ライダーの力を手に入れたので、自由にその力を謳歌する 作:優翔星人
『Ready Fight!』
「行くぜぇ!!」
オーマジオウ 『っ!』
俺が正面からの突撃による渾身の右ストレートが受け止められるも、そのままの勢いで押し切った
オーマジオウ 『馬鹿な!?どこからこんな力が⋯!』
それに続けて2発目、3発目とオーマジオウに拳を繰り出していくと明らかに、ダメージが通っているのが分かった
オーマジオウ 『小癪な!!』
『龍騎!』
俺と距離を取った後、ドラグレッダーを召喚して同時攻撃を仕掛けてくるが、それに動じずにバックルのレバーを1度捻ると、両腕に付いている排気管の様なものからとてつもないほどの熱蒸気が排出され始める
オーマジオウ 『は?』
オーマジオウの目に写っているのは、俺がドラグレッダーをワンパンした後に懐に潜り込んで腹に一撃を入れる寸前の姿だった
オーマジオウ 『なんてね』
だが、すんでのところで身体を逸らされてしまい、不発に終わってしまった
「やっぱ、面倒だな」
これも、オーマジオウの能力によって、徐々に対策されていってるって訳か
オーマジオウ 『残念だけど、もう僕には拳が届かないよ』
何か既に勝ち誇ってる感じを出しているが⋯忘れてんのか?
「それは⋯どうかな」
オーマジオウ 『それに⋯君はここで終わりだ』
『ジオウ!』
どっかで見たような分身を見せて来て、オーマジオウが2人になる。いや、チート過ぎんだろ
オーマジオウ 『『さぁ、終わりにしようか』』
一見すると、オーマジオウは五体満足、今も元気ピンピンに見えるが⋯実は違うんだろ?
「ははっ、充分効いてんじゃねぇか」
分身した奴もさっき俺が攻撃した部分に傷が入ってるって事は⋯治せない程に強大なんだろ?
「痩せ我慢もいい加減にしたらどうだ!」
オーマジオウ 『『君には言われたくないね!!』』
俺の元に飛び込んで回し蹴りをするが、それを身体を沿って回避する。そして、バックルのレバーを1度捻り、ライドウォッチの効果をかき消した
オーマジオウ 『ば、馬鹿な!?』
明らかに動揺していて反応が遅れていた方を狙って駆け出す
「これでもうお前は他のライダーの力は使えねぇ!!」
俺が殴った相手を消滅させる様に改変し、本気の一撃を叩き込んで分身体の方を消滅させた
オーマジオウ 『どういう事だ!な、なぜだ!僕はオーマジオウに変身しているんだぞ!?』
「⋯お前が、仮面ライダー達に愛想を尽かされただけだ」
正確に言えば、あいつからライダーの力を取り返して⋯いや、俺の元に返ってきてるだけだ
オーマジオウ 『まさか、この力に自我があるとでも思ってるのか?』
やっぱり、こいつには感じないんだな⋯⋯俺達がこうして戦えるのは、誰かを守るために戦って来た仮面ライダー達全員の想いがある事を
「だから、お前じゃ俺には勝てないんだよ⋯⋯もう終わりにしようぜ」
ここで必殺技を使ってしまえば、この『マキシマムブーストバックル』の消滅が始まり、その内に俺も消えてしまう⋯けど
『Revolve On』
全部、もう決めた事なんだ。今更、躊躇いも葛藤も無いっての
『Boost Time!!』
2度『マキシマムブーストバックル』のレバーを捻ると先程の熱蒸気に加えて、蒼炎が噴き出す
オーマジオウ 『なら、君に勝ってその力ごと貰ってやるよ!!』
『終焉の刻!』
俺達は互いに高く飛び上がり、互いに向けてライダーキックを放つ
『Maximum Boost Grand Victory!』/『逢魔時王必殺撃!!』
激しくぶつかり合い続け、互いに拮抗したままであった。そして徐々に俺が押され始める
オーマジオウ 『やっぱり⋯最後に勝つのは僕だ!』
「くっ⋯」
勝ちを確信しているオーマジオウが更に勢いを強めようとしたが
オーマジオウ 『なっ』
それが出来なかったのを見て、俺はここぞとばかりに勢いが強める。
ここで、決めるしかない
オーマジオウ 『ば、ばかなっ⋯!?』
俺の勢いの方が強くなり、徐々にオーマジオウの装甲に亀裂が
「これで、終わりだ!!!」
真正面からオーマジオウをライダーキックで打ち破り、オーマジオウの背後の壁へと打ち付けた
最後まで抵抗していたが、俺が打ち勝った
手応えは感じた。だから確実に、倒せたと思う
