ポケットモンスター:オーバー・ザ・レジェンド 作:ガチャガチャクツワムシ
ヒビキたちが離れたのを確認したソウマは、不敵な笑みを浮かべながらグラウンドラモンを見つめていた。
「さてっ……俺が行くか」
「そうだな……俺のズィードミレニアモンだと、デカすぎるからな」
「どんなに縮小しても三十メートルは優に超えるからな。……それにしてもあのグラウンドラモン、少しずつだがデカくなっていってるな」
「確かに。今年は……いや、最初は体高15メートル、体長20メートルほどだったが、今は20メートル×25メートルになっている。このままだと、本来のサイズである30メートル×45メートルに達するな。随分とたっぷりとエネルギーを注ぎ込まれたみたいだな」
そう二人が冷静に分析していると、傍らに控えていたポケモンたちが口を開く。
「悠長に話している時間はないと思うが」
「「そうだな。このままだと町に接近しすぎるぞ」」
なんと、ヒスイジュナイパーとサザンドラが流暢な人間の言葉を話し始めたのだ。
「そうだな……もうテクスチャを外していいぞ、クロノモン!」
ソウマの号令に応じるように、ヒスイジュナイパーの姿が眩い光の粒子となって崩れ落ちる。その中から現れたのは、鳥類を模した神々しい巨躯――背中には、無数の護符が幾重にも束ねられて構成された、神々しくも異質な巨大な翼を広げる、クロノモン:ホーリーモードの姿であった。
顕現したクロノモンは、暴れるグラウンドラモンを一瞥する。
次の瞬間、その姿がかき消えた――かに見えた次の瞬間、凄まじい衝撃波が轟き、自身よりも数倍の差があるグラウンドラモンの巨大な身体は軽々と空中へと打ち上げられていた。
文字通り瞬きする暇もない超スピードで、クロノモンは暴竜を町の遥か彼方へと吹き飛ばしてみせたのだった。
その圧倒的な激突の様子は、ちょうどいかりの湖から暴れ出てきたギャラドスの群れに対処していたヒビキたちの目にも飛び込んできた。彼らはあまりの光景に、一様に驚愕の表情を浮かべる。
「何っ!? あの鳥みたいなポケモン!?」
「アイツも、図鑑には載ってない!」
「あんな巨体を、ここまで吹き飛ばしたっていうのか……!?」
カスミやサトシ、タケシたちが信じられないものを見るような目で見上げる中、クロノモンは空中で態勢を崩したグラウンドラモンを容赦なく地上へと叩き落とした。
そして、腕のように自在に使いこなす翼を構えると
「【ホーリーフレア】」
そこから眩い光の炎が放たれる。その神聖にして灼熱の光はグラウンドラモンの巨体を瞬く間に包み込み、焼き尽くすようにして――元の「デジタマ」と「デジメモリ」へと強制的に還元して見せたのだった。
そして、クロノモンは周囲を見渡すと再度その両翼から神々しい光を放つ。その波動が広がると同時に、先ほどの激しい戦闘によって荒れ果て、崩壊していた周囲の大地や森がまるで時間を巻き戻すかのように、一瞬にして元の美しい姿へと修復されていった。
「森が…元に戻ってる…」
「まさか、そんなことが…」
「神の神業か…」
そうエイやヒビキ、ダンが言葉を失くしているなか、すべての惨跡を綺麗に消し去った後、クロノモンは回収したデジメモリとデジタマを優しく抱え込むと、自らのテイマーであるソウマの元へと静かに舞い戻るのだった。
ジョウトリーグが終わって次の地方は
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サトシと一緒のホウエン地方
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サトシとは別のイッシュ地方