たぶん気付かれないからここで書いちゃう本編の書き分け:
現段階でホシノの『大人』発言は名詞以外では漢字にしていない。
ホシノのモノローグで、ジョウのことをほとんど『彼』と呼んでいるのは、苦難を乗り越えたであろうジョウを認めきれないから名前呼びがあまり出来ないため。
先生だけがセリフの最後に句点が付いている。
黒服が「クックックッ」と言っている時は何か企んでいるのかもしれない。
「……これでいいか?」
「うん。ところで、左腕とお腹がまだ痛むんだよねー」
ホシノの隣に座り直すと、さっきの攻撃で青くなった腕と腹を見せてきた。これ誰かに見られたらセクハラとか暴行罪とかで訴えられそうだな……。
「悪かったな。手当すればいいのか?」
「いや、いいよ。女の子を傷物にした責任って口実でお願いしたいことがあるってだけだから」
「……で、今度は何だよ?」
そっちから襲ってきたというツッコミが喉から出かかったが、飲み込んで問いかけることにする。
「少しでもいいから、私の後輩たちを気に掛けてやってほしいんだ」
「いいのか?俺は部外者なんだぞ?」
「傷物にした責任」
「あ、はい」
その責任だったらホシノに直接償うやつなんだが?
自分はどうでもいいから後輩たちをよろしくってか?
ムカつくな。
「ホシノに対する責任を後輩に償っていくのは構わないんだが、お前自身はどうするんだよ?」
「
「そんなことって……」
「いいんだ。もう学校の関係者じゃなくなったんだから、私のことは放っておいても構わないんだよ」
良くない。
そう言うのは簡単だ。
だが、彼女は言っても止まらないだろう。
それに、無理に止めても今後の状況次第では
嗚呼……何も出来ない、動こうとしない自分にイライラする。
「……そうか。必要な時は頼れよ?これでも俺は、お前の味方でいるつもりだからな」
「……そっか。ありがとね」
どの口が言うかと罵る奴がいるかもしれない。だが……俺は今まで、そしてこれからも、自分のできる範囲で生徒の味方をするつもりだ。
それがどんな過程であろうとも、良い結果になることを信じてな。
「さってと……!もう行かなくちゃ」
もう話は済ませたとばかりにホシノは立ち上がる。
「なんだよ、話し合いはもう終わりか?」
「うん。体を動かして、君と話したら気分が軽くなったからね。それに、君とこれ以上話したら甘えたくなりそうだし」
「だったらもっと甘えろよ。妹の扱いには慣れてる」
そう告げると、何故か肩を落として落胆の表情をされたんだが。
理解でき……いや、解せぬ。
「そっかぁ……君にとっては妹みたいなものなのか〜……ま、いいや。その時は頼りにするね、
「…………」
意地悪な笑みを浮かべてこっちを見るなホシノ。
惚れてしまうだろうが。
呆けている俺を見てイタズラに成功したとばかりに彼女は笑う。
「あはは!ちょっとは仕返しできたってことで、おじさんはもう行くね」
「まぁ待てホシノ。その前にこれを受け取っていけ」
そんな俺の心境などお構い無しに立ち去ろうとするのを呼び止め、ある準備をする。
『ブレイカムバレット!』
「え?」
リカバリーカプセム*1を専用の銃に装填して回し、そしてホシノに向けて撃つ。
普段だったら避けられただろうが、不意打ちな上に満身創痍だったからか素直に当たってくれた。
「痛みが引いていく……これって……」
「仕返しの更に仕返し。俺からの選別だ。怪我したまま行ったら、何かあった時に不便だろう」
「……ありがとう」
「どういたしましてだ。元気でやれよ?また会った時に心から笑ってなきゃ怒るからな」
「……うへ、わかったよ」
にへらと笑顔を浮かべて返事をするホシノ。
その笑顔は、陰りがあった。
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私は彼が嫌いだった。
自由に振る舞える彼が、好きに生きられる彼が、そして何よりも……自分の所の問題が解決していた彼が大嫌いだった。
我儘だっていうのは分かっている。
それでも醜い嫉妬は抑えられなかった。
……それでも、羨ましいと思ったから、自分にはできなかったことへの憧れで嫉妬に蓋をした。
彼がユメ先輩を襲った怪物の元凶だと知った時は、理性で蓋をしていたのが崩れて、絶望と、嫉妬と、恨みの感情が溢れ出た。
だから、八つ当たりをした。
思えば恥ずかしいことをしたなぁ。
でも、こんな我儘な人間のお願いを聞いてくれて嬉しかったよ。
じゃあね。大っ嫌いな、憧れの人。
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「……ったく。お前も俺にとっては妹の前に後輩なんだけどなぁ……」
別れの言葉を告げられ、その背中が見えなくなるまで見送り、ひとりごちる。
今だけ後悔しない選択肢を取るのは簡単だ。
嫌われる覚悟で無理矢理にでもアビドスの借金を肩代わりして、俺からの利息少なめの借金にすればいい。
そうすればカイザーからの暴利も解決して、利息のせいで返済が上手くいかないなんてことも無くなる。
けど、それじゃダメだ。
中々隙を見せないカイザーの隙を突き、アビドスの問題をアビドス生徒自らが解決し、梔子ユメと喧嘩別れしたことで低くなったホシノの自己肯定感を上げる。
そして、黒服が余計なことをする前に先生と会い、先生のスタンスをはっきり理解させること。
それら全てが重要なんだ。
だから俺はこれ以上下手に動けない。
知らないという罪と、知りすぎる罠……か。
転生する前に聞いたことのある、仮面ライダー
何も知らずに動いた結果、ノーワンを生み出してしまったことで動けなくなった今の状況がまさにそれだ。
「ままならねぇな……クソが」
あぁ……『変身』とリカバリーカプセムを使って神秘を消耗しすぎたせいで、すごく眠い……イライラする。
……帰って寝よう。
そんで黒服に話を聞かないとな……。
ホシノが去っていった方向から朝日が登り始める。
夜が終わり、暁を経て朝となる。
暁へとホルスは消えて行き、晴天の中、砂で満たされた町に、雨が一粒はらりと落ちた。
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あの後、1度帰宅して仮眠を取り、黒服に会うために以前立ち寄ったビルに向かった。
朝帰りしてまた出掛ける俺をヒナちゃんは心配してたが、「大丈夫。近い内に力を借りる」と言うしかなかった。
心配ばかりかける兄を許しておくれ……。
しかし、今日が休日で良かった。
そうでなければ徹夜明けのまま学校をサボることになるからな。
……で、そこまでは別に良かったんだが、黒服に会えるかどうかは正直言って賭けだ。
招待状に書かれている住所がランダムだから、今も同じ所にいるとは限らない。
それでも、俺自身の問題を解決するため、例え望み薄でも行かないよりはマシだと思い行動した。
「なんかいるんだけど……」
道中にあったゲヘナの駅前のカフェにいたのは予想外だったが……。
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「相席、いいか?」
「構いませんよ。それと、お久しぶりですね、空崎ジョウさん」
「ああ、数日ぶりだな」
レジで注文した物を受け取り、黒服と向かい合うように座る。
黒すぎて怪しい男がカフェで優雅にしてるのはギャップが凄いな……。
「こんな所にいるなんて珍しいな。何か良いことでもあったのか?
「おや、あなたならもう察しているのではないですか?」
「答え合わせだ、この野郎。ほら、とっとと話しやがれ」
実害があればいつも通りに接するのは、流石に難しいって。
俺の神秘を他のゲマトリアに
カイザーを利用してホシノを手に入れようとするのも、業腹だが物語の展開として、まぁ許そう。
でも俺とホシノを戦わせるのはやめろよ
「ククッ……まぁいいでしょう。これからあなたに話すのは、私が調査を行った結果に基づく推察ですが、よろしいですね?」
「あぁ、それでいい」
「まずは───」
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俺と黒服の推測を合わせて話を纏めると、こうだ。
ゼウスの力を奪ったというティフォンの神秘を宿した俺は、望んだ物を生み出すことができる。それを『物作り』という工程を挟むことで神秘を纏う、または引き出して力に変えることができるようになる。
ただ、黒服曰く、「特定の条件で怪物も生み出される」とのことだ。
今まで作った物と出てきた怪物の種類を当てはめると、その条件というのは、おそらく『1人で戦いに関する物を作る時の想いか願い』だろう。
でなければ、ミレニアムとの共同制作でG3を作った時にアンノウン*2の被害が出てもおかしくはない。
数年前に作ったコンピューターペンシル*3だってそうだ。これを作ってもドラえもんの敵やガキ大将が出たことは無かった。
あとはガヴを作ってもグラニュート*4が出なかった理由だが……これはまた別の機会でいいだろう。
今のところ、条件は推測の域を出ないから後で実証する必要があるな。
……夢の中だけで試してみるか。
この推測は黒服には黙っておこう。
「なるほどな、だいたい分かった。……で、俺とホシノを戦わせたことについて何かあるんじゃないか?」
「実に良い結果を得られましたよ、ええ。暁のホルスの神秘解放、そしてあなたが、憤怒のティフォンの眠っている神秘を引き出す装置。あれらには目を見張る物がありました」
「……そうかよ」
今回の戦闘は俺からのサンプルの提供という扱いで済ませるらしい。
ホシノは黒服の所有物扱いになってるし、後であいつの契約が無効になってもアビドスでの喧嘩扱いになるだろう。
こいつやっぱ嫌いだ。
「ところで、昨夜にあなたが使用した『神名のカケラ』という物ですが……如何でしょう。私どもにお渡しする気はありませんか?もちろん、相応の代金をお支払いします」
「…………」
やっぱ目を付けやがったか。
例えここで断ったとしても、ホシノの時みたいに何度も話を持ちかけてくるだろう。
だったら……。
「1つだけだ。1つだけなら構わない」
「おや、よろしいので?」
「何度も言わせるな。ただ、制約を付けた上で契約させるからな」
「いいでしょう。あれが手に入るのでれば、多少の不利益も許容できます」
「言ったな?じゃあまずは、10億払え」
「…………」
「言っておくが、これに関しては他人に迷惑をかけるなよ。もちろん今後もだ。あと、ゲヘナには直接的にも、間接的にも関わるな。それが契約だ」
「…………いいでしょう。契約というならば、その内容に従います。それで、制約というのは?」
「元々の持ち主の俺以外に、お前しか使えないようにする。そして、カケラの神秘が入った物は、例え神秘を読み込んだだけの機械であろうとも消滅するように仕込む」
「ほう……そんなことをしても消えないのですね」
「俺の全盛期の力が込められた代物だ。この程度じゃ消えねぇよ」
長い時間をかけて神秘を込めたんだし、それくらいはできる。
逆に言えば、カプセムの使用や変身することで込められた神秘がすぐに無くなるということだけどな。
「なるほど、その契約でお受けしましょう。これから契約書を作るので、サインは後日でよろしいですか?」
「ああ、それでいい」
「分かりました。では、私はこれで」
流石にこの場で契約書を作るつもりは無いらしく、席を立つ黒服。
「……ったく、いつか痛い目に遭いやがれこの野郎」
「クックックックッ……既に多少の苦渋を嘗めてはいますがね。今後もそうならないよう、気をつけておきましょう」
他力本願だが、最終編で原作以上に痛い目に遭うことを切に願う。
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翌日
「兄さん、シャーレの先生から要請があったんだけど」
「そうか」
対策委員会編の2章が終わる時が近づいてきた。
黒服がノーワンとティフォンの関係を知ったり利用した経緯はこんな感じ。
「へー、前々から怪物(ノーワン)の話は知ってたけど詳しく調べたらガヴと似た波長あったし、これティフォンから生まれてるじゃん」
↓
「ティフォンからノーワンについて調べるよう依頼されたけどホシノと戦わせられそうだし黙っとこ」
↓
「おっしゃ!目論見通り戦った!これで本気のホルスとティフォンの戦闘データゲット!」
ここら辺をホシノとの会話で察した主人公は、あんまり書いてないけどキレ散らかしてます。
黒服って本当に悪辣ですね。
次回の更新は都合により11月1日になるかもしれません。
あと、エデン条約編の黒服の動きをほとんど知らないので、今回の話の契約部分は変更するかも。
仮面ライダーのアイテムを使った場面とかをある程度省略した方がいいと思いますか?
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してもいい
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しなくてもいい
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どっちでもいい