶やらを放置しながら、兎にも角にもとかぐやをガラガラであやしながらのほほ〜んとぽやぽや生返事気味に。

 

「ごめんなさいね、私の方は彩葉ちゃんのお兄ちゃんとお付き合いしてるからそろそろ彩葉ちゃんにも外ぼ……、ご挨拶をと思ってね」

 

 そう言って彩葉の手からそっと赤ん坊を譲り受けあやす。

 微妙に親元から離れてぐずりそうになるが、そうはいかせぬさせぬのだ。

 

 おもむろにブラウスのボタンをオープン。

 

 胸元をさらけ出す。

 風情を読んでここは片乳で……。

 

 

「でもこの赤ちゃんのことは分かんないな〜、何か光ってたし……もしかしてかぐや姫かもね〜」

 

 そう言いながら、そっと乳房の先端を赤子の口に含ませる。球技のボールを抱えるように一等大事な宝箱を抱きしめるように。

 婦人科の紹介で行った初産婦向けの教室で習った通りに位置を調整っと……。

 

「んーー!?!?」

 

 

 ──酒寄彩葉、17歳未だ知らぬ情報量の濁流に思考停止

 

 三連休前の修羅場(バイト)より帰還し、待ち受けたるゲーミング電柱から現れし赤子と、かつての兄とひと夏のアオハルを築いたと思わしき女性の襲来、そして推定兄の彼女が唐突に赤ん坊に授乳を始めたという理解の範疇を超えし事象に許容量を超えて、限界突破。

 

 百歩いや、10の88乗まで話の腰を譲歩しても唐突に現れた巨大難問は酒寄家17歳学年トップを超え全国模試上位勢と張り合う域に手を掛けつつある彩葉さんの脳の処理を焼く。

 

 

 ──結果、299秒の停止を余儀なくされ未婚どころか初産前のレディの授乳を凝視する。

 

 

「………………………」

 

「良い呑みっぷり、将来は酒豪かねー」

 

 胸元が張ってたから出るかもとは思ったけど、予想以上に出るもんだな……。

 これなら近いうちに錬成完了するマイキッズにも問題なく満腹にできるね。

 

「……………………ハッ!?」

 

「おっ、再起動した」

 

「あのあのあの、アレがあのえーっとアレで」

 

 

 言語中枢まで飛ばしておられるのは自明なれば、語るしかアルマイト。

 

 

「うん、朝日との子だよ」

 

「……ッッ!!」

 

 

 おぉ、イロハ=ジョースターさんじゃあねえっすか。

 ちーっす。

 

 

「冗談でも嘘でもない、正真正銘……君のお兄さんとの子」

 

 

 

 唇が勝手に弧を作る。

 今は昔とはいったものだ、紆余曲折という物語のあるかつては今には関係ない。

 

 語るべきお話は、この赤子──かぐやちゃんと彩葉ちゃんの物語には不要な余分そのもの。

 

 だからこれは朝日きゅんとの外堀埋め立て大作戦のついでで、ちょっと彩葉ちゃんを助けに来た俗物的な私の欲。

 

「うん、そうだね改めて自自己紹介をしてもいいかな」

 

 ──だからこの子は確実に私の子、間違いない。

 酒寄かぐやちゃん、マイベイビー。

 

 朝日キュンもきっと理解してくれる、ベイビー2人分なんて幸せアラモード過ぎてオキシトシンが乳から溢れる〜!!

 

 あ、飲み終わったねー。

 ゲップも上手上手、すくすく育てよー。

 

 

「酒寄朝日の彼女をさせてもらってます、そろそろ君の義理のお姉ちゃんになる予定なのでよろしくね」

 

 

 

 

 

 ──これは、超すごいかぐや姫の物語……そのうらしろ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 平たい話が、子育て日記。

 

 

 

 

 

 

「あぁー、うーーー!」

 

 今は知らぬは稚児ばかり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おちちでも、おむつでもないし……あらら、彩葉ちゃんって子守唄とかイケる口かな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







夜はリビドウに励む活動、即ちリビ活の時間
脊髄で書くとやっぱいかんよね……パンジャンしちゃう。


私は人妻子持ちのいっぱい食べる母、真実が好きです(隙自語)

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