そうま転生~錚々たる早々無双の装魔による壮大な一掃と奔走~ 作:Curry&Rice
「おい、装魔、あまり調子に乗るなよ。」
バルドは魔法陣の描かれた右手の掌を
『
彼らは勢いよくしゃがみ込む。その行動は正解だった。
ドゥン
掌の魔法陣から勢いよく弾丸が射出され、森に風穴を開けた。
ドゥオ、ヒュン
至近距離の攻撃なのに、轟音が遅れて聞こえる。おそらく、しゃがんでなければ...
ドン
地面を思いっきり蹴り、バルドは一気に距離を詰め始める。
「マジか、くっ」
「そうだ、リョーマ、アイツの魔法陣の攻撃を繰り出す直前に逆詠唱でキャンセルしようぜ。そうすれば、奴は遠くから攻撃できない。ハッ、ハッ、ハッ」
「ムリだよ。バルドさんの持っている魔法陣は逆詠唱がないんだ。」
「おい、そんな馬鹿な話があるかよ。ハッ、ハッ、ハッ」
「あるよ、昨日、本人から聞いた。あらかじめ、条件付きで魔法陣の逆詠唱はなくすことができるんだ。」
二人は必死に木々の隙間を縫って逃げる。
「条件って?」
「十秒間の
「オッケー、わかった。」
「ソーマ、無茶だ。このまま正面に突っ込んでも勝ち目はないよ。」
リョーマはソーマに動きを合わせつつ、その動作は少しぎこちなくなる。
「...4」
「えっ?」
「無駄だ!」
ベキッ
まるで、雷に打たれたかのような音を上げ、
「...3」
タッタッタッ
「くっ、ちょこまかと逃げおって」
「...2」
パッ、バシッ、グッ
「...1」
バルドはそのままサッと振り返り、掌を空中で身動きが取れない
「終わりだ。」
バルドは口を窄み、詠唱の最初の一文字目のシという音を口に出した。
その瞬間、
『
ソーマが一足先に言い放ち、
パシッ、パシッ、パシッ
バルドは飛んできた鎧のパーツを一つ一つ手掴みで難なく受け止める。
(そうさ、それを待ってたんだ。)
ソーマはすぐさま着地し、バルドから見て左側に回り込む。そう、右腕しかない彼の左手側に。
(バルドさんが十秒間の
「渾身の一撃を!」
ズン
ソーマはバルドの左脇腹に強烈な右フックを叩きこんだ。