イト 『馬鹿なっ⋯どうして、こんな未来になるはずは』
どうやら、無事に⋯いや、自分と引き換えにとは言え、あのオーマジオウに勝ったんだ。
「なぁ、何でお前はそこまで⋯」
どうして、この力を欲して世界を手に入れようとしたのか不思議でたまらなかった。本当にどうして⋯
イト 『そんなの⋯決まってるだろ!この世界じゃ弱い者は強い者に奪われる⋯だから、僕は奪う側になりたかった!」
「⋯⋯それが理由か?」
⋯⋯もうこいつはダメだ。そう思っていると、目の前のやつの身体が光の粒子となって消滅し始めていた
イト 『っ、嫌だ!僕はまだ、こんな所で!!』
必死に足掻こうとしているが何も状況は変わらなくて、それを見て俺は何も思わなかった
イト 『なぁ、皇世界くん!助けてくれよ!お願いだ!!なぁ、ねぇってば!!』
必死に俺に手を伸ばして助けを求めているが⋯
「もう遅せぇんだよ」
もうこれ以上は見てられないな。こいつの姿は
イト 『なっ!?ま、待ってくれよ!!』
後ろから聞こえてくる声を無視して歩き出そうとした時
「あっ、これやっべぇ」
頭が割れるんじゃないのかと錯覚する程の激痛が頭に来て、悶絶しながら手探りで壁を探す
「はっ、ははっ」
ほんとにこれはヤベェ⋯頭、割れ
何とか壁を支えにできてどこか安心し切った気持ちがあったからか、そのまま俺は⋯
そんな俺が意識を失う瞬間に流れた記憶は忘れたくなく、思い出したくもない⋯⋯最悪の記憶だった
エクスドリーム『夢は変わったんだ、ここからはお前が変えろ、お前の未来を・・・』
あれだけ望んた力を手に入れても、自分じゃ力不足で⋯結局はまた助けてもらったあの時の、記憶
なんで、この世界じゃない記憶が最後なんだよ⋯⋯
「くそっ⋯」
最悪だ⋯⋯
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「あれ、消えてない⋯」
あの後、意識を失って倒れたから完全に消滅したと思ってたのに⋯違うのか?
「ってそれより、酷いな」
辺り1面瓦礫まみれじゃん⋯
けど、あのオーマジオウ相手に何とか勝ててよかった、かな
「っ、やべぇ」
頭クラクラしてきた、ってもう流石に限界だな。だとすれば、あと俺がやらなきゃいけないのは⋯
『オーマジオウ!』
オーマジオウの力で、世界を改変して、全てを元通りに⋯⋯
「これで⋯全部元通り、だ」
ははっ、これが世界が作り変わる瞬間か⋯
意外と綺麗だな。けど、これが完了したら、もうアイツらとも⋯
「何だよ、短い間だったろ?何を、名残惜しく思ってんだよ⋯!」
こうして振り返ったら、前回とは違った部分が多くあって、けど⋯⋯また変えられなかった。結局、俺は必ず⋯⋯
「けど⋯⋯これで良かったのかもな」
後悔なんてしてない、覚悟はできてた。それに⋯⋯あいつらを守れるのなら⋯
静かに瞼を閉じると、なにか熱いものが込み上げて来て、堪えきれずに⋯⋯目元から出てきた水滴が俺の手の甲に垂れた
「⋯⋯はっ、ははっ」
フブキ 『何で、白上達を助けてくれたんですか』
フブキ『ほら、行きますよ!』
フブキ『命に価値があるかないかの話じゃないんです!どんな人にだってその人を想ってくれる人達が居るんです』
「⋯⋯俺にとっては、お前って事でいいんだよな」
こんな俺を信じてくれ、大切な存在だと言ってくれたフブキ。そして
みこ 『助けてくれてありがとう!』
みこ『必ず、全部元に戻すって。それに、その時は君もみこ達と一緒に居るって』
「わり、約束守れそうにねぇや⋯」
俺はみこちに救われたから、俺は⋯⋯みこちを、みこちの事を例え別の存在でも、みこちの幸せを護りたい
その想いは何度世界を重ねても変わることは無い。だから、俺はその為に戦う。けど
「流石にもう無理かもな⋯⋯」
ジャラジャラ
俺の手に何かが当たったの確認し、それを見ると俺の膝から先が既に大量のセルメダルへと変化していた
あぁ、やっぱりそろそろ限界か
流石に、本物の仮面ライダーみたいに誰かに最期を看取ってもらう事はない⋯か
けど、それで良かったかもな⋯
こんな姿は見せられねぇ
「世界を救うのも簡単じゃねぇな⋯」
俺は自分を犠牲にして戦うのが精一杯だったから、やっぱ、本物の仮面ライダー達はすげぇや
