英雄になれない元勇者   作:ダンまち=スキー

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オッタルさんの育成が完全に完了した、
パーフェクト・ミノタウロスの登場だァ!

ベルくんは冒険者を冒険する者と思っています。



冒険者の作法、成される偉業

 

「……モンスターの数が少なすぎるな」

 

「そういえば……」

 

 いつも通り、リリと2人でのダンジョン攻略。しかし、そこはいつもとまるで雰囲気が違った。現在2人がいるのは9階層だが、次の階層を目前にするほど深く潜っているのに、エンカウントは未だゼロ。不穏な気配が忍び寄ってくるのを、ベルは感じていた。

 

 そして、その懸念は見事に的中する事となる。

 

「「待て」」

 

 声は同時。手を伸ばしてリリの進行方向を遮ったベルと、都市最強の冒険者。猛者(おうじゃ)オッタル、Lv7の猪人(ボアズ)。彼の身長は2メートルを超えるが、その隣にいる者はさらに大きい。

 

「うそ……?」

 

 唖然とするリリの隣で、ベルの脳裏に過去の敗北がよぎっていた。 ミノタウロス。それも、前とは異なり片角で赤黒い外見的特徴を持つ──強化種。おあつらえ向きに大剣まで持たされていたが、その巨躯では片手剣にしか見えなかった。

 

「こいつと戦え、ベル・クラネル。あの方の期待に応えてみせろ」

 

 ここで初めてベルはシルの正体を確信した。魅了を使うことから何となく察してはいたが、フレイヤ・ファミリアの団長が"あの方"なんて言うのだから確定だろう。

 

「無茶ですベル様! 逃げましょう!」

 

 残念ながらリリの指示には従えない。ただただ圧倒的に格上すぎて、走力の差が大きい。ソロで魔法を連発できるならともかく、リリに加えて持ってきた荷物を抱えながら逃げ切るのは無理だ。

 しかし、もし仮にソロだったとしてもベルは逃げない。なぜなら、このミノタウロスが暴れたら、自分以外の冒険者が犠牲になるからだ。優しい優しいオッタルさんが止めてくれる? まさか。

 

「オッタル、仲間を任せた」

 

「……仕方あるまい」

 

 リリを守りながら勝つのは厳しいと言わざるを得ない。それくらいはサービスして貰おう。

 

「ヴヴォオオオオオオオオオオ!!」

 

 オッタルがリリを回収した次の瞬間。咆哮と共に弾丸と化したミノタウロスがベルに突貫し、大上段から大剣を振り下ろす。ベルはそれをヘスティア・ナイフで受け……滑らせるようにして流す。ダンジョンの地面に深々と突き刺さる大剣が、その威力の程を表していた。

 

(俺より速いな。膂力もヤバい。まともに受ければ大剣どころか殴る蹴るでワンパンKOだな……推定Lv3ってとこか)

 

 前に遭遇したミノタウロスとの差から大まかな能力値を算出し、ベルは目の前の敵を討伐推奨Lv3と推定した。しかし、ミノタウロスは強化種にならずとも場合によってはLv3すら殺し得る怪物。

 

「フッ!……ファイアボルト!」

 

 大剣をフルスイングして隙を晒したミノタウロスをナイフで一閃、さらに零距離から魔法を当てつつ退避する。

 

(溜め無しの魔法はカスダメ。ナイフは通るが、浅すぎる。魔石までは届かない。削り切るしかない!)

 

 圧縮された筋肉の塊であるミノタウロスの肉は斬撃に強い。さらにその上には、冒険者が防具として活用する程に硬度が高く、おまけに熱に強い毛皮の鎧を纏っている。

 強く、硬く、速い……シンプルに強いタイプ。しかも魔法は使わないため、魔力攻撃に強いベルの強みが潰されている。相性が、悪い。

 

 そして、悪い情報は続く。

 

「ヴヴォオオオオオオオオオオ!!」

 

 先程の焼き増しのような攻撃。愚直な突撃からの振り下ろし。ベルは先程のようにそれを受け流すが。

 

「……っ?!」

 

 フルスイングせず。受け流されることを前提として、大剣を囮にした拳打がベルを掠めた。それだけでライトアーマーがえぐり取られ脱落する。

 

「フゥウウウウウッ……」

 

