エンタメデュエリストが幻想入り   作:てんのうみ

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どうも皆さん、空。(てんのうみ)です!!

突然ですが皆さんにとってもヒーローは誰ですか?
私は中学校のときいじめに合い、辛い日々を送ってました。そんなときふと見たテレビの中に、今の私のヒーローが居ました。その人の言葉はとても心に響き、それからは...

それでは本編どうぞ!!


太陽の戦士

パッと目が覚める。

見たことある天井...ああ、永遠亭の病室か...

ふと部屋の時計が16:00を指している。

もうあれから4時間近くたってるのか

長い時間寝てたからか、それとも昨日の怪我のダメージと今日のデュエルの無理が祟ってか、遊矢の体は思うように動かずベッドから出ることができなかった。

 

「なんだ、やっとお目覚めか」

 

さっきまで無音だった部屋の中に声が響く。

見なくてもだれの声かはすぐにわかった。

 

「正邪か...大会は...みんなは?」

「誰かさんの攻撃でフィールドはボロボロ、30分位前に終わって今やってるよ。天狗娘はさっき自分の試合に行った。巫女は戻ってきてないし、シンクロ使いは手当てしに行った。金髪の女と一緒にな。その手伝いにウサギも行った」

 

"特に天狗娘とウサギは心配してたぞ"と正邪は教えてくれた。

そっか...いろんな人に迷惑かけちゃったな...

取り合えず上半身だけ何とか起こして正邪の方をみる。正邪は半ば呆れてるような顔で俺を見てる。まるで"ひどいデュエルだったな"と言ってるみたいだ。そうだ..."デュエルは道具じゃない、楽しむもの"って言ったのは俺なのに、あんなデュエルを...俺は怒りのままにデュエルして"怒りをぶつける道具"に使ったんだ。

 

「情けない面だな...たった1回の失敗でどんだけ沈んでるんだ」

「...だって...」

 

ベッドの中で強く拳を握りしめる。

俺は、自分の目指してる...信じてるものを自分で否定した。

でも、あいつの...道化師が俺に渡したカードが見せた光景は本物だった。

聞こえてくる人の悲鳴、伝わってくる炎の熱。

その場にいたみたいに感じた。

あの時は逆上したけど、冷静に考えると道化師が町を襲ってたやつの仲間かどうかわからない。アイツは得たいが知れないし...あのデュエルの目的が【白紙のカードの覚醒】だとしたら...あれは嘘?

アイツの言ってることは何処までが嘘で、何処までが本当なんだ?

他にも気になることがある。

俺と同じ制服を着てた女の子。『あの言葉』を知ってたこと。

道化師の言ってた次元戦争....アカデミア...

答えの出ないことを考えても意味なんて無いのに、そのことばかり考えてしまう。

 

...やめよう。

そういえば文のデュエルが始まるって言ってたな...机の上に上がってるデュエルディスクを取ろうと手を伸ばす。すると机の上に上がってる白い封筒が目についた。手に取ってみると『榊遊矢へ』と書かれている。でも差出人の名前は書いてなかった。正邪の方を見ても、"知らん"って顔してるし...中身を開けてみると【白紙のカード】数枚と【手紙】が入っていて、手紙には『このカードたちをデッキに入れておけ。きっと力になる』とだけ書かれてた。手紙にも差出人はないか...それにしてもどうしてこんなもn....

 

「面会の時間だコラァァァァァァァァァ!!」

 

白紙のカードを見てたら、誰かが病室の扉を蹴り破って入ってきた。俺も正邪もあまりの出来事で完全に固まってしまった。どうして普通に入って来ないんですか....

入ってきた蓮子さんは、俺の方を見てるとニッコリ笑った。

 

「いや~これ一度やってみたかったんだよね~...扉は壊しちゃったけど」

「笑い事じゃないですよ...」

 

あ、そうだ...

あの時、俺が暴走したとき止めてくれたのは蓮子さんなんだよな...

お礼言わないと。

 

「遊矢君はこれからどうしたい?」

俺がしゃべろうとして口を開こうとしたとき、蓮子さんの声が病室に響いた

聞いた瞬間は質問の意味がわからなかった。

これから?それって大会のことか?それとも...

