まさかまさかのUA一万件突破です。元々自給自足用の小説でしたが、お気に入り、評価、感想をたくさん頂き感謝感激雨あられですよ。
それでは前置きもここまでにして本編どうぞ。
だ〜れだ♡?
え〜?分からないの〜♡?
正解は〜?
「さて、童。どうやって貴様が人の身で九重に接触した?もしや何か企んでおるのか?それとあの妙な力は何だ?」
絶賛妖怪達の元締め、九重のお母さん、九尾の狐の八坂様に尋問受けてまーす!死にかけてる浩介さんでーす!…助けて。いやね?今回のことは完全に事故なんすよ。まさか裏路地走ってただけで妖怪に遭うかと、それもその妖怪は泣いてるし、話は通じるしで放って置けなかったんですよ…。俺悪くなく無い!?
「は、母上!浩介は迷子になっていた妾を助けてくれただけではなく、あの牛鬼に自身を顧みずに立ち向かったすごいやつなのじゃ!だから浩介は何も悪いことなんてしてないのじゃ!」
九重、今はお前だけがこの空間の癒しだよ…正座しすぎて足痺れてきたよ。
「…九重がそこまで言うならばお前が九重を助けた事は事実なのだろう。だがの牛鬼に使ったアレはなんじゃ?九重に聞いたら公園で出会った筋肉もりもりマッチョメンの変態に修行をつけてもらい習得したとか聞いて妾の頭がイカれたのかと思ったわ。」
いやホントにすいません…でも流石に自分、転生者なんでーす!なんて言えるわけない。頭がおかしくなったと思われるか最悪死ぬ。いやぁ〜マジでどうすっかな…下手な嘘は自分の首を絞めるだけだ。かと言ってありのままに真実を話すのはそれこそ悪手だ。
一番良いのはあくまでも嘘はついてませんって感じに話すのが一番良いんだがなぁ…俺そう言うハッタリとかは苦手なんだよなぁ…だが、今ここで俺を一番知っているのは俺以外で恐らく九重だけ。そして九重本人(?)は俺が九重に危害を加えたりしてはいないと言う最低限の状況証拠が存在する。
そして肝心のアーツについてだがコレは不思議な力が使えるよく分からないものとして敢えて無知を装う。九重から妖力を受け取ったのもこの世界のアニメ、ドラグソボールで似たようなシーンがあったのでそれを出来ないか一か八かでやったと言う子供らしい命知らずの行為と言う認識でいく。
「この力ですか?…コレは僕にもよくわかんないんです。物心ついた時から使えたので。」
「ほう?詳しく申してみよ。」
「僕は生まれつきに左肩にこの黒い石みたいなのがあって、そこに力を入れるとビュウッて風が吹くんです。」
「では、九重から聞いたあの竜巻の様な暴風はなんじゃ?あの威力、童。お主が成長しあの風を使いこなせば街なぞ簡単に吹き飛ばせる。」
「あの牛鬼ってヤツに襲われた時に僕の見ているアニメに仲間から力を分けて貰っていつもよりも凄い力の技を打てるってシーンがあって、それを試したら成功したんです。」
嘘は言ってない。実際にアニメにはそんなシーンがあった。特別な力を持った子供だ。アニメの真似事なんてするに決まってる。八坂、九重のお母さんは何かを長く考え始め小さく唸り声の様な声が聞こえる。彼女が唸ってそれからすると突然に再度こちらに向き直った。そして彼女は
思いっきり土下座の姿勢をとった。
「!?」
「童。いや、浩介。先程は済まなかったな。今のお主と九重の話を聞く限りお前は迷子になってしまった九重の手を引き助け、九重を救った。そして何より己を顧みずに九重を牛鬼から守り切ったその覚悟、疑って本っ当に申し訳なかった!」
「うぇえ!?ちょ、ちょっと待ってください!さっきまですっごく警戒心マシマシだったじゃないですか!?」
は?え?割とすんなり受け入れられたんだが???もっとこう…結構長く尋問されたりすると思ったんだけど?いや、でもそうか。よく考えなくてもわかる。我が子が迷子になりその我が子を妖怪の中でもトップクラスに危険な牛鬼が狙っていたのだ。その不安は計り知れないだろうしその我が子が五体満足で無事に帰ってきたんだ。その喜びも安心もかなりのものだろう。
でもさ?土下座はやめてよ…なんかされてるこっちまで申し訳なくなってきたよ…。
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その後は大変だった。他のいろんな妖怪たちが広間に入ってきてどんちゃん騒ぎ。九重と言う妖怪たちの姫とその母である女王への人(?)望は確かなものだった様でそんな姫様が無事に帰ってきた事、そしてその姫様を守った人間として俺が祭り上げられた。
正直こっちからしたら打算に近い思いで助けたということへの罪悪感やら申し訳なさがすごかった。そして今更思い出したが俺も両親とはぐれてここにいるんだった。完全に忘れてたわ。
急いで俺は帰る支度を済ませると、酒でベロベロに酔った八坂さんと妖怪の方々の追撃を言い訳で躱し、その日のうちに宿泊している宿に急いで帰った。両親からはそれはもう心配されたが逸れた後にここに住んでいる子供と遊んでいたと伝えると、呆れ半分安心半分の顔で両親に抱きしめられたのだった。
次の日は昨日は逸れてしまって家族で観光ができなかったことからなるべく人通りの少な目な観光スポットを観光して回った。
その日は特になんのアクシデントもない平和な家族の団欒を満喫できた。
そして次の日。今日で京都旅行も終わりだ。俺たち家族は帰りの支度を済ませると、帰りの新幹線へと向かった。
結局あの日以来九重達とは会えなかった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
駅のホーム。俺たち家族はかなり余裕を持って駅に着くことができた。
そうして新幹線を待つ事数分。俺は喉が渇いて親から小銭を貰うと近くの自販機に向かった。そしてあることに気づく。金色の綺麗な髪を持った和服姿の親子がいた。
「あ、」
思わず声が出る。俺の声に気付いたのか、はたまた最初から気づいていたのか、その親子はこちに向き直ると一言発した。
"また、京都に来てください。今度はもっと豪勢にもてなしますからね?"
"つ、次に会うときはお互い迷ったりしないことじゃ!"
やられた。これじゃあ断るにも断れない。京都に行くのは確定してしまう。でも、嫌な気持ちなんて無かった。そうやって一人ノスタルジーに浸っていると新幹線の到着を知らせるベルが駅の構内に鳴り響いた。
タイムリミットだ。俺は家族の元に少し小走りで向かう。後ろは振り向かない。だって、また会えるしな。
そんな風に、少し奇妙で不思議な体験だった京都旅行はここに終わった。けれどもそれで縁が切れるわけじゃない。繋いだ絆はそう簡単には千切れないのだ。
あ、飲み物買うの忘れてたあぁぁぁぁぁ!!!振り返っておけばよかった!
なんとか生き残れた主人公。はてさて次に彼に襲い掛かる死亡フラグとは!?次回。
「猫は意外と嫉妬深かった。(意外とか?コレ。)」
さぁーて!次回もサービス、サービスぅ!
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参考程度に/この主人公には原先に介入してほしい?
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がっつりしてほしい
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少しずつしてほしい
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しなくてもいいかも
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しないで
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してもしなくてもいいから更新プリーズ