 普通素人というのは武器を持つとその武器しか使わなくなる。しかし、このミノタウロスは駆け引きや体術を駆使してきた。オッタルによって調教されたこのミノタウロスは、片角を失った代わりに、知恵という新たな武器を得ていた。

 

 それは客観的に見て絶望的な戦力差だった。

 

 しかし、ベルに絶望は無かった。

 

(熱がダメなら……)

 

「借りるぞ、アイズ──『目覚めよ(テンペスト)』」

 

 

 

 

 

 ◇

 

 遠征で深層に向かう途中、上層でミノタウロスの咆哮が聞こえるという異常事態にロキ・ファミリアの一部メンバーが急行すると、そこには信じられない光景があった。

 

「うそだろ……」

 

「私の……風」

 

 ベートとアイズが困惑するのも無理はなかった。

 2人の目の前では、見覚えのある白い少年が、見覚えのある風を纏って、強化種のミノタウロスと対等に……いや、それ以上に渡り合っていた。お互い一歩も引かず、凄まじい剣戟(けんげき)を繰り広げている。

 

「え……あ、あれ?」

 

「……誰がLv1ですって?」

 

 怪物祭で共闘したアマゾネスの姉妹が疑問を抱く。

 誰もが疑わない蹂躙(じゅうりん)がそこには無かったからだ。あまつさえ、圧倒的な身体能力を活かして攻め続けているミノタウロスに対し、形勢はベルが有利。

 

「僕の記憶が正しければ……1ヶ月前、ベートの目には彼が駆け出しに見えたんじゃなかったのかい?」

 

「…………」

 

 ファミリアの団長からの問いにも答えず。ベートは酒場でのやり取りを思い出しながら、目の前で繰り広げられる闘争をじっと見ていた。

 

 高らかな風の音が生まれていた。緑がかった燐光が、可視化した精霊の力が、周囲から切り離すようにその光景を包み込む。それはまるで、童話の一(ページ)のように。荒ぶる牛の怪物と、小さな少年が、互いの命を燃やし、しのぎを削り合う。

 

「アルゴノゥト……」

 

 それは1つの御伽噺(おとぎばなし)。英雄になりたいと夢を持つただの青年が、牛人によって迷宮(ラビリンス)に連れ去られたとある国の王女を救いに向かう物語。

 時には人に騙され、時には王に利用され、多くの者達の思惑に振り回される、滑稽な男の物語。友人の知恵を借り、精霊の武器を授かって、なし崩し的に王女を助け出してしまう、滑稽な英雄の物語。

 

「あたし、あの童話、好きだったなぁ……」

 

 ティオナは両手を胸に抱き、宝物を見るかのように目の前の光景を眺めた。

 

 

 

 

 

 ◇

 

 大気を裂くような横薙ぎ。首を狙われたそれをしゃがんで回避し、反撃にナイフで一閃。ならばと2撃目で狙われる下段を、手を地面に付けない側転で回避。反撃にナイフで一閃。

 会敵時とは異なり、精霊の風を収束させることによって強化された斬撃が、ミノタウロスにしっかりとダメージを通していた。

 

「フゥ……フゥ……ヴヴォオオオオオオオオ!!」

 

 攻撃がことごとくいなされ怒り狂ったミノタウロスの、濁流の如き猛攻。しかしそれも、回避を織り交ぜながら甘い一撃を狙って受け流して体勢を崩し、ナイフで一閃。

 

 ミノタウロスとベルとの間には、倍近い体格差がある。さらに、武器の長さも大剣と短剣で全く違う。つまり、ミノタウロスの方が圧倒的にリーチが長い。これは戦いにおいて非常に大きなアドバンテージだ。

 しかし、常に短剣の間合いで戦えばそんなものは関係ない。フェイントに1回でも引っかかれば即死。大剣に比べコンパクトな拳打や蹴りなどの体術に当たってもほぼ即死。死地に身を置き、1秒ごとに寿命が削り落とされていくような緊張感の中で、魔力の制御までやってのける圧倒的な技量が、そこにはあった。

 

 そんな中、怒り狂うミノタウロスを前にしているにも関わらず、ベルは祖父のことを思い出していた。この世界に転生してから14年間、共に暮らした家族のことを。

 その正体は恐らく、ギリシャ神話の最高神であるゼウス。根拠は、村を襲ったゴブリンに『雷霆(ケラウノス)』と言いながら物干し竿を突き刺していた事と、ヤンデレに追われているとこぼしていた事と、『美少女(はべ)らすのは男の浪漫(ロマン)!』と言っていた事。