 

「やっぱりね...来て正解だったよ」

 

そう言うと蓮子さんは俺の近くまで来て俺の頬に手を添えられた。

その手の暖かさに思わずドキっとする。

 

「ビックリしたよね?よくわかんないことたくさん聞かされて...怖かったよね?いきなり大きな力を手に入れて...扱い方もわかんなかったよね...」

 

蓮子さんの言葉と、やさしい笑顔に....俺はいつの間にか涙を流してた。感情が止められなくなって、蓮子さんにすがりながら小さい子供のように声を上げて泣いた。

 

「なんで....どうしてこんなことに!!俺が...俺がいなければ!鈴仙が怪我することもなかった!キングと霊夢だって怪我しなくても済んだかもしれない!...それなのに...!!」

 

今まで圧し殺してたもの、考えないようにしてたことが、どんどん口からあふれでてくる。

蓮子さんは俺を抱きしめながら「大丈夫...大丈夫だから」と俺の背中をさすってくれた。そして俺は少しの間、泣き続けた。

 

 

「どう?落ち着いた?」

「...はい、ありがとうございました」

「私はさ、望んで力を手にいれたから遊矢君とは少し境遇は違うけど...遊矢君の気持ちの半分位はわかってるつもりなんだ。だから先輩として君にしてあげられることをしようと思ってね。今から『ある人』に会って貰うよ」

 

ある人?

そういえば蓮子さん、入ってくる時も『面会の時間』っていってたし...一体誰なんだろう?

 

「ここに来るんですか?」

「いや、君が行くんだよ」

 

蓮子さんの手は頬から額に移る。

そして次に蓮子さんの目を見た瞬間、俺は眠るように意識を失った。

 

「行ってらっしゃい、遊矢君」

「お前、榊遊矢に何をした?」

「...遊矢君はまだ14歳...まだまだ子供なのにいろんな物を背負い過ぎてる。彼の知らないところでもね?だからちょっとだけでも彼の気持ちが楽になればいいな~ってね」

 

 

 

 

 

 

 

「うぅ....」

 

ここは何処だ?

何処かはわかんないけど、体制的に仰向けになっているみたいだ。

うっすら目を開けてみると、そこには雲一つない真っ赤な夕焼け空があった。

可笑しい...俺は永遠亭の病室にいたはず....

そう考えてると、蓮子さんの言葉を思い出した。

 

『いや、君が行くんだよ』

 

と言うことは、俺はその『誰か』に会いに来た...ここに誰かいるのか?

とりあえず『その人』を探すために立ち上がる。そして回りを見て驚くべきことに気がついた。なんと...足元に雲が...さらには見知らぬ町が広がっているからだ。まるで透明なガラスが敷かれているみたいだ...けどこれではっきりした。ここは幻想郷じゃない。

 

「驚いたな...こんなところに人がいるなんて」

 

突然後ろから聞こえて来た人の声にビックリしながらも振り向くと、そこには男の人がたっていた。その人の後ろにある夕日のせいで姿はよく見えないけど、髪が赤くて、赤いパーカーを着てるのはわかった。

 

「すごい眺めだよな」

 

"俺はもう見飽きたけどな"っとその人は笑ったように見えた。なぜかその人はどこか悲しそうで...嬉しそうだった。

 

「ここは君のような人が居ていい場所じゃない。早くもとの居場所に帰った方がいい」

 

その人はそう言って俺に背を向けて歩き出した。

 

「待ってください!俺は貴方に会いに来たんです!...たぶん」

 

俺の言葉にその人は立ち止まり、こっちを向いた。

 

「俺に?」

「ここに来れば大切なことを教えてくれるって...」

 

その人は困ったように顔をかき、ふと何かを思い出したようにポケットから何かを取り出した。

 

「俺が教えてやれるのは...このくらいしかないぞ?」

 

手に持っていたのはデュエルモンスターズのカード。

つまり『俺とデュエルしろ』ってことなのか?

でもたしか俺のデュエルディスクは病室の机に...

 

ってあれ?もう腕についてる...

 

「準備OKみたいだな、始めるぞ!」

「え?あ、はい!」

 

 

「「デュエル!!」」

 

榊遊矢 VS ???

 

「先攻は譲る、こい!」

「そ、それじゃ俺のターン!」

 

なんだか流れて的にデュエルすることになっちゃったけど...俺にデュエルしてもいいのか?もしかしたらまたさっきのデュエルみたいに...

 

「モンスターをセットしてターンエンド...」

 

榊遊矢

 

ライフ:8000

手札:4枚

モンスター:《???》

魔法・罠:なし

 

 

「........俺のターン、ドローフェイズ」

 

???

手札:5→6

 

「スタンバイ、メインフェイズに入る。俺はフィールド魔法《竜の渓谷》を発動。その効果で手札を1枚捨てて、デッキからドラゴン族モンスターを1枚墓地に送る」

 

 

手札から捨てたカード

カーボネドン

 

デッキから墓地に送ったカード

ドラグニティ-ファランクス

 

「自分フィールドにモンスターが存在せず、相手にのみモンスターが存在することで《太陽の神官》を特殊召喚!」

 

レベル5 光属性 魔法使い族 攻1000 守2000(守備表示)

 

「さらに手札から《赤蟻のアスカトル》を通常召喚!」

 

レベル3 チューナー 地属性 昆虫族 攻700 守1300(攻撃表示)

 

 

フィールドにチューナーモンスターと非チューナーモンスターが揃った...

シンクロ召喚か

 

「まずはコイツだ!二体のモンスターでシンクロ!太陽よ、炎を纏といて龍となれ!《太陽龍インティ》を召喚!」

 

レベル8 炎属性 ドラゴン族 攻3000 守2800(攻撃表示)

 

「行くぞバトルフェイズ!《太陽龍インティ》行け!」

 

太陽龍インティ  EMシルバー・クロウ

攻:3000   守:500

 

「くっ!...破壊された《シルバー・クロウ》はペンデュラムモンスター、エクストラデッキに送る」

「...攻撃力1800のモンスターを守備表示か...随分消極的なんだな。カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

 

???

ライフ:8000

手札:1枚

モンスター:《太陽龍インティ》

魔法・罠:1枚

 

 

「俺のターン...ドロー」

 

榊遊矢

手札:4→5

 

「君は何をそんなに恐れてる?」

「うっ!」

 

確信を突かれて思わず声が出る。

一体どうして...

 

「君は何かに怯えてる...そんな感じがするんだ」

「俺は...自分の力が怖いんです。制御しきれないくらいの力が俺にはあるんです...その力がいつか人を傷つけるんじゃないかって...現についさっきその力で...」

「なるほどそういうことか...悪いが俺は手加減して勝てる相手じゃないぞ!全力で来い!」

 

そうは言っても...今引いたカードは...!!

これを使えば...ダメだ!それじゃあの時と...

でも...ああ!!

 

「くそ...俺はみんなを笑顔にしたいのに...それがみんなの笑顔を奪ことになるかもしれないなんて...どうすればいいんだ!!」

「悩め!!」

 

答えを出せない俺にその人の声が響く。

その声はまるで覇者の一喝のような威力があった。

 

「え...?」

「悩め、そして行動しろ。カードと同じだ。いつまでもそうやって立ち止まってるつもりか!」

 

その言葉はどこか父さんの言葉と似ていた。

そうだ...今の俺は怯えて縮こまってるだけだ...それじゃあ何も変えられない。

 

「俺は《EMヘイタイガー》を召喚!」

 

レベル4 地属性 獣戦士族 攻1700 守100(攻撃表示)

 

「《EM》の召喚・特殊召喚に成功してことで、手札から《EMヘルプリンセス》を特殊召喚!」

 

レベル4 闇属性 戦士族 攻1200 守1200(攻撃表示)

 

「二体のモンスターでオーバーレイ!漆黒の闇より愚鈍なる力に抗う反逆の牙!エクシーズ召喚!《ダークリベリオン・エクシーズ・ドラゴン》!!」

 

ランク4 闇属性 ドラゴン族 攻2500 守2000(攻撃表示)

 

......よし、なんともない。

あの感じも起こらないし、これなら...

 

「《ダークリベリオン》の効果発動!エクシーズ素材を2つ使って、相手モンスターの攻撃力を半分にして、その数値分自身の攻撃力をアップさせる!『トリーズン・ディスチャージ』!!」

 

太陽龍インティ

攻:3000→1500

 

ダークリべリオン・エクシーズ・ドラゴン

攻:2500→4000

 

「バトルだ!《ダークリべリオン・エクシーズ・ドラゴン》で《太陽龍インティ》を攻撃!《反逆のライトニング・ディスオベイ》!!」

 

エクシーズ・ドラゴン  太陽龍インティ

攻:4000      攻:1500

 

「伏せていた罠カード《ガード・ブロック》を発動!戦闘ダメージは0になり、俺は1枚ドローする!」

 

???

手札:1→2

 

ダメージは通らなかったけど、モンスターは破壊できた。

攻撃力4000の《ダークリべリオン》はそう簡単に突破は....

 

「《太陽龍インティ》の戦闘破壊時効果発動!このカードを破壊したモンスターを破壊し、

そのモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える!そのドラゴンは貰うぞ!」

「くっ!!...こんなにあっさり」

 

榊遊矢

ライフ:8000→6000

 

「...ターンエンド」

 

榊遊矢

ライフ:6000

手札:3枚

モンスター:なし

魔法・罠:なし

 

 

「俺のターン、ドローフェイズだ」

 

???

手札:2→3

 

「フィールド魔法《竜の渓谷》の効果を再び使用!今回は【手札を1枚捨てて、デッキからレベル4以下の《ドラグニティ》モンスターを手札に加える】方を選択!」

 

捨てた手札

グローアップ・バルブ

 

手札に加えたカード

ドラグニティ-ドゥクス

 

「今手札に加えた《ドラグニティ-ドゥクス》を通常召喚!」

 

レベル4 風属性 鳥獣族 攻1500 守1000(攻撃表示)

 

「このカードの召喚に成功したとき、墓地の【レベル3以下のドラゴン族《ドラグニティ》モンスター】を1体装備することができる!《ドラグニティ-ファランクス》を装備!」

 

墓地からモンスターを装備!?

見たことない分類の効果だ...ってあれ?

 

「装備したはずなのに攻撃力も変動してないし、何も起こらない?」

「フッ...コイツは少し特殊だからな。装備状態の《ドラグニティ-ファランクス》は特殊召喚できる!」

 

レベル2 チューナー 風属性 ドラゴン族 攻500 守1100(守備表示)

 

「チューナー!?まさかまた!」

「《ドゥクス》と《ファランクス》でシンクロ!頼んだぞ《ドラグニティ-ガジャルグ》!」

 

レベル6 風属性 ドラゴン族 攻2400 守800(攻撃表示)

 

「《ガジャルグ》の効果でデッキから【レベル4以下の鳥獣族】または【レベル4以下のドラゴン族】を手札に加え、手札の鳥獣族またはドラゴン族を1枚捨てる」

 

 

手札に加えたカード

BF-旋風のゼピュロス

 

捨てたカード

BF-旋風のゼピュロス

 

「君に聞きたい。君はその力をどう使う?」

「どうって...」

 

そんなのわからない。

力を手にしたのはつい数時間前のことだ。

急にそんなこと言われても...

 

「まずはそこからだな。墓地の《カーボネドン》の効果発動!このカードを除外することで、デッキから【レベル7以下の通常ドラゴン族モンスター】を守備表示で特殊召喚する!来い!《ラブラドライドラゴン》!」

 

レベル6 チューナー 攻0 守2400(守備表示)

 

「準備は終わった。俺はレベル5以上で同じレベルのチューナーと非チューナーを1体ずつリリース」

 

なんだその特殊な召喚条件!?

それにこの人から感じる雰囲気が変わった...

これは何かくる!!

 

「行くぞ!竜神の力、紅き翼、戦いの嵐を鎮めよ!究極神《アルティマヤ・ツィオルキン》ここに召喚!!」

 

レベル0 闇属性 ドラゴン族 攻0 守0(守備表示)

 

目の前に現れたのは正しく紅き龍。

究極神というのが相応しい存在感。道化師が使ってた《地縛神》とは比べ物にならない神々しさ。そしてあまりの威圧感に足が震える。

 

「ダメだ...格が違いすぎる...」

「あきらめるのか?」

「だってこんなの勝てるわけ....」

「もし俺が敵でもか?」

 

え....敵...?

 

「君はさっき『みんなを笑顔にしたい』っと言っていたな。もし俺が『人の笑顔を奪う』目的でこの力を使って君の前に立ちはだかり、君の後ろには守らなきゃいけない笑顔が有ったとしてもあきらめるのかと聞いている!!」

 

そうだ...俺はあのとき...初めて道化師と戦ったとき、俺は鈴仙を助けたかった。

俺の友達を...大切な人たちを....みんなの笑顔を守れる力が欲しいって思った。

そしてそれは今俺の中にある。

たしかに俺の力は憎しみから生まれたものかもれしない...でもそんなことは関係ない!

俺はこの力を使って、みんなの笑顔を守る!!

 

もう振り返らない!前しか見ない!!

 

「......いい顔つきになったな」

「お陰で目が覚めました。もう逃げません、貴方からも...自分からも!!」

「バトルを続けるぞ!俺はカード1枚伏せる!この瞬間《アルティマヤ・ツィオルキン》の効果を発動!1ターンに1度、自分フィールドの魔法・罠ゾーンにカードがセットされた時、エクストラデッキからレベル7または8のドラゴン族シンクロモンスターを特殊召喚できる!」

 

シンクロモンスターをエクストラデッキから直接召喚!?

しかもそんな低コストで!?

まさしく神の効果ってところか...

 

「その翼、奇跡の光を纏う《閃珖竜スターダスト》召喚!」

 

レベル8 光属性 ドラゴン族 攻2500 守2000(攻撃表示)

 

「バトルフェイズ!《閃珖竜スターダスト》で攻撃!」

 

防ぐ手段はない...ここは!!

 

「ライフで受ける!」

 

榊遊矢

ライフ:6000→3500

 

「俺はこれでエンドだ」

 

 

???

ライフ:8000

手札:1枚

モンスター

《閃珖竜スターダスト》

《アルティマヤ・ツィオルキン》

魔法・罠:1枚

 

 

強い...この人は俺が戦ってきた誰よりも強いかもしれない。強者の覇気、揺るがぬ自信。そしてうちに秘めた熱い心...

 

「全力で行きます!!俺はスケール《1》の《EMモンキーボード》でペンデュラムスケールをセッティング!!」

 

ペンデュラムスケール

赤:なし→EMモンキーボード《1》

 

青:なし

 

「《EMモンキーボード》をペンデュラムスケールにセッティングしたとき、デッキから《EM》モンスターを1枚手札に加える!加えるのは《EMドクロバット・ジョーカー》!」

 

榊遊矢

手札:3→4

 

「そいして今加えたスケール《8》の《EMドクロバット・ジョーカー》でペンデュラムスケールをセッティング!!」

 

ペンデュラムスケール

赤:EMモンキーボード《1》

P E N D U L U M

青:なし→EMジョーカー・ジョーカー《8》

 

「揺れろ魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!ペンデュラム召喚!来い!俺のモンスター達!エクストラデッキより《EMシルバー・クロウ》!手札から《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》!」

 

レベル4 闇属性 獣族 攻1800 守500(攻撃表示)

レベル7 闇属性 ドラゴン族 攻2500 守2000(攻撃表示)

 

「さらにこの2体をリリースすることで融合召喚する!誇り高き銀狼よ、2色の眼の竜と一つとなりて新たな力を産み出さん!!融合召喚!《ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》!!」

 

レベル8 地属性 ドラゴン族 攻3000 守2000(攻撃表示)

 

「やっと本気を出したな...だが《アルティマヤ・ツィオルキン》は他のシンクロモンスターが場にいるとき、効果対象にならず、攻撃対象にはならない!!」

「それならそのシンクロモンスターから倒すまでだ!《ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》で《閃珖竜スターダスト》を攻撃!『ヘルダイブ・バースト』!!」

 

ビーストアイズ  閃珖竜スターダスト

攻:3000   攻:2500

 

《ビーストアイズ》の攻撃が《閃珖竜スターダスト》に届く寸前で見覚えのある古ぼけたかかしが攻撃を遮った。この罠カードは!!

 

「知ってるようだな。罠カード《くず鉄のかかし》を発動!相手モンスターの攻撃を無効にして、このカードを再セットする!」

 

魔理沙戦で使われた厄介な罠カードだ。

これで毎ターン1度だけ攻撃を無効にでき...ちょっとまて...『このカードを再セットする』?

