暗殺少女の生き様を見よ   作:NEON

1 / 1
始まりの時間

朝。憂鬱な一日の始まり。

 

ベッドから出たくない。でも、今日から長期の仕事が入ってるから、遅れることは許されない。

 

プルルルル~

 

噂をすれば…だね。依頼人さんから、電話がかかってきた。

 

「はい、ノヴァです」

 

「おはようございます。烏間です。朝早くから申し訳ありません。本日からの依頼の内容の再確認をしようと思いまして」

 

「敬語は結構です。貴方の方が年上ですから」  

 

「了解しました。では、、依頼内容の再確認だ。貴女には、椚が丘中学校3年E組の教師をしている超生物を暗殺してほしい」

 

「はい、全力で暗殺するつもりです」

 

「頼んだぞ。そして、今日から生徒として3年E組に潜入することとなっている。心持ちはどうだ?」

 

「学校行くなんて久しぶりですし、緊張しています。ですが、超生物を見られるのは楽しみです」

 

「そうか。では、学校で待っているぞ」

 

「はい。では、失礼します」

 

ツーツーツー

 

堅苦しい電話は疲れる。依頼人さんが政府の人だから、敬語を使わないわけにはいかない。

 

壁にかけた新しい制服が視界の端にうつる。

 

そろそろ、学校に行かないといけない時間だ。

 


 

都内有数の進学校、椚が丘中学校。

その離れ校舎に、3年E組…私の新しいクラスがあるらしい。

 

「にしても、本校舎から遠くない…?」

 

思った以上に、遠い。山を登って、ようやくたどり着く。

烏間さんの話が頭をよぎる。

 

『3年E組は、エンドのE組と本校舎の生徒達には呼ばれている。成績・素行不良の生徒が集められた、差別対象のクラスだ』

 

差別対象だから、こんなに校舎が遠いなんて、私は納得がいかない。多分私は、この学校の経営者とは考えが合わないと思う。

 

そして目をそらせないこのボロそうな木造校舎。

 

この中に、マッハ20の怪物がいるらしい。

そんなバケモノが教師やってるなんて、思考回路が理解できないけど、なんか面白い。

 

「来たか、ノヴァ」

 

あ、依頼人さんが校舎から出てきた。

 

「こんにちは、烏間さん。いや、烏間先生。今日からよろしくお願いします」

 

「こちらこそ、よろしく頼む」

 

「もう学校は始まっているんですか?」

 

「今、ホームルームの最中だ。これから転校生の紹介をする。だからその目深に被った帽子をとってくれ」

 

「いや、その、これは…暗殺者としては顔をばらしたくなくて…」

 

「学生証を作るときに顔は見せているだろう」

 

「それはそうですけど…なんというかプライドというか意地というかがありまして…」

 

「まぁいい。クラスの皆に挨拶するときくらいは外してくれよ」

 

「…分かりました」

 

「さぁ、行くぞ。そろそろ奴が転校生を紹介したがる頃だろう」

 

「了解です。うまく暗殺できるように頑張りますね」

 

「頼んだぞ」

 

「あ、そうだ。私、同年代の人と話すことあんまり無いんですけど、どんな風に接したらいいんですかね?脅して従わせる感じですか?そしたら暗殺に支障出なさそうですけど」

 

「…そんな物騒なことはしなくて良い。普通に明るく接っしたら良い」

 

「その普通の接し方が分からないんですよ…。まぁ、頑張ってみますね」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。