 そんな愉快な祖父は、様々な英雄達の逸話を知っていて、直筆の絵本を見せてくれて……よくこんなことを言っていた。

 

『あいつらすげぇよなぁ、自分より強い奴に1人でも立ち向かえるんだぜぇ? 儂には絶対無理じゃあ』

 

 自分にはそんなこと出来ないと卑下しながら、祖父はいつも嬉しそうに英雄達を称えていた。だが、そんなのは嘘だ。まだ幼すぎて流石に戦えなかった俺を守るため、祖父は戦っていた。力の制限された神であるが故に、恩恵のない普通の人間と同じ力で、モンスターと。

 擦り切れて摩耗して空っぽだった俺の心を埋められたのは。俺が英雄になろうと思えたのは。全て、祖父のおかげだった。

 

 

 

 激しい攻防の中でミノタウロスと距離を取り、ベルは漆黒のナイフを下ろす。一撃を食らう前提は、前提を超えなかった。勝利が見えてしまっていた。

 

(思い通りになるのは、これで終わりだ)

 

 最初から視られていることは分かっていた。

 それ自体はどうでも良かった。

 ただ、(しゃく)だった。

 

 用意された、戦いやすいひらけた場所。

 用意された、因縁の敵。

 用意された、観客。

 

(こういうのを期待してたんだろ? 圧倒的な強さを持つ格上の怪物に、技と勇気をもって立ち向かう冒険者を。英雄譚のような綺麗な絵面を)

 

 ベルは、漆黒のナイフを鞘に収納した。

 

(そうじゃないだろう。戦いってのは、冒険ってのは、そうじゃないだろう……なぁ、ミノタウロスよ)

 

 ベルはミノタウロスを見る。ミノタウロスもベルを見返す。同じ真紅の視線が交わされる。やがて、眼前の好敵手に呼応するように、ミノタウロスが獰猛に笑う。そして、大剣を放り投げた。

 

 それを見て、ロキ・ファミリアの面々がどよめく。

 しかし、ベルは彼らを気にも止めない。

 

()せてやるよ! 勝つか負けるか分からない! 死ぬほど暑苦しくて泥臭い! 綺麗なんて言葉とは程遠い! 本当の戦いってヤツを! ──覚醒(バースト)起動(オン)ッ!!」

 

 スキルの能動的発動(アクティブトリガー)、ベル・クラネルのギアが上がる。

 

「さあ、冒険をしよう」

 

 ここからが、本当の戦い。 勇者ではなく、冒険者ベル・クラネルが(おか)す、初めての冒険。

 

 

 

 

 

 

 ◇

 

 ガタッ、と。激しく音を立てて、フレイヤは椅子を飛ばして立ち上がった。そして、瞳を愕然と開き、宙に浮かぶ鏡の前で立ち尽くす。

 

『神の鏡』

 

 道楽のもと企画された下界の催しを神々が楽しむための遠隔観測装置。本来ならば私的な利用は固く禁じられているが、フレイヤは周囲の(おとこ)を誑し込んでいた。

 それでもリスクは存在する。しかし……今日一日限り、どのファミリアにも不利益を与えない、ダンジョンの一部分という契約のもと、それを承知で強行した。

 

 全ては、この一戦を眼にするため。

 

「あぁ……あぁっ!……あああッ!!」

 

 フレイヤは顔を真っ赤に染め、心の内を歓喜一色で満たしながら、両手で自分の体を抱きしめて震える。

 

「ハァ……ハァ……なんて美しい……なんて美しい光景なの……っ!!」

 

 元より鋼の如き光輝を放っていた魂が、純然たる意志を燃料にくべて、その輝きをさらに増していた。目を、焼かれた。フレイヤは、恍惚とした表情で荒い呼吸を吐き、そして遂には腰砕けになり立っていられなくなる。

 

 戦いは続く。

 

 

 

 スキル【勇者覚醒(ユニゾン・バースト)

 

 格上と戦闘する時、逆境の時、能力が上昇する。相手が自分より強ければ強いほど、自分がピンチであればあるほどに上昇量は高まる。さらに、いくつかの条件を達成することで能動的発動(アクティブトリガー)が解放。起動することで全能力が大幅に向上する。