 

「ま、まさか!?」

「その通りだ!再び《アルティマヤ・ツィオルキン》の効果が発動!呼び出すのはコイツだ!破壊と想像、二つの顔を持つ天空の妖精!《妖精竜エンシェント》召喚!」

 

レベル7 闇属性 ドラゴン族 攻2100 守3000(攻撃表示)

 

また新たなドラゴンを召喚された...本当に強い!!

 

「けど勝負はこれからだ!カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

 

榊遊矢

ライフ:3500

手札:0枚

モンスター

《ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》

魔法・罠:1枚

 

 

「俺のターン、ドローフェイズ!」

 

???

手札:1→2

 

「《妖精竜エンシェント》の効果発動!フィールド魔法があるとき、1ターンに1度相手モンスターを1体を破壊する!対象は《ビーストアイズ》だ!」

 

《妖精竜》の効果で《ビーストアイズ》が爆発四散する。

どんなモンスターを出しても一瞬で突破される...

 

「これでモンスターは居なくなった。バトルフェイズ!《閃珖竜スターダスト》行け!!」

「ライフで受ける!!」

 

榊遊矢

ライフ:3500→1000

 

「なにも無いならこれで終わりだ!《妖精竜エンシェント》で攻撃!!」

 

妖精竜エンシェント 榊遊矢

攻:2100    ライフ:1000

 

この人は本当に強い...でもだからこそ勝ちたい!!

 

「罠カード《ペンデュラム・リボーン》を発動!エクストラデッキの《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》を特殊召喚する!!」

 

レベル7 闇属性 ドラゴン族 攻2500 守2000(攻撃表示)

 

「攻撃はキャンセルだな...ターンエンド」

 

こんな強い人とこんなに楽しいデュエルができるなんて...俺はこの時間がずっと続けばいいって思った。

 

 

「ま、負けた.....」

 

結果から言えば大敗。俺の攻撃ではライフ1も削れなかった...透明な足場に大の字になって空を見上げる。負けたのにこんなに清々しいのは久しぶりだ。

 

「久しぶりのデュエル...楽しかったよ」

 

その人は俺の方へ歩みより、てを差し伸べてくれた。

 

「俺の方こそ...ありがとうございました。いいデュエルでした」

 

自分の力で立ち上がり、その人の手を掴む。

でも俺の言葉にその人は少し驚いていた。

 

「君はどこでその言葉を?」

「俺の憧れの人がよく言ってたんです。だから俺も最高のデュエルがで来たときは言うようにしてるんです」

「そうか...なら俺からも言わせて貰おう。ありがとうございました。いいバトルでした」

 

その人がそう言った瞬間、俺の体は足の先からゆっくり消えていく。

 

「元の居場所に戻る時が来たんだろう」

「そう...ですか...本当にありがとうございました!」

 

言葉を交わしてる内に俺の体はどんどん消えていく。

そして最後に今まで気になってたことを聞いた。

 

「あの...名前を聞いてもいいですか?」

「......通りすがりのカードバトラーさ」

 

その言葉を最後に、俺の体はその空間から消えた。

 

 

 

 

目が覚めるとまたベッドの上にいた。でもさっきとは違って蓮子さんも正邪もいない。もしかしてさっきまでの出来事は全部夢だったのかな...

いや、もし夢だったとしても大切なことを教わったことに代わりはない。

 

「本当に...ありがとうございました...」

 

届くはずもないが、あの人向けたそう呟いた。

すると間もなく文が病室に入って来た。

 

「遊矢さん起きてますか!!」

「うん、さっき起きたんだ」

「そんなのんきにしてる暇はないですよ!!」

 

文に怒られて時計を見てみると、時計のは針は19:00を指していた。あ...大会だった。文によると2回戦目はキングと正邪で勝ったらしく、今から準決勝らしい。

 

「わかった今すぐ行く!ところで対戦相手は?」

「それは.....私ですよ♪」

 

文の言葉に一瞬ビックリするも、すぐに心の底があつくなる。文とのデュエルは久しぶりだな...

 

そう思いながら文の手に掴まり病室を飛び出して空を飛んだ。

 

「お楽しみは...これからだ!」

 

俺は小さくそう呟いた。

 

 

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