ポケットモンスター:オーバー・ザ・レジェンド 作:ガチャガチャクツワムシ
ついにフスベシティへとたどり着いたヒビキ一行。まずは最後のジム戦に向け、ポケモンセンターで手持ちのメンバーを整えてからフスベジムへと向かう。しかし、そのジムの入口では、なぜか待ち構えていたかのようなとある人物たちの姿があった。
「あれ? ワタルさんに、兄貴?」
そこにいたのは、チャンピオンのワタルと、ヒビキの兄である四天王のジストだった。
「ヒビキ君達、待っていたよ」
「やっぱ此処だろうと思ってたんだ。ヤナギのオッサンの所からだとこのフスベジムが一番近いからな」
ジストが納得したように頷く。予想外の面々の登場に驚くヒビキが理由を尋ねると、ワタルが真剣な表情で答えた。
「チョウジタウンでの件について、改めて詳しい事情を聞きたくてね」
「特にヒビキは、あの『ソウマ』って奴のことをかなり知っていそうだからな」
なるほどと納得したヒビキたちは二人と共にジムの中へと足を踏み入れる。中にはジムリーダーのイブキが待っており、すでに事情は伝わっていたのか、そのままスムーズに事情聴取へと移ることになった。
――それから約1時間後。
ひと通りの聴取を終えると、ワタルはどこか思い出したように手を叩いた。
「あぁ、そういえば忘れるところだった。今回の件の協力に対する、お礼があったんだ」
そう言ってワタルが取り出したのは、一つのモンスターボールだった。さらにジストも続ける。
「こっちは、エンジュシティでの闇オークションから逃げ出した商品だったポケモンを保護した時、お前を気に入った奴らがいたみたいでな。俺の方で手続きを済ませといたから渡しとくわ」
ジストが差し出したもう一つのボールを含め、ヒビキは二つのモンスターボールを受け取る。
「見てもいい?」
「あぁ、いいぞ」
ヒビキがそっとボールを開けると、中から現れたのは三匹のポケモンたちだった。一匹は鋭い牙を持つ悪・ドラゴンタイプのモノズ、そして残りの二匹は見慣れない姿をしていた。
「モノズはわかるけど、確かこの二匹は……?」
「その二匹は、主にパルデア地方で確認されている『ブロロン』と『セビエ』だな。ブロロンは鋼・毒タイプで、セビエは氷・ドラゴンタイプだ」
ジストがテキパキと解説を加えると、ワタルがそれに補足するように頷く。
「どちらも、しっかりと育てれば間違いなく頼もしい相棒になってくれるポケモン達だ」
新たな出会いに目を輝かせるヒビキ。こうして顔合わせと事情聴取も無事に終わり、いよいよ本題であるフスベジム戦へと突入することになった。
「改めて自己紹介をさせてもらうわね。私はイブキ。この街で『聖なるドラゴンポケモン使い』と呼ばれているわ」
イブキは挑発的な、しかし誇らしげな笑みを浮かべてヒビキを見据える。
「……それに、あなたはジストの弟なのでしょうから手加減なしで行くのは当然だけど、普段のジム戦ではあまり使わない特別なポケモンたちで相手をしてあげるわ!」
イブキの宣戦布告を受け、審判を務める老いたジムの老人が厳かにルールを告げる。それを合図に、両者は最初の一匹を繰り出した。
「行くわよ、オノノクス!」
「ノークスッ!」
「行ってこい、オンバーン!」
「オンバーッ!」
イブキが繰り出した荒々しいオノノクスに対し、ヒビキはオンバーンで応戦する。
「ドラゴン対ドラゴンの先鋒戦か……! 面白くなってきたじゃない!」
「オンバーン、先制攻撃だ!」
緊迫した空気が漂う中、いよいよフスベジムの激闘が幕を開けたのだった。
ジョウトリーグが終わって次の地方は
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サトシと一緒のホウエン地方
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サトシとは別のイッシュ地方