 

「…………」

 

「…………」

 

 1人と1匹は示し合わせたかのようにゆっくりと歩いて間合いに近付き、拳をぶつかり合わせた。スキルによって能力の上がったベルは、しかし腕をへし折られながら吹き飛び壁に激突し、土煙に包まれる。様子は伺えないが、間違いなく致命傷だろう。その場にいた大多数はそう思った。

 

「チッ、馬鹿が!」

 

「いや、待て」

 

「あ"ぁ"!?」

 

 助けに入ろうとするベートをフィンが制する。それにべートが抗議しようとして、次の瞬間。爆発音と共に、今度はミノタウロスが吹き飛んで壁に激突。

 

 その場にいたのはLv5以上の第一級冒険者ばかり。唖然としつつも、彼らには今の一連のやり取りが見えていた。

 

 ベルは踏み込みと同時に炎雷を炸裂させることによって加速。土煙を晴らしながらミノタウロスに突撃し、そのまま何故か治っているへし折られた筈の右腕で殴った。その際にも炎雷を炸裂させることで打撃の威力を向上させていた。土煙の中でダウンしていると思われた少しの時間は、肉体を治癒するのにかけた時間。

 

「ぷっ……よし、来い!」

 

「ヴゥウウウウッ!!」

 

 血の混じった唾を吐き出し、ルームの中央で待つ。時間はかけず、ミノタウロスはすぐにベルの眼前に戻った。そのまま至近距離で見つめ合う。

 

「オラァ!!」

 

「ヴゥオオオッ!!」

 

 再度、拳をぶつかり合わせる。しかし、今度はお互いに仰け反った。激突する瞬間に炎雷を炸裂させることで、ベルはパワー不足をカバーしていた。その事実に対し獰猛な笑みを浮かべるミノタウロスと同様に、ベルもまたその顔には喜色が溢れていた。

 

 ベルは強敵と戦う時に笑う。最初は自分の戦いを見ている仲間や民衆を不安にさせない為の苦し紛れだったそれは、いつしか心の底からのものとなっていた。戦いが楽しい、戦えていることが嬉しい。戦うことでしか誰かの役に立てない自分が、この上なく輝いている実感。ベルの全身を充足が満たす。

 

 右拳と左拳が交互に激突する。腕が折れる。治して構わずもう一発、さらにもう一発、一発、一発、一発。何度も何度も繰り返す。

 数分か、或いは数秒だったかもしれない。しばらくして、手数で負けたミノタウロスが下がり始めた。そしてその隙を見逃さずベルの拳が腹に突き刺さり、炎雷が炸裂。ミノタウロスは膝をつく。そこに追撃の一発が顔面に叩き込まれ、ミノタウロスは地面に転がった。

 

「ハァ……ハァ……悪いな、こっちは魔法ありで……でもそっちのが身体能力は……ゲホッ?!」

 

 言い切る前に、ベルは吐血して膝から崩れ落ちた。しかし、追撃はない。ミノタウロスもまた、蓄積したダメージは甚大。立っているのがやっとだった。しかし、浅く開かれた口からは獰猛な呼気が蒸気のように漏れ出ている。

 

 両者共に満身創痍。肩で息をしながら向かい合う。

 

「お互い元気いっぱいだなぁオイッ!!」

 

「ヴヴォオ!!」

 

 まだまだやれると返答するように吠えるミノタウロスは、両手で地面を踏み締め、頭を低く構える。己の最大の(武器)を用いる、必殺の突進を繰り出す構え。しかし、そのまま動かない。

 

「あぁ……そういうことね」

 

 納得したようにそうこぼして、ベルは己の最大の武器……つまり、漆黒のナイフを抜く。最後は互いの必殺をぶつけ合おうという、ミノタウロスの(いき)だった。突進の構えを取るミノタウロスに対し、ベルはナイフを逆手に構える。

 

「……若い」

 

 真正面からぶつかろうとするベルに対し、リヴェリアがそう呟いた。ミノタウロスは無手に対しベルは武器あり。しかし、ミノタウロスは斬撃と炎に強く、中でも必殺の突進に使う頭部は特に硬い。十分な助走距離もある。それでも、ベルは逃げない。勇者はボスから逃げられない。

