作者はネトフリ版を二回、小説を半分までしか読み進めていないにわかです。
野獣先輩は月見ヤチヨではないと思います。
作者はネトフリ版を二回、小説を半分までしか読み進めていないにわかです。
野獣先輩は月見ヤチヨではないと思います。
8月10日
高校卒業後のお話。
ツクヨミを訪れた彩葉。ヤチヨとの約束の時間まで時間があったので散策することにする。ツクヨミのふいんき(変換できない)に合わない建物を発見する。
2032年。ツクヨミでライバーが駆け回っても個人や民族が消えてなくなるほど、情報化されていない近未来。
今年もこの日がやってきた。あの日下北沢から旅立ったコージはどうしているのだろうか。海外で後輩と幸せな生活していると聞いてるけど元気でいてほしいな。
8月10日、午前8時。彩葉はツクヨミを訪れていた。コラボライブの打ち合わせをするため、ツクヨミ内にあるパンケーキ専門店で月見ヤチヨと待ち合わせをしている。
今日もツクヨミは賑やかだ。最近では海外から来た観光客が、スマコンを買い、ツクヨミにアクセスする例も出てきているのだという。ツクヨミは日本国内からしかアクセスできない。ヤチヨに英語対応しないのか聞いてみたが「ヤチヨ、南蛮文化のことはさっぱりなのです。バテレンはよくわかりバテレン」などという老人でも言わないであろう親父ギャグをかえされた。
今も猫耳を付けた黒人男性が「OH!ジャパニーズセント〇ヒロビューティフル!」と感激しながらバズーカみたいなカメラで写真を撮っている。ここはツクヨミであって某アニメではない。
ヤチヨに指定された時間は8時30分。少しだけツクヨミにある中古ヤチヨグッズショップを覗くかと路地に入ったら、妙な建物を発見した。
三階建てで、屋上やガレージもあるモダンな建造物。東京の下北沢周辺であれば企業の事務所か個人の邸宅。それがツクヨミ内にある。和風の建物が多いツクヨミ内では明らかに浮いている。
そしