転生特典が俺を殺しに来ている   作:小説のシメサバさん

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よくよく考えなくても主人公って鉱石病発症しているので遅かれ早かれ鉱石病で死ぬんですよね。
原作のフロストノヴァの姉貴みたいにならないといいんですけど。
それでは本編どうぞ。


プリカスの業。未だに許してねぇからなプリカス。

みんなはあまりにも疲れすぎて地面に這いつくばったことはあるだろうか?

俺?俺は現在進行形で裏山の地べたに這いつくばっているの。いやぁ、アーツって原作だとポンポン撃ててるけどやってみたら分かる。撃とうとしただけでクッッソ疲れるわこれ。

いやね?俺のアーツが特殊な可能性はある。そもそもアーツって言ってもいろんな種類があって人体にかかる負荷も違うらしいんだけどね。

 

そもそもアーツは一種の現実を歪める力、現実改変能力の一種だ。オリジニウムに蓄えられたエネルギーを解放して物質を操る方法と見なされている。オリジニウムは特殊な物質で、特定の刺激を与えられて活性状態になると、何らかの形で通常の物質に影響を与えることができるんだと思う。

そしてアーツは…まあ、このプロセスを制御する「技術」なんだよね。アーツには様々な種類があって、物質の特定の状態の操作と関連付けられるものもある。例を挙げるとするなら水(ムエルシース)、「火」(イフリータ、スカイファイア)、「土」(マドロック)のアーツと言った感じだ。

他にも特殊な例だとサリアは無機化合物を分子レベルで操作して、瞬時に様々な結晶を作り出すことができる(これが彼女の石化の基礎)。

フロストリーフとフロストノヴァは、系の熱力学的状態を変えて温度を制御できる。

リスカームは電気を発生させることができる。視覚的な錯覚を作り出すアーツ(ソラ)、人間の知覚や意識を変えるアーツ(ファントム)、花を成長させるアーツ(ナイン)などもある。

 

そうなると今の自分のアーツの特性を知ることが大切だろうな。

特訓のために試しにアーツを撃ってみようとしても撃てなかったことは、今の自分の肉体がまだ6歳という弱い状態だからアーツの負荷に耐えられず撃てなかったと考えられる。

そしてこの負荷を軽減する方法は存在している。それはアーツユニットを触媒としてアーツを使うことだ。

そもそもアーツユニットとは何か。それも説明しよう。

 

アーツユニットとはいわば何らかの媒体を通してアーツを超遠距離から使用したり使用者の負荷を軽減するための武器だ。主なアーツユニットはユニット内に源石(オリジニウム)が仕込まれており、その源石(オリジニウム)を通して使用者のアーツを発生させる。

ではこのアーツユニットをどう作るかという話だが、ここに俺の体表から露出している源石(オリジニウム)を使う。ただ、このアーツユニットは杖や剣などではなく、左腕全体を覆う鎧のようなものを作る。これにもれっきとした理由がある。

 

今この世界に存在する源石(オリジニウム)は俺に発生している物だけだ。そうなるとこの左肩から露出している源石を摘出すればいいんじゃ?という話なのだが、源石に対するマトモな医療技術もないこの世界では不確定なリスクが多すぎるのだ。あとクッソ痛そうだし。なので摘出せずにそのまま肩の源石を利用しようというわけだ。鎧の役割は単純な防御力やアーツの指向性の制御、後は源石を隠すことが主な役割になる。

 

そんなことを考えながら俺は若干湿ってひんやりする地面に腰掛けていた。これ結構気持ちいいな。そうしていると突然何処からか猫の鳴き声が聞こえてきた。

 

「ん?猫?こんな山の中にか?」

 

近くの茂みが揺れる。俺の視線はその茂みに注がれる。そして茂みから出てきたのは真っ黒で艶やかな毛並みをしている黒猫だった。

 

「あ!クロ!こんなとこにまでいるのかお前…」

 

