暗殺少女の生き様を見よ 作:NEON
朝。憂鬱な一日の始まり。
ベッドから出たくない。でも、今日から長期の仕事が入ってるから、遅れることは許されない。
プルルルル~
噂をすれば…だね。依頼人さんから、電話がかかってきた。
「はい、ノヴァです」
「おはようございます。烏間です。朝早くから申し訳ありません。本日からの依頼の内容の再確認をしようと思いまして」
「敬語は結構です。貴方の方が年上ですから」
「了解しました。では、、依頼内容の再確認だ。貴女には、椚が丘中学校3年E組の教師をしている超生物を暗殺してほしい」
「はい、全力で暗殺するつもりです」
「頼んだぞ。そして、今日から生徒として3年E組に潜入することとなっている。心持ちはどうだ?」
「学校行くなんて久しぶりですし、緊張しています。ですが、超生物を見られるのは楽しみです」
「そうか。では、学校で待っているぞ」
「はい。では、失礼します」
ツーツーツー
堅苦しい電話は疲れる。依頼人さんが政府の人だから、敬語を使わないわけにはいかない。
壁にかけた新しい制服が視界の端にうつる。
そろそろ、学校に行かないといけない時間だ。
都内有数の進学校、椚が丘中学校。
その離れ校舎に、3年E組…私の新しいクラスがあるらしい。
「にしても、本校舎から遠くない…?」
思った以上に、遠い。山を登って、ようやくたどり着く。
烏間さんの話が頭をよぎる。
『3年E組は、エンドのE組と本校舎の生徒達には呼ばれている。成績・素行不良の生徒が集められた、差別対象のクラスだ』
差別対象だから、こんなに校舎が遠いなんて、私は納得がいかない。多分私は、この学校の経営者とは考えが合わないと思う。
そして目をそらせないこのボロそうな木造校舎。
この中に、マッハ20の怪物がいるらしい。
そんなバケモノが教師やってるなんて、思考回路が理解できないけど、なんか面白い。
「来たか、ノヴァ」
あ、依頼人さんが校舎から出てきた。
「こんにちは、烏間さん。いや、烏間先生。今日からよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしく頼む」
「もう学校は始まっているんですか?」
「今、ホームルームの最中だ。これから転校生の紹介をする。だからその目深に被った帽子をとってくれ」
「いや、その、これは…暗殺者としては顔をばらしたくなくて…」
「学生証を作るときに顔は見せているだろう」
「それはそうですけど…なんというかプライドというか意地というかがありまして…」
「まぁいい。クラスの皆に挨拶するときくらいは外してくれよ」
「…分かりました」
「さぁ、行くぞ。そろそろ奴が転校生を紹介したがる頃だろう」
「了解です。うまく暗殺できるように頑張りますね」
「頼んだぞ」
「あ、そうだ。私、同年代の人と話すことあんまり無いんですけど、どんな風に接したらいいんですかね?脅して従わせる感じですか?そしたら暗殺に支障出なさそうですけど」
「…そんな物騒なことはしなくて良い。普通に明るく接っしたら良い」
「その普通の接し方が分からないんですよ…。まぁ、頑張ってみますね」