義体の少女と勝利の名 -プロト:ワールド-   作:mikadzuki

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[②-8]

[②-8]2059.9/15.23:03“Second Phase”

「そっちはどうだった?」

「ハズレだ。何も無かった。」

フム…なら、有力な情報は私の入手した情報だけか。

「それで、ここからどうするんだ?俺達は今武装が無いわけだが?」

「私はあるぞ?」

左腕と右腕、両腕部に格納兵装があるので、決して丸腰というわけでは無い、私は。

「私が何の考えもなくこんな場所で集合すると思うか?」

「違うのか?」

「どつき回すぞ。」

「冗談だって。」

「ハァ…まあいい、ここは射撃訓練場で、私達…というより、お前には武器がいる。」

「…なるほど。そういうことか。」

どうやら気づいたようだ。それと同時に、私は保管してあったライフルと防弾チョッキなどの装備を投げ渡す。

「お前は?」

アレクセイが私の装備を見て質問してくる。

それもそのはず、私が装備してるのは拳銃のホルスター付きベルトとそれに付属しているマガジンポーチだけなのだから。

「お前と違って義体化してあるからな。防弾仕様なのさ。」

それに私の戦闘スタイルは腕部兵装と拳銃などを使った接近戦がメインだ。今回みたいに室内の任務だと、変に武装しないほうが戦いやすい。

「よし、準備できたな?」

「もちろん。」

「それじゃ、移動するか。」

道中、敵と接触することは無かった。やはり偽の情報を流しておいて正解だった。

「ここだ。」

キーカードタイプのスマートロックによって守られた扉、だが…

内関からからワイヤーを取り出し、フォーにハックしてもらう。

「相変わらず優秀だな。フォーは。」

「ありがとうございます。」

フォーには私の聴覚を通じて周囲の音が届いている。また、通信回線にアクセスすることで会話も可能だ。

周囲を警戒するため、私達は武器を構えつつ、中の階段を降り、大きな空間に出る。

「…へぇ。」

思わず感嘆の声が漏れる。この巨大都市で、よく秘密裏にここまで大きな空間を作れたものだ。

中は何個かのセクターによって分けられており、私達が目指すのは最奥にある「セクター

9」だ。

「セクター9」では高い機密性を要する物資を保管しているらしく、調べても詳しい情報は出てこなかった。

通過する何個かのセクターには警備システムがあるらしいが、フォーに無効化してもらっている。なんて優秀なんだろう。

念のため警戒しつつ、「セクター9」の入り口に到着する。

先程と同様に、フォーにハックしてもらう。

ハック完了と同時に扉が開き、内部の様子が分かるようになる。

中央の椅子のような台には女の子が横たわっていた。いや、正確に言えば、「女の子の形をしたナニカ」が横たわっていた。

両腕、両脚が展開し、さまざまな武装が見えている、機械のような女の子が。

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