俺なんかは足元にも及ばねぇ
けど、少しは俺の憧れに近づけたかな⋯
『アキト⋯』
「⋯⋯ハル」
目の前のハルが現実にいるのか、俺が見てる幻想なのかは分からない。唖然としている俺を見てハルが口を開く
ハル 『アキト、君のお陰で僕やみんなが救われたんだ。だから、忘れないで⋯皇世界アキトは世界を守った本物の仮面ライダーだって』
その言葉で俺の胸から何かモヤモヤした気持ちがスっと消えて、心が軽くなった気がした
「ははっ、そっか⋯ありがとな」
その言葉を言ってくれるだけで救われたよ
ハル 『それだけじゃない⋯⋯僕達だけじゃない、この人も認めてくれてるよ』
「この人⋯?」
下を向くのに精一杯だったものの、1人増えていることに気づき、力を振り絞って、顔を上げるとそこには⋯
『やっぱり、俺達の判断は間違ってなんかなかったな』
英寿が、ハルの横に立っていた。なら、丁度聞きたかった事があるんだ
「なぁ、英寿⋯」
英寿 『なんだ』
「俺は英寿達みたいな、本物の仮面ライダーに近づけたかな」
俺の質問を受けた英寿は目を丸くして驚いた後に、にこやかで優しい笑みを浮かべてくれた
英寿 『⋯何言ってんだ。お前も立派な仮面ライダーの1人だ。何より、お前が守りたいものを守りきっただろ?』
「ははっ、そっか⋯」
やべ、もう限界だ⋯もう2人の顔すらろくに見えない
英寿 『例えお前自身が決めた事だとしても、こんな結末は俺が認めない⋯だから、次は、次こそは幸せになれよ』
あと少しで世界が創り変わる。新しい世界に俺は行けるか分からない⋯けど、英寿が言うならそうなんだろうな
ハル 『アキト⋯』
「2人とも、ありがとな⋯⋯」
2人のお陰で、俺がやってきたことは無駄なんかじゃなかったって思い知らされたよ。
ピキッ
そして英寿の言うように、もし、次の世界で本当に許されるのなら⋯⋯
けど、それは俺のかろじて伸ばせたこの手が何も掴めないように、限りなく不可能に近いもので⋯
それでも、望まずには居られなかった
「みこち⋯」
ピキッ
次は君の傍で⋯
俺は⋯
パリン!
ハルside終
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フブキside
ーーキ、ーブキ、フブキ!」
「ひゃい!?」
誰かに何度も呼びかけられて、目を覚ますと、みんなが慌ただしくしているのと、ものすごく焦っているミオの顔が目に入った
「ミオ?朝からどうしたの?」
ミオの顔を見た後にどこか違和感を感じ、胸に手を当ててみると、制服の胸ポケットに感触を感じて取り出してみると⋯
ギーツケミー 『コン!!』
よかった、コンちゃんは無事で⋯⋯あれ?白上はコンちゃんを⋯⋯
誰から貰ったんだっけ?
何でそれを思い出せない⋯んだろう
ミオ 「フブキ⋯大丈夫?」
そうだ、ミオが起こしてくれて、その用件をまだ聞いてなかったんだ
「あ、ごめんミオ、ちょっと考え事しちゃってて⋯それで、どうしたの?」
ミオ 「実は⋯」
「あ、フブさん起きてる」
ミオが話そうとした時、近くに居たすいちゃんとみこさんとそらちゃん達が白上と目が合うと直ぐさま近くに駆け寄ってきた
ミオ 「3人は何があったか、分かってる感じだよね」
そら 「さっき確認してきたんだけど、全部元に戻ってた⋯」
全部戻ってる⋯?
「それってあのデザイアグランプリがなかった事になってるってこと?」
4人は何も言わずに首を縦に降ったのを見て、どこかホッとした気持ちがあるけれど、やっぱり違和感はあって
すいせい 「それが誰か分からないんだよね」
みこ 「うーん、さっき真曇にも聞いたけど分からないって言ってた」
真曇くんでも分からないのなら、本当に一体誰が⋯
それにさっきから胸の中を支配してるこの謎の違和感と、白上にとって大切な人が居なくなったかのような喪失感は⋯
「一体、何なんですか⋯」
つづく
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DGPルール⑤
『この世界から脱落した者は、人々からその人物に関する全ての記憶が消去される。そして、その記憶が戻ることは無い』
マキシマムブーストバックルもとい、
エクストリームギーツのスペックはまた後日投稿します。