ポケットモンスター:オーバー・ザ・レジェンド   作:ガチャガチャクツワムシ

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ウツギ研究所

 オーキド研究所での再会から2日後。ヒビキは決意を新たにジョウト地方へと足を踏み入れた。サトシやシゲルはすでに先行しており、リンとセナもまた、それぞれの目的を胸にカロス地方へと旅立っている。

 「今回は、ウーラオスをメインで行くか」

 修行の相棒であるウーラオスを軸に、クロバットやジュゴン、そして修行中に加わった新たな仲間たちを加え、ヒビキはジョウトリーグ制覇を目指す最強の布陣を整えた。

 ワカバタウンのウツギ研究所に着くと、話はスムーズに進んだ。

「やぁ、君がヒビキ君だね。僕がウツギ、この研究所の所長を勤めている。これが例のポケモン図鑑だよ」

 図鑑を受け取ったその時、研究所の扉が開き、見知った顔が入ってきた。

「おや? ヒビキ君じゃないか」

「ハクトさん?」

 入ってきたのは、ダークジムのジムリーダー・クロバネの伴侶であり、ヒビキの知人であるハクトだった。

 「どうしてウツギ博士の研究所に?」

「ウツギ先輩とは、大学の先輩後輩の関係なんだよ。僕はね、自分の研究の意見を聞きに来たんだよ。今は、ポケモンの特性を変えることができる装置を作ってみたんだ」

 その話に興味を持ったヒビキは、食い気味に頼み込んだ。

「ハクトさん、その機械を使って、俺のポケモンの特性を変えてみてもらえませんか?」

「構わないよ。……先輩、場所を借りても宜しいでしょうか?」

「良いよ。向こうの作業台を使ってくれ」

 博士の快諾を得て、ヒビキは預けていたドサイドンを送ってもらい、装置を使わせてもらった。

「これで、ドサイドンの特性が『ひらいしん』から『ハードロック』に変わったはずだよ」

 図鑑で確認すると、確かに特性は書き換わっていた。その性能に感動したヒビキは、続けて他の手持ちのポケモンたちも調整してもらった。

 「助かったよ。どうでした、先輩?」

 ハクトが尋ねると、ウツギ博士は目を輝かせて分析結果を語った。

「素晴らしい完成度だね。これなら実用化も十分に可能だと思うよ。ただ、シルフカンパニーで発売予定の特性パッチや特性カプセルよりは、少し大掛かりな装置になりそうだが」

「そうなんですよね。唯、かなりの希少になると聞いているので、これはポケモンセンターで使えるようにするつもりなので」

 そう二人が専門的な研究の議論に花を咲かせる傍らで、ヒビキは新たな特性を手に入れた手持ちたちと目を合わせ、ジョウトリーグへの確かな手応えを感じていた。

 その様子を窓の外からじっと覗いてる存在がいたのだ。

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