「ここの設定が変じゃないか?」
「時系列がおかしくないか?」
「句読点の位置が変じゃないか?」
……など、色々と指摘していただけるとありがたいです。
とにかく「完結させること」を目指しているので、私からの返信や修正などが遅れることもあると思います。もしかしたら、返信自体できないこともあるかもしれませんが、そこはご容赦ください。
否定的な意見はすみません。お手柔らかにお願いします。
グラン暦757年。
ユグドラル大陸中央に位置する大国グランベルは、静かな、しかし確実な破滅の音を立て始めていた。
イザーク遠征により主力軍が東方へ消え、残されたのは老いた王と、野心を隠し持つ公爵たち。そして、騎士道という名の「表の武勇」に酔いしれる者たちだけだった。
「……愚かな。これほど大きな穴を開けておいて、西も南も同盟があるから安全だと信じ込んでいるとはな」
ジャポンの主、オリーシュは薄暗い私室で、漆黒の装束に身を包んだ忍者から届けられた密書を指先で弄んでいた。
忍者は音もなく、空気の一部のように報告を終える。
ヴェルダン王国の王子ガンドルフ率いる大軍が、すでに国境を越え、ユングヴィ城を完全に包囲したこと。そして、城を守る者は、公女エーディンただ一人であることを。
オリーシュの瞳に、昏い炎が灯った。
シアルフィのシグルドがこの事態を知り、正義感に駆られて出撃するまでには、まだ時間がある。だが、オリーシュの配下である「影」たちは、すでにヴェルダン軍の配置から兵糧の数までを掌握していた。
「エーディン……」
その名を口にした瞬間、オリーシュの胸の奥で、3年前の記憶が熱く疼いた。
士官学校の卒業式。
二度と会えぬと告げ、壊れるほど強く抱きしめた、あの柔らかな体の感触。情熱的なキスの名残。あの日、彼女に手渡した『今世が叶わぬなら、生まれ変わった世界で俺の妻になってくれ』という手紙。
彼女が今もその手紙を、肌身離さず胸に抱いていることを、オリーシュは確信していた。
「3年も待たせたな。……野蛮なヴェルダンの男どもに、俺の獲物を指一本触れさせるわけにはいかない」
オリーシュは立ち上がり、壁に掛けられたジャポン特製の漆黒の長刀を手に取った。外では、100人の精鋭「ナイトシュライダ」が、主の命を今か今かと待ち構えている。
「行くぞ。世界がシグルドの『救出劇』に目を奪われている間に、俺は俺の望みを、俺の執着のすべてを、あの森から奪い去る」
忍者の手によってもたらされた「真実の情報」を武器に、13番目の聖戦士の末裔は動き出した。
それは、グランベルの正史には決して刻まれることのない、影と愛欲に彩られた「殲滅」の始まりだった。
(……ここは、パラレルワールドの『聖戦の系譜』の世界)
かつて画面越しに見ていた悲劇の歴史。しかし、今の自分はただのプレイヤーではない。ジャポンを統べる主、13番目の聖戦士の末裔「オリーシュ」前世の名前は「笠織俊太郎」として、この狂った大陸に立っている。