エンタメデュエリストが幻想入り   作:てんのうみ

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どうも皆さん、空。(てんのうみ)です!
春ですねー!!
もう4月ですよ!
と言うか今日エイプリルフールじゃないですか!?
まあ、今日は家に一人なので嘘つく相手いないんですけどね(泣)

とりわけ、日常編の後編どうぞ!!


平和の使者(後編)

「どうしてこうなった.........」

 

前回までのよくわかるあらすじ!

博麗神社で日向ぼっこ

→鈴仙に頼まれて永遠亭の姫様を探すことに

→何故か慧音さんに頼まれて生徒たちペンデュラム召喚について教える事に

 

 

確かに俺は頼まれたらNoと言えない日本人だけどさ........

 

『え!?俺がですか!?無理ですよ!?そんな人に教えるなんて.......』

 

『頼む!!これは君にしかできないことなんだ!!』

 

結局慧音さんの熱意に負けて引き受けたけどさ...........

人に教えるのは得意じゃないんだよな........

で、でももうそんなこと言ってる場合じゃない!!

教室の中ではもう慧音さんが俺の事を生徒に話始めてる。

だぁぁぁぁぁぁ!!

俺もう引き返せないところまで来てる!!

.......腹をくくるしかないのか...........

きっと大丈夫だ、子供は苦手じゃないし、自分の得意分野じゃないか

焦らず、いつも通り.............

 

俺は意を決して教室の扉に手をかける。

そしてドアをひ──────あれ?

ドアが開かない?..........違う俺の手が動いてないんだ。

その時俺の脳裏を過ぎったのは他でもない俺の記憶。

これは.......俺が初めてペンデュラム召喚を決めた次の日。

塾に沢山の見学者が来て.........

それで...........

 

『ペンデュラム召喚なんてズルじゃん!!』

 

『お前にしかできないなんて、なんだよそれ』

 

..............怖いな

 

ペンデュラムを..........自分を否定されるのがたまらなく怖い.............

 

 

「どうしたんだ遊矢君?顔が真っ青だぞ?」

 

慧音さんに話しかけられてやっと我に返る。

何考えてるんだ。

俺はあの時みたいな弱いやつじゃない。

自信を持って言えるはずだ。

「ペンデュラムに嘘、偽りはない」って

 

震える右手を左手で握り締め、扉を開ける。

今日、ここで過去の弱い自分とさよならするんだ。

 

教室に入ると25人くらいの子供たちが椅子に座っていた。

なんか本当にが学校みたいだな

さて、どう切り出したもんか................

 

「え~と俺は榊遊矢って言います。今日はみんなにペンデュラム召喚について教えにきました!」

 

明るく、子どもたちに受け入れやすいように、エンタメデュエルするときの口調で挨拶してみた。

 

「教えるに当たってまずみんなはペンデュラム召喚についてどのくらい知ってるのかな?」

 

「私知ってるよ!お祭りで見たもん!一気にたくさんのモンスターを出すあれでしょ!」

 

俺のズボンを引っ張ったあの女の子が元気よく答えた。

 

「うん、正解。ペンデュラム召喚はある条件さえ満たせばモンスターを一気にたくさん特殊召喚できる召喚方法なんだ」

 

「はい、質問!」

 

教室の手前にいる男の子が質問してきた

 

「その「ある条件」ってなに?」

 

「いい質問だ」

 

俺はその質問に答えるためにデッキからあるカードを2枚取り出す。

 

「まずペンデュラム召喚は大前提にこの上半分がモンスターカード、下半分が魔法カードのようになってる【ペンデュラムカード】が必要になるんだ」

 

俺はデッキからさっき取り出した【時読みの魔術師】と【星読みの魔術師】をその子に見せる。

 

「これがペンデュラムカード?」

 

「ああ、手札にこの【ペンデュラムカード】が二枚揃ったらデュエルディスクの両端に、テーブルでやったりするときにはデッキの上とエクストラデッキの上にある【ペンデュラムゾーン】にセッティングするんだ」

 

黒板にチョークで簡単な図を描く。

うまいとはいないけど、デュエリストなら理解できるはずだ..........たぶん

 

「【ペンデュラムゾーン】に置かれた【ペンデュラムカード】は魔法カードの発動として扱われるから、《魔宮の賄賂》や《マジック・ジャマー》なんかで発動を無効にすることもできる」

