読んでいただけると幸いです。
最近のキヴォトスは少し前から治安がどんどん悪化しているらしく、なんでも一部地域では違法武器の流通量が2000%増えたとかなんとか。
その煽りを受けてゲヘナでも犯罪が増えており、スケバンやヘルメット団が暴れまくるわ、温泉開発の名目で爆破しまくるわ、給食部の愛清フウカが拐われるわで大変だった。*1
給食部の申請書*2も許可して部費の増量や部員募集もやったが、成果は芳しくなく部員も増えなかった。
拐われないようにオートマタでも作るか……?
多機能のコントローラーで操作できて自動で戦えるやつとかいいな。
しかし、それ抜きにしてもゲヘナで暴れる奴が増えすぎなんだよなぁ。
そのせいでうちのヒナちゃんがシナシナになって深夜に帰ってくることがあって驚いたからな。
次の日は休ませて代わりに現場に出て行ったけれども!
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「何?火宮チナツが連邦生徒会に直訴しに向かった?」
暴れるものも久しからずといった感じでゲヘナでの暴動が増えてる中、風紀委員会の火宮チナツが連邦生徒会に直訴しに向かったらしい。
どうも、何も知らないラn……ジョウ兄さんです。
とうとうこの時が……ブルアカの原作が始まる日が来たんだな。
この先は俺がいることで何が起こるか分からない。心してかからねば……。
「おや?ジョウ議長、どちらに行かれるのですか?」
「あぁ、ちょっと……な」
「?」
今頃、災厄の狐こと狐坂ワカモがシャーレの占領に向かっているはずだ。
何かの拍子で『シッテムの箱』を壊されても困るし、先に行って確保するか。
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というわけで現在、ガードチェイサーに乗って単独でシャーレ(予定)の建物に向かっております。
なんか遠くで集団が戦車を引き連れているが、おそらくアレがワカモが率いている集団なのだろう。
急がねば……!
───なんて息巻いてたどり着いたはいいけどさ。
そりゃ開放前なんだから鍵は閉まってるよねぇ。
これだったら集団をぶっ飛ばしに行けばよかったか?
「まぁいいや、ここで待ち伏せしておけばワカモなりヘルメット団なり来るでしょ」
さて、迎え撃つために武器の準備をするかー。
ガードチェイサーから武器を3つほど出して、と。
GM-01〈スコーピオン〉*3 を左腿のホルスターに、GX-05〈ケルベロス〉*4を右手に、それとガードアクセラー*5を腰に吊るして……。
最後にケルベロスのロックを解除して展開すれば準備完了だ。
1、2、3
『バンゴウガチガイマス』
あるぇ!?
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準備を終えてからしばらくして、我が自動小銃こと『スコーピオン』に付いているスコープで遠くを覗いていると、向こうから集団がやってくるのが見えた。
武器を構えているやつ、意気揚々と武器を掲げているやつ、戦車に乗っているやつなどなど。姦しいどころかどこかを戦場にする気満々のご様子だ。
先制攻撃を仕掛けようかとこちらも構えようとすると、向こうは進行方向と逆の方から襲撃を受けたのか、反転してこちらに背を向ける形で各々が武器を構え始めた。
おそらく、シャーレの先生が主導となって各学園の生徒をまとめ上げ、戦闘を行っているのだろう。
ここで後ろから撃って挟み撃ちにするのも有りだが、本命が後から来るのを分かってるのに消耗するわけにはいかない。
静観してると……ほら来た。
「おや?おやおやおや?あなたはたしか、以前にも
やって来たのは、黒のロングヘアーに同じく黒の狐耳と尻尾、黒を基調とした着物風の衣装を見に纏い、差し色として耳や尻尾の先と髪の裏が赤い狐面の暴れん坊少女、狐坂ワカモだ。
「なに、たいした用事じゃないさ。それともなんだ?場所を確保していたとでも言えば、おとなしく帰ってくれるのか?」
「ご冗談を」
ワカモはコロコロと嗤っているけど狐面で顔が見えないし、おそらく顔も笑っていないだろう。
視線も冷ややかなものだし、あくまでポーズとして嗤っているだけだ。
「それで?その用というのはどういったもので?」
「あ、聞いちゃう?聞いちゃうのかぁ……じゃあ答えよう。」
かーっ!怒らせるから言いたくないんだけどなぁ!でも聞きたそうだから言っちゃうんだよなぁ!!
