ポケットモンスター:オーバー・ザ・レジェンド   作:ガチャガチャクツワムシ

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キキョウジムスペシャル

 ハヤトの希望にて行う、ファイヤーとのスペシャルバトル。今回の勝負はエキシビションに近い形式のため、ハヤトは2体のポケモンを使用し、ヒビキはファイヤー1体のみ。ただし、2VS1ということもあり、ファイヤー側の技の使用制限はなしという条件で行われていた。

「何故、炎技に弱い鋼複合のエアームドを出したのか疑問に思っているだろう。このエアームドには対策としての技を覚えさせているんだ」

 ハヤトがそう説明すると、納得したヒビキは早速とばかりに指示を飛ばした。

「ファイヤー! 【火炎放射】!」

「エアームド! 周囲に【エアカッター】!」

 エアームドの周りが真空状態となり、【火炎放射】の炎は途中で消え去った。

「これが対炎様の技さ! 真空状態となると燃焼に必要な酸素がほぼ無い状態となる。それにより炎が消える!」

 そう説明されたヒビキはすぐさま反撃に出る。

「ファイヤー! 【ニトロチャージ】!」

 炎を纏わせて突撃させると、ハヤトも負けじと指示を飛ばす。

「なら、エアームド! 【ブレイブバード】!」

 エネルギーを纏い激突した瞬間、凄まじい衝撃と爆発音が響き渡った。距離を取った後、ヒビキが畳み掛ける。

「【岩雪崩】!」

「【原始の力】で砕け!」

 ファイヤーの【原始の力】が【岩雪崩】を完璧に相殺すると、ハヤトは次の一手を繰り出した。

「【炎の渦】と【暴風】!」

【暴風】によりさらに強力となった【炎の渦】に包まれたエアームドは、【エアカッター】による真空対策でも防ぎきれず、そのまま戦闘不能となった。

 「凄まじいな……! ならば頼むぞ、ピジョット!」

「ピジョッォー!」

 エアームドを戻したハヤトが最後に出したのはピジョットであり、足首にはメガストーンが嵌められたアンクルをつけていた。

「高みへと飛べ、メガ進化!」

 ハヤトのキーストーンが共鳴してピジョットを包み込み、メガピジョットへと姿を変える。

「メガピジョットか……気を引き締めろよ、ファイヤー!」

 ヒビキが声を掛けると、ファイヤーは力強く一声鳴いて表情を引き締めた。

 「ピジョット! 【怪しい風】!」

「ファイヤー! 【原始の力】!」

 メガピジョットの特性「ノーガード」の恩恵により攻撃が必中となり、お互いの技が直撃する。その結果、メガピジョットは追加効果ですべての能力がグンと跳ね上がった。

 「ピジョット! 【羽休め】!」

 すぐに体力を回復させると、ハヤトは追撃を命じる。

「すぐ様【暴風】!」

「ファイヤー! 【神秘の守り】!」

 激しいダメージを受けるも、追加効果の混乱状態にならないよう【神秘の守り】を張り、しっかりと防いでみせた。

 「此方も【羽休め】! それから【日本晴れ】!」

 ファイヤーが体力を回復させると同時に天候を晴れ状態に書き換える。それに対し、ハヤトも負けじと声を張る。

「ピジョット! 【奮い立てる】!」

 メガピジョットが自らの能力をさらに高めると、お互いに次の一撃が最後になることを本能で理解した。

 「ピジョット! 【暴風】!」

「ファイヤー! 【燃え尽きる】!」

 互いの最大火力の技がぶつかり合い、気球を吹き飛ばさんばかりの凄まじい衝撃波と爆風が襲いかかる。必死に気球の縁に掴まって耐え抜くと、周囲の煙が徐々に収まっていった。

 確認すると、メガピジョットはメガ進化が解けた状態でそのままゆっくりと地上へと降り立ち、力尽きて戦闘不能となった。

「よくやった! ピジョット!」

 そう労いの言葉を掛けヒビキに

「ありがとう! これでまた高みに行ける!」

 そうお礼を言うとバトルは終わった。

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