 

「馬鹿がっ!」

 

「駄目ですベル様ぁ?!」

 

 1人と1匹が飛び出すと同時、青い感情を非難するベートの罵声と、張り裂けそうなリリの悲鳴が響く。

 しかし、外野の声は聞かない。5階層でミノタウロスと遭遇した時のことをヘスティアに話した際、命名された技。ナイフにファイアボルトを乗せて斬撃として放つそれを、突進にぶつける。

 

 テンションが最高潮に振り切れたベルに精霊が呼応する。綺麗なものを欲しがってはいけないと思っている節があり、普段は己の喜楽を優先することを遠慮するベル(好きピ)が、今は心の底から楽しんでいる。喜んでいる。女神の目を焼くほどに魂を輝かせている。

 精霊の加護(スキル)出力(ギア)が上がる。普段は限られた者にしか視認できない精霊が、今や主の意思に関係なく光の粒として可視化され、歓喜を表すかのようにベルの周囲で踊っていた。

 

 そして、それら全ての障害物を粉砕してのけようと、力の塊と化したミノタウロスがベルに向かって突進する。

 

「ンヴォアアアアアアアアアアアッッ!!!」

 

聖火の英斬(アルゴ・ウェスタ)ァアアアアアッッ!!!」

 

 咆哮を咆哮で相殺し、漆黒のナイフを振り上げる。

 

 炎雷の斬撃は、ナイフの軌道に沿って下から上に薙ぎ払うレーザーとして放たれた。地上であれば、天を衝き遥か彼方の雲を斬り裂いていたであろう一撃が、ダンジョンの壁と天井に深々と斬撃の跡を刻む。畢竟(ひっきょう)、その進路上にいたミノタウロスは両断され、しかし突進の勢いを残したまま、灰となってベルを通り過ぎた。片角が、ベルの傍に転がる。しかし、それが拾われることは無かった。

 

「……精神枯渇(マインドダウン)

 

「立ったまま気絶してやがる……」

 

 体力も魔力も絞り尽くし、ナイフを振り上げた姿勢のまま一体の彫像と化したベルの姿に、ロキ・ファミリアの面々は畏怖を覚えた。

 

 

 

 冒険は、成された。

 

 所要期間、約1ヶ月。

 撃破記録、9001体。

 

 あの日、酒場での宣言通り──いや、それ以上にLv2への到達記録を塗り替えた、世界最速記録保持者(レコード・ホルダー)誕生の、3日前のことだった。

 

ベル・クラネル Lv.1

《基本アビリティ》

 筋力:S999

 耐久:S999

 器用:S999

 敏捷:S999

 魔力:S999

《発展アビリティ》

 ー

《魔法》

【ファイアボルト】

・速攻魔法

・炎雷属性

《スキル》

真聖勇者(トゥルー・ブレイバー)

・呪詛無効

・精霊の寵愛

・世界樹の恩寵

・業値を参照する能力補正

勇者覚醒(ユニゾン・バースト)

・逆境時、全能力に補正

・格上との戦闘時、全能力に補正

・補正量は相手の強さに比例

・条件達成時、覚醒起動(バーストオン)

・条件達成時、限界解除(リミットオフ)

 





小細工なんか必要ねぇんだよ!(満身創痍)
気付いたら刃牙みたいなことしてました……

精霊は光のリカちゃんみたいな感じ。

フレイヤ様は魂を見てるだけでイキかけました。
女神ポイントはカンストしたんじゃないかな……
ちなみに。怪物祭の時に周りに迷惑をかけるなとベルに言われたので、ミノタウロスを育てる過程で間違っても脱走しないようオッタルには厳命してあります。

ファインプレー、光の変態ゼウス。
なお、ヤンデレに追われているから逃げるとベルくんに言い残し原作開始のちょっと前に消えた模様。

ベルくんとアルゴノゥトの一致度チェック
○ 人に騙されたことがある
○ 王に利用されたことがある
○ 多くの者達の思惑に振り回されたことがある
○ (全てを失った)滑稽な男
○ 友人の知恵を借りたことがある
○ 精霊から武器を授かったことがある
○ なし崩し的に王女を助け出したことがある
これはアルゴノゥトですね間違いない。
(なお詳細は闇が深すぎてヤバい)
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