こいつはクロ。去年俺が散歩している時に路地裏で倒れてたのを連れ帰って父と看病した猫なのだ。あの時はほんとにビビった。ただ、抱き上げてもかなり衰弱していたのか反応は弱々しかった。助けられるなら助けたい。

その一心で俺はクロを連れ帰ったのだ。あの時は大変だった…散歩に行った息子が突然弱った猫を連れ帰ってきたんだ、両親からは当然驚かれたし、万が一その子が死んでしまったときにちゃんと見送ってあげられるのかと聞かれた。

 

それでもやっぱり助けられるなら助けたい。そう言って本当は最終手段だったが恥を捨てて躊躇いもなく駄々をこねまくった。思い出しただけで恥ずか死ぬ。元々わがままをあまり言わなかった息子がここまで本気なったこともあったからだろう、両親もクロを助けるのに積極的だった。結局里親が見つかるまではうちで面倒を見ることになった。

 

一家の看病と獣医である父の医療技術が功を奏したのか一ヶ月程でクロは毛並みも綺麗で上品な風格を取り戻したんだろう。かなり元気になっていた。

だがその次の日にはいつの間にか家の窓から逃げてしまったのか、クロの姿は何処にもなかった。あの時はかなり悲しかったな。それっきりクロとは会えていなかったのだ。

そのクロが今自分の目の前にいる。毛並みも綺麗で元気もありそうなことからちゃんと里親を得られたのだろうか。もしそうなら安心だ。

 

「にゃぁん。」

 

クロはまるで良いものが見れたというような声で一鳴きするとこちらに背を向けて走り去ってしまった。

ええ…なんだったんだホントに…俺の困惑の声は木々の葉の揺れて擦れる音にかき消されていった。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

今日は良いものが見れたにゃ。裏山から不思議な感じがすると思ったらまさかの浩介がいたのにゃ。

浩介は私が油断して追っ手に不意打ちを喰らってボロボロになっていたときに路地裏で倒れていた私を助けてくれたのにゃ。もちろん追っ手は全員倒したよ。いくらダメージを負っても雑魚は雑魚だしね。

浩介は親に私を助けたいって必死になって言っていたのにゃ。初対面でもここまでされちゃうと流石の私でもそりゃあ嬉しくなっちゃったよね。

その後はめちゃくちゃ駄々をこねた浩介が見れて少しだけ気が楽になったのにゃ。その後はお礼も言わずに出ていっちゃったけど万が一追っ手によって浩介や浩介の両親が被害を負うのは勘弁したいしね。

そして今大体一年ぶりな浩介は地べたに這いつくばってかなり疲れてたみたいだったにゃ。しばらく観察していると浩介は何かを悩んでいるのかうんうん唸っていたのにゃ。

そんな浩介をしばらく見てたらつい嬉しくなって声を出してしまったのにゃ。

 

「にゃあん」

 

あ、マズイ。そう思ったけどもう遅かったにゃ。

 

「ん?猫?こんな山の中にか?ってクロじゃん!」

 

あー…バレちゃった。まぁ良いにゃ。どうせ顔は見せてあげるつもりだったし問題はないのにゃ。それに浩介が驚いてる顔でサンマ三匹はいけるのにゃ。

それにしても浩介、随分と成長したと思うにゃ。感慨深いものがあるけどそれ以上に浩介はホントに立派になった気がするのにゃ。体つきとかじゃなくてなんというか…その…そう、気配にゃ。

今の浩介なら下級のはぐれ悪魔くらいなら簡単に倒せそうなくらいに強そうにゃ。まぁ?私はSS級のはぐれ悪魔だし?全然負ける気とかはしにゃいけどね?

 

まぁ今日は良いものを見れたのにゃ。じゃあね。浩介。次に会う時はホントの姿で会いたいにゃ。

浩介は私を呼び止める声を出してるけど今はまだその時ではないにゃ。

私はそう一言残すと茂みの中に飛び込んで仙術で消え、急いで魚の美味しい居酒屋に行くのにゃ。あそこで貰えるサンマはおいしいのにゃ。

 

 

 




さて、何やら新キャラが登場しましたね。これからの展開に注目です。
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