ポケットモンスター:オーバー・ザ・レジェンド 作:ガチャガチャクツワムシ
ミカンからスティールバッジを受け取り、今度はタンバジムへと挑むため、定期船に乗ってタンバシティへと向かった。
「あぁ~、姉ちゃんのエンペルトに比べれば、船の旅はなんて快適なんだ……」
しみじみとそう呟くヒビキに、エイが首をかしげる。
「そんなに酷かったの?」
「姉ちゃんのエンペルトはスピード狂だからさ……。しかも今回は『全速力で行くように』って言われてたから、もう限界突破のフルスピードだったんだよ。その上、帰りの海面がかなり荒れてて、縦揺れも横揺れもめちゃくちゃ激しくてさ……」
当時を思い出して遠い目をするヒビキに、エイは納得したように頷いた。
「そういうことね。船酔いするのも無理はないわね」
やがて夜が更ける頃にタンバシティへと到着し、その日はポケモンセンターに宿をとることにした。
「ポケモンセンターは、トレーナーなら無料で宿泊できるし、食事も割引されるんだ。特にその地方のポケモンリーグの参加者や関係者には、かなり手厚い割引が効くから助かるよ」
「へぇ、そりゃ有難いシステムだな」
そんなヒビキからの説明を聞きながら、翌日のジム戦に備えて早めに休むことにしたのだった。
翌朝、タンバジムへと足を向けると、門下生と思われる格闘家たちが気合の入った稽古に励んでいた。
「すみませ~ん! ジム戦に来ました!」
ヒビキが声を張り上げると、その声に反応するように、中央で指導をしていたジムリーダーのシジマが豪快な足取りで歩いてくる。
「よく来た、挑戦者か! 堅苦しい挨拶は抜きだ、早速始めようではないか!」
奥へと案内され、熱気のこもったバトルフィールドに立つ。審判が高らかにルールを告げた。
「これより、3対3のシングルバトルを行います! なお、交代はチャレンジャー側のみ可能です!」
「行くぞ、先陣はカポエラーだ!」「カポッ!」
「いけ、ガラルヤドラン!」「ヤァン……」
シジマが繰り出したカポエラーに対し、ヒビキは進化を果たしたばかりのガラルヤドランをチョイスする。
「お互いに、初手としてはセオリー通りの組み合わせね」
観客席からエイが分析する中、場に出たカポエラーが鋭い眼光でガラルヤドランを睨みつけ、その攻撃力を削ぐ。
「特性【いかく】か……。だが関係ない、ヤドラン、【鈍い】だ!」
「させん! 【猫騙し】!」
ガラルヤドランの隙を突くように、カポエラーが高速で飛び出し、【猫騙し】を叩き込んで【鈍い】の初動を不発に終わらせる。
「もう一度だ、【鈍い】!」
「たたみかけるぞ、【ドリルライナー】じゃ!」
手痛い効果抜群の地面技を受けるも、ガラルヤドランはしっかりと【鈍い】を積み、自身の防御と攻撃を押し上げていく。
「さらに【アイススピナー】じゃ!」
「負けるな、【怠ける】で立て直す!」
容赦なく繰り出される追撃を浴びるが、ガラルヤドランは【怠ける】で失った体力をすかさず全快へと戻した。
「もっと積むぞ、【鈍い】からの【ド忘れ】!」
「ふむ、これ以上要塞化されるのは危険じゃ……! 【ドリルライナー】で押し切る!」
これ以上の能力上昇を危険と踏んだシジマが猛攻を指示し、ガラルヤドランにダメージを蓄積させようとするが──。
「ヤドラン、決めるぞ、【アシストパワー】!」
積み重ねたランク補正が乗った強力な【アシストパワー】。だが、それだけではない。ガラルヤドランの特性【クイックドロー】が奇跡的なタイミングで発動し、普段の鈍重さからは信じられないほどの神速の動きで、圧倒的な念動の光弾がカポエラーを撃ち抜いた。
耐えきれず、カポエラーがその場に倒れ伏して戦闘不能となるのだった。
今後の話をどうしようか悩んでいるのでアンケート載せます。
ジョウトリーグが終わって次の地方は
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サトシと一緒のホウエン地方
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サトシとは別のイッシュ地方