そうま転生~錚々たる早々無双の装魔による壮大な一掃と奔走~   作:Curry&Rice

17 / 24
第十五話 騒魔

「んんっぅ」

 

フィーナはゆっくりと瞼を上げるとそこには闇が際限なく広がっていた。

 

「ここは?」

 

ボッ

 

フィーナの目の前に火のついたろうそくがいきなり姿を現す。

 

ボッボッボッボッ

 

立て続けに蝋燭に火が付き、フィーナはその火にいつの間にか囲まれていた。

 

(きっとこれは悪い夢ね。)

 

フィーナはそう信じ、そっと目を閉じた。

 

「ダーメー、ダメ、ダメ、ダメダメダメダメ、オーディエンスが目ぇ閉じちゃってどうすんの?」

 

フィーナの耳元で鼓膜を破る勢いでピエロが大声で囁く。

 

「ヒャッ」

 

フィーナは反射的に耳を塞ごうとしたが、腕を縛られていたことで、逆にバランスを崩し倒れ込んでしまう。

 

「アヒャヒャヒャ」

 

フィーナは笑い転げるピエロを睨みつけた。

 

「何よ。あんた......」

 

猟師の性か、フィーナはピエロをまじまじと観察する。

 

(あれ?暗くてよく見えないけど、もしかしてこの道化師......両腕がない!!)

 

フィーナは疑問に思った。

 

(でも、私、腕を拘束されているわよね......)

 

腕無しピエロは不敵に笑う。

 

「アヒャ、タネも仕掛けも明かしちゃぉ~」

 

フィーナの視界に無数の青緑色をした腕が現れる。

 

「なっ、何よ。これ?まさか......」

「これは俺っちの魔導具だよぉ~。そう、何を隠そう、俺っちは装魔さ。青銅の装魔の二つ名を持つ、通り名は道魔。アヒャヒャ」

 

ピエロの「腕」はフィーナに掴みかかる。

 

「放して、やめて...」

「止めなーい。」

 

「腕」はフィーナの服を引き裂き、フィーナの服の胸元を開けさせる。

 

「いやっ」

 

フィーナの顔が真っ赤に染まった。

 

「アヒャヒャ、いいね。ショーが盛り上がって来たねぇ~。さて、フィナーレといこうか。」

 

ピエロは下品に笑い、間髪入れず「腕」はフィーナの下半身を弄る。

 

(バルド...ソーマ.......助けて......)

 

フィーナの目から大粒の涙が零れ落ちる。

 

その時、

 

「ストリップショーとは趣味が悪いね。」

 

道魔の背後の暗がりから一人の黒い影が彼を見下ろす。

 

「誰だぃ、俺っちの邪魔を......ブヘッ」

 

道魔は黒い影に殴り飛ばされ、影は見下ろしながら両手を広げ、大声で語り始めた。

 

「どうした?ショーは閉幕か?じゃぁ、俺達のショーを見せてやるよ。題して...」

 

「ソーマとリョーマによるスーパーマジックショーだ。」

 

そして、タイミングを合わせたように『弾射(ショット)』の掛け声で、暗闇に包まれた空間に光が差し込み、リョーマ(ソーマ)をまるでスポットライトのように照らし、その光の中でリョーマ(ソーマ)は人差し指を天高く突き上げる。

 

「さぁ、イッツショータイム。」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。