「ここを守るために、お前らの邪魔をしに来たんだよ」
「あらあら、無法者の集団と名高いゲヘナ学園。それもその長が守るだなんて。明日はミサイルの雨でも降るのでしょうか」
「その長から尻尾を巻いて逃げたお嬢ちゃんはどこのどいつだったかねぇ」
「うふふふふ……」
「あっはっはっはっは!」
「あなたを…壊して差し上げますわ!」
「ぶっ潰してやんよォ!」
野郎オブクラッシャー!!
開戦じゃー!!!
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戦いはこちらのガトリングガンを掃射するところから始まった。
それをワカモが難なく躱し、スナイパーライフルで狙い撃ってくる。
こちらも銃弾を避けるが、その隙にライフルに付いていた短刀を外し構えながら突っ込んできた。
奴が接近する最中にもフルオートにした自動小銃で対処しようとしたが、当たってくれなかったので断念し、右手のガトリングガンをスタンロッドに取り換えて奴の接近後に対応する方向にやり方を変え、迫る短刀をスタンロッドで防いだ。
「おいおい、危ねぇなぁ」
「随分と忙しい腕だったので、休ませてあげうと思いましたのに。残念です」
「心配無用だ。この程度の忙しさなんてゲヘナだと日常茶飯事だから……な!」
「……っ!」
ギリギリと互いの近接用武器を鳴らしながら、視線を狐面に向けながら自動小銃を横っ腹に撃ったが、同時にこちらの腹を蹴ってその勢いで後退しやがった。
急な衝撃で思わず朝飯が口から発射されるところだったんだが!
「それにしても……あなた、弱くなったと伺いしましたが?」
「それで合ってるぞ。それでも、うちのヒナちゃんより少し弱いくらいだがな」
「あの空崎ヒナに近しい実力ですか。なるほど……これは、心してかからないといけないようですね」
「そういうこった!」
再度、互いの武器を構え直して「さあ戦うぞ」といったところで、外野にも変化が起きたようだ。
「これは……少々遊びすぎたようですね。こちらには私を止められるお方が……そして向こうには連邦生徒会の子犬たち。ともすれば、撤退するのが良いというもの」
向こうの先生たちに気を取られてるのか、こっちへの警戒が少しだけ疎かになってるな。
今のうちにこっそり近づいて……。
「いいでしょう。ここは退いて差し上げます。またお会いした時は、あなたの守りたい物を必ず壊して差し上げ…………あら?いないですね」
しかしワカモは、こっそり背後に回った俺に気付かなかった。
そして腰を腕でがっしりホールドしてー!
……こいつ結構腰細いな……じゃなくて!
「バックドロップじゃああああああ!!!」
「えっ?……きゃうんっ!!?」
こちらの技によって頭が地面に突き刺さり、その地面には大きなヒビが入った。
予想外すぎる一撃に虚を突かれたのかワカモは意識を失いうつ伏せで倒れたようだ。
効果音が鳴るならば「チーンッ」なんて音が出ているだろう。
決着ゥゥーーーーーッ!!
投げた直後でブリッジしてる体勢のままワカモが倒れたことを確認した俺は先生を一眼見ようと立ちあがろうとするが……。
「あれ?……抜けねぇ!」
バックドロップするのに夢中になっていた俺は、頭にツノが刺さったことに気付かなかった。
側から見れば気を失って倒れてる少女が1名。
そして頭にツノをブッ刺したっまま腕を組んでブリッジしてる野郎が1名。
なんだこの状況。
本当は屋内戦闘や時間切れで決着を有耶無耶にしたかったけどバックドロップの絵面を書きたくなっちゃった。
それで書き直して投稿が遅くなって申し訳ないです。