そうま転生~錚々たる早々無双の装魔による壮大な一掃と奔走~ 作:Curry&Rice
「バルドさん!」
「わかっている。当たらないでくれよ。『
バルドは姿勢を低くして、右腕から弾を撃ち出した。そして、撃ち出された弾が森を貫き、薄紫色の霧を晴らす。
「あっ、いたぜ!!」
フィーナは気絶したまま、生えている木より少し高い位置で宙に浮いていた。
「えっ、フィーナさんが、う......浮いてる。」
「良く見ろ、ソーマ!!リョーマ!!」
バルドはフィーナの腰のあたりを指さす。そこには、まるで大仏のような色をした腕が彼女を掴んで持ち上げていた。
「なんじゃ、ありゃ?腕?」
ソーマは目を細め、首を伸ばす。
(あの腕に彫られた装飾、何処かで見たような気が......)
ー刹那
「避けろ!!」
ガンッ!!
ブゥオ、ドジュッ
唐突にバルドが
ドサッ
「クッ、何すんだよ!!バルドさ......ハッ......」
ソーマは言葉を失った。
「どっ......どうして」
リョーマの動揺が、彼の鎧から小刻みに鳴る金属音に変換されていた。
そして、二人の目線の先には抉れた左脇腹を歯を食いしばりながら右手で思いっ切り出血を抑えようとしているバルドが立っていた。
「俺のせいだ......」
ソーマは拳を強く握りしめる。
「それは、ち......違う。ソーマ」
バルドは脂汗を流しながら、ソーマ達に目を向ける。
「グハッ」
バルドは口からコップ1杯はあるほどの血液を吐き出した。
「バルドさん!!あんたはここで死んじゃダメだ。」
ソーマは駆け寄ろうと、一歩踏み出す。
バキッ
バルドは脇腹を抑えるのを辞め、右手でいきなり、背中から取り出した矢をへし折った。
「ハァハァ、おいソーマ、こいつ何かわかるか?」
「それは!!さっき、俺が霧に消えた金色の装魔に投げつけた.......」
「ウッ.......ハァハァ、そうだ、その矢だ。」
バルドは息を切らし、顔を真っ青にしながら頷く。
「それが......どうしたんだよ?」
ソーマは矢をじっと睨む。
「お前は知らんだろうが、この矢はエルフの少数民族に伝わる伝統的な矢の製法で作られている。」
「つまり、金色の装魔は.......」
「恐らく、フィーナと同じエルフじゃ!!」
ソーマは視界がグラつくのを感じた。
(金色の装魔はエルフ!?そんな馬鹿な!じゃぁ、彼の弟の俺もエルフ?そうなると、フィーナさんの家族は同族に殺されたってこと?なんで?どうして?)
ソーマの頭を疑問が逡巡する。
「ソーマ!!」
リョーマの呼びかけで、ソーマは我に返った。
「ハッ、いけねぇ。ありがとう、リョーマ!」
ソーマは首を振り、頭に溜まった
「バルドさん!後は俺達に任せてくれ。」
「ソーマ.......頼んだぞ。捜せ!フィーナと金色の装魔.......を......」
バタッ
バルドは力なく倒れ込んだ。