 

実際のことをいうとあんまりその類いを食らったためしはないんだけどな。

 

「【ペンデュラムカード】を二枚揃えたらモンスターが好きなだけ特殊召喚でるの?」

 

「そうじゃないんだ。ほら、【ペンデュラムカード】のここに数字が書いてあるだろ?」

 

「本当だー、【星読みの魔術師】は『1』、【時読みの魔術師】には『8』って書いてあるー」

 

「この数字は【ペンデュラムスケール】っていうんだ。例えばこの【星読みの魔術師】と【時読みの魔術師】でペンデュラムスケールをセッティングしたとしよう。ペンデュラム召喚は2つのスケールの間の数字、今回は『1』と『8』だから『2』から『7』までのレベルのモンスターを手札から特殊召喚できる」

 

「「「「そうなんだー」」」」

 

大体簡単な部分はこんな感じでいいかな?

 

「じゃあ次は【ペンデュラムカード】をモンスターとして召喚した場合の話をするぞ。手札にある【ペンデュラムカード】はペンデュラムスケールにセッティングするだけじゃなく普通のモンスターとして召喚することもできるんだ」

 

というか今さらだけど【ペンデュラム】事態ルールブックにも書いてないから俺の経験=ペンデュラムのルールなんだよな...........

ま、いっか

 

「ここからが重要なんだ。フィールドにある【ペンデュラムカード】は墓地に送られる時に、代わりに表側でエクストラデッキに行くんだ」

 

「なんで?」

 

いや、なんでって言われても..........

俺だって破壊されるまで気づかなかったし。

 

「なんでかはわかんないけど、表側でエクストラデッキに存在する【ペンデュラムカード】はペンデュラム召喚をするときに条件を満たしていれば一緒に特殊召喚することができるんだ」

 

「え?ってことはペンデュラムモンスターって何度倒しても出てきちゃうの?」

 

「そういうこと。でもペンデュラム召喚やペンデュラムカードにも弱点が存在するんだ」

 

「弱点?」

 

「ああ、ペンデュラムカードはさっき説明した通り墓地にはいかないでエクストラデッキに行く、つまり【墓地利用のカードが使用できない】ってところなんだ」

 

「確かに《死者蘇生》や《貪欲な壺》が使いにくくなるね.........」

 

もっとペンデュラム関連のカードないかな............

まあ、流通してない召喚方法のサポートカードあったらビックリだよな........

 

「他にも、フィールドの【ペンデュラムカード】は《マクロコスモス》や《次元の裂け目》なんかで除外されたりなんかもする。それに手札・デッキから墓地に送ると、そのまま墓地にいっちゃうんだ。その上ペンデュラム召喚は手札消費が激しい」

 

霊夢の「ダーク・ロウ」とかな...........

あれは許せない

 

「そーなのかー」

 

「そうなんです」

 

ふぅ..............

こんなもんかな.............

 

「ねえねえ、その「ペンデュラムカード」ってどこで手にいれるの?」

 

うぅ...............

やっぱり来ちゃったか、その質問..............

 

「お店とかにも売ってないよね?」

 

「..........ごめん、それは俺にもわからない。俺が【ペンデュラムカード】を手にいれたのだって突然の出来事だったんだ.......でももしかしたらこの幻想卿のどこかにあったりするかもな」

 

「だったらアタイ探してみる!」

 

「授業が終わってからだぞ.........」

 

なんとかごまかせたな............

でも本当にあるかも知れないな、この幻想卿になら.......

 

「わ、私、お兄ちゃんのペンデュラム召喚見てみたい!」

 

「私も!」

 

「僕も!」

 

子供たちが俺の手や服を引っ張て外へ連れ出そうとする。

やめてくれ、服が破ける。

これ一着しかないんだから....................

 

「わかった、わかったから。外に行くから引っ張らいでくれ!」

 

今やっと先生の苦労がわかった。

小学校の時の先生.....................

わがままいって本当にごめんなさい...........

 

俺は子供たち引っ張られるままに外に出た。

.........服が破けなくてよかった.............

 

「「「「「ペンデュラム!!ペンデュラム!!」」」」

 

 

「いくぞ!!俺はスケール『1』の『星読みの魔術師』とスケール『8』の『時読みの魔術師』でペンデュラムスケールをセッティング!!」

 

あらかじめ手札に加えておいた二枚でスケールをセッティングする。

 

「これによりレベル2から7までのモンスターが同時に召喚可能!」

 

いくぞ!オッドアイズ!

 

「揺れろ、魂のペンデュラム!天空に描け、光のアーク!ペンデュラム召喚!現れろ!俺のモンスターたち!「EMウィップ・バイパー」!「EMソード・フィッシュ」!そして美しくも雄々しい2色の眼!「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」!!」

 

「スゴーイ!!」

 

「本当に一気にモンスターをたくさん出した!!」

 

子供たちが喜んでくれて何よりだ。

.....と言うか俺完全当初の目的忘れてるよね?

.............いや、子供たちを笑顔にする。

エンタメデュエリストとしては一番大切なことだ。

 

「そうだ!遊矢お兄ちゃんは明明後日の大会にでるの?」

 

「でるよ、「チームARC-V」って名前で出るんだ」

 

「頑張って優勝してね!応援に行くから!」

 

「ああ!」

 

これは簡単に負けられなくなっちゃったな........

それにしても.............

 

「遊矢お兄ちゃんか..............」

 

なんだか懐かしい響きだな..........

外の世界にも俺のことをそんなふうに呼んでくれたあいつらのことをふと思い出した。元気にしてるかな?

 

「どうしたの?」

 

「うんん、なんでもない。じゃあこれで授業は終わり!後は慧音さんの話をよく聞くんだぞ?じゃあな!」

 

子供たちに別れを告げて、慧音さんに挨拶して寺子屋を後にした。

さてと、お姫様探しを再開するか......

でももう行けるところはあらかた行ったからな..........

そうだ!紫さんのお店にいこう!

何かと色々知ってる蓮子さんと紫さんだから、もしかしたら知ってるかもしれない。

 

寺子屋からお店に向かって歩き出した。

時間は午後の3時を過ぎた辺りかな?

道を通る人が少ない気がした。

そんなことを思いつつ人里を歩いてると、懐かしい場所にたどりついた。

 

「たしかここは...........」

 

鈴仙と一緒に来た.............

命蓮寺だったけ?

あのとき来たときはぬえとデュエルしたんだっけ?

あのデュエルのことはっきり覚えてないから、あやふやなんだけど............

 

「あ、こんちにわ!」

 

あのときと同じようにピンクのワンピースをきた女の子が挨拶してくれた。

 

「命蓮寺にご用ですか?」

 

「いや、ちょっと通りかかっただけだよ」

 

そうですか~っと笑顔で返してくるその子に「それじゃ、また」と言って振り向いた瞬間

 

「いって」

 

何かにぶつかって、尻餅ついてしまった。

 

「大丈夫ですか?」

 

「大丈夫です...........って」

 

「「あ!」」

 

俺がぶつかってしまった人............

それは俺も知ってる人だった。

 

「あら、遊矢君ですか。お久しぶりですね」

 

「白蓮さん!」

 

そうそれは俺の『超融合』を預かってもらってる、聖白蓮さんだった。

聖さんは改めて俺をみると、少し悩んだ顔をして、その後でニコッと笑った。

 

「強くなりましたね。身も心も」

 

「わかるんですか?」

 

「ええ、あれから沢山の出会い、デュエルして大きく成長しましたね」

 

よしよしっと俺の頭を撫でる白蓮さん。

うぅ...........

俺もう中学生なんだけど.............

さすがに恥ずかしい..........

 

「風の噂で聞きました。明後日の大会に出るそうですね」

 

「はい、俺と霊夢とキングの三人で」

 

「キング?.......ああ、少し前にここに寝ていた子ですね?」

 

「その節は本当にすみませんでした」

 

そっか、キングは命蓮寺の人たちと面識あるのか........

ま、いっか

 

「あの、ひとつ聞いてもいいですか?」

 

「はい、なんでしょう?」

 

「今の俺なら.......「超融合」を扱えると思いますか?」

 

「そう......ですね.......」

 

少し考え込む聖さんだったけど、何かいいことを思い付いたように笑った。

 

「ではこうしましょう。明後日の大会のデュエルを見て判断するとしましょう」

 

「....わかりました!必ず優勝します!」

 

俺は白蓮さんたちと別れて、今度こそ紫さんのカードショップを目指した。

 

 

 

「どうしたんですか?白蓮さん?」

 

「................いえ」

 

そのときの白蓮さんの目は少し厳しかった。

 

「遊矢君........勝ちに囚われ過ぎなければいいのですが............」

 

 

 

 

 

いや~長かった。

ここまで来るのになんでか時間がかかった。

でもなんとか店が見えるところまでまで来た。

お!店の前に蓮子さんがいる!

 

「あのー蓮k......................」

 

俺が蓮子さんを呼ぼうとしたそのときだった。

まさにドッカーンっと言わんばかりの爆発音と体がもっていかれるような爆風が辺りを襲った。

 

「い、いったい何が.............?」

 

よく見てみると、蓮子さんは誰かとデュエルしてるみたいだった。

 

「行け!「銀河眼の光子竜」で攻撃!『破滅のフォトン・ストリーム』!!」

 

「甘いわ!墓地の「超電磁タートル」の効果を発動!このカードを除外することでバトルフェイズを強制終了させる!」

 

「そう簡単に決めさせてくれないか.........ターンエンド」

 

蓮子さん.........全力でデュエルするのはいいんですが回りの被害を考えてください........

 

「本当よね~私の結界がなかったら、今ごろお店も吹っ飛んでるわよ......」

 

俺の隣で恐る恐る隙間から蓮子さんの様子を見てる紫さん。

心臓に悪いんで真面目にやめてもらえません?

 

「ところで今蓮子さんと戦ってるの誰なんですか?」

 

「あーあれ?あれは月のお姫様よ。なんでか蓮子とデュエルがしたくて永遠亭から出てきたみたいなのよ」

 

へー...............え?

ってことはあの人が鈴仙が探してるお姫様!?

確かに長い黒髪だし綺麗な人だけど.......

と、とりあえず連絡するか

 

「もしもし?」

 

[ん?どうしたの、遊矢?]

 

「見つかったよ、鈴仙が探してるお姫様」

 

[本当に!どこ?どこにいるの?]

 

「紫さんの店の前、蓮子さんとデュエルしてる」

 

[わかった!今すぐ行くから]

 

気をつけろって言ったほうが良かったかな?

さっきの俺みたいに巻き込まれなきゃいいけど..............

 

その後数分蓮子さんと月のお姫様の激戦を観戦した。

いや~すごい.............

森の1つや2つなんて簡単に吹っ飛びそうな戦いだな.........

 

「あ、いた!おーい遊矢ーってなにこれ!?」

 

そう言えば俺のまわり以外(紫さんが守ってくれてるお陰で無事)色々吹き飛んでるから驚くのも無理はない。

 

「鈴仙が探してる人ってあの黒髪ロングの人で当てるか?」

 

「うん!もう朝ご飯も食べずにこんなところに来てたなんて.......」

 

はぁ...っとため息をつく鈴仙。

従者って大変なんだな...........

デュエルが終わると鈴仙はお姫様の首根っこ引っ張って永遠亭にかえって行った。

お姫様の扱いはそれでいいのか?

 

「あ!遊矢君来てたんだ!」

 

俺に気づいた蓮子さんがこっちへ向かって来る。

デュエルに夢中で気づかなかったんですか........

 

「はい、これ」

 

そう言って蓮子さんから数枚カードを手渡された。

 

「これは?」

 

「ペンデュラムサポートカード!君に必要だと思ってね」

 

「いったいどこからこれを?」

 

「それはひ・み・つ!物事に理由を求めるなんて、子供のすることじゃないよ?」

 

なんと言うか.......蓮子さんは相変わらず不思議な人だな.........

ともあれ、これでデッキも強化できるし、いいか。

 

明後日に迫った大会。

俺の負けられない勝負が始まろうとしていた。

 




作者と射命丸のわかりやすい解説のコーナー

「.........っというわけで今回が「日本国内予選」前の最後の投稿になるよ!」

「いや~緊張しますね~」

「やれるだけのことはやったし、準備も練習もバッチリだよ!!」

「まあ、頑張ってください」

「うん、精一杯、全力を出して来るよ」

「で、そんなことは放っておいて、次回からはついに「大会編」をお送りしますのでお楽しみ!!」

「それじゃ」

「「さようなら~」」
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