ポケットモンスター:オーバー・ザ・レジェンド 作:ガチャガチャクツワムシ
タンバジム戦とサイトウとの激闘を終えてアサギシティへと戻ると、見知った顔──異様にテカテカと光るイワークを駆る少女とバトルをしている少年の姿が目に入った。
「あっ、サトシだ……。相手は確か、ミカンの弟子の……」
「コタネちゃんだね」
「あの帽子を被った奴とは知り合いか?」
「うん、幼馴染みの一人なんだ」
ダンからの質問にそう答えつつ、場に出ているイワークを観察していると、イワークはワニノコの【水鉄砲】を綺麗に弾き返していた。
「おや、あいつはワックスで体をコーティングしてるな」
「ワックス?」
「水を弾くための油みたいなもんさ」
「なるほど、それで【水鉄砲】を弾いているのか」
ヒビキが納得していると、サトシも水技の通りが悪いと即座に判断し、【氷の牙】や【瓦割り】を巧みに使ってイワークにダメージを重ねていく。
「あのワニノコ、無意識に普段の動きへ【竜の舞】の要領を取り入れてるな……。俺が教えたオーダイルでも、意識しないと綺麗に繋げられない芸当だぞ」
ワニノコの洗練された動きに驚いていると、上空から轟音とともにハガネールが降り立ち、その衝撃でバトルは一時中断となった。ハガネールの頭上から降り立ったジムリーダーのミカンがコタネに軽く説教をしていると、こちらに気づいて声をかけてくれる。
「あっ! ヒビキさんたちじゃないですか! 無事に戻られたんですね」
「うん。おかげさまで、タンバジムのバッジも手に入れたから。残るはあと2つになるね」
「そうですか……。それなら、この近くですとチョウジジムが一番近いルートだと思いますよ」
「わかった、ありがとう」
そう話していると、まだ灯台のデンリュウ・アカリの体調が万全ではないにもかかわらず無理をしていることが発覚し、不正をした罰としてコタネが薬を取りに行かされることになった。ミカンもアカリの看病に付き添うとのことで、サトシたちも予定通りタンバジムへ向けて出発するようだ。
「なぁ、ヒビキ! 久しぶりに俺たちもバトルしようぜ!」
「いいよ。俺が教えた技、ちゃんと使いこなせるようになってるか見せてやるよ!」
少し時間が空いたこともあり、ヒビキはサトシの挑戦を受けることにした。
「止めだ、オーダイル! 【スケイルショット】!」
「ダァイルッ!」
「ベイ……!?」
バトルの結果は、一歩先を行くヒビキとオーダイルの圧勝に終わった。
「くそっ、お前が教えてくれた技以外にもめちゃくちゃ手数が多くなったんのに……!」
「誰かに教えて貰ったのか?」
「あぁ! ジスト兄ちゃんとばったりあってなその時に」
「やっぱりか」
「そのおかげで、譲って貰ったヨーギラスもサナギラスに進化してな」
そう言って、タケシも会話に加わりながら、ヒビキから譲り受けたヨーギラスが見事に進化を遂げたサナギラスの姿を披露する。
「さすがは岩タイプのエキスパートだね。すごく大切に、よく育てられているのがわかるよ」
和やかに旧交を温めているのを邪魔しないよう、ダンとエイは「せっかくだし水タイプのポケモンでも捕まえに行こうか」と近くの海岸へ釣りに出かけ、そこに便乗していたカスミも楽しそうに戻ってきた。
「見てよー! カワイイのゲットしちゃったんだから!」
そう言って、カスミは誇らしげに新しく捕まえたチョンチーを見せてくる。
「僕も、同じチョンチーをゲットしたんだ」
エイも負けじとモンスターボールを掲げると、ダンは肩をすくめた。
「俺は……なんか、こうグッと来るポケモンに出会えなくってさ、今回は見送りだな」
そうこうしているうちに定期船の出航時間が近づき、サトシたちはタンバシティへ向かう船へ乗り込み、ヒビキの一行は北のチョウジタウンへと歩みを進めるのだった。
ジョウトリーグが終わって次の地方は
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サトシと一緒のホウエン地方
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サトシとは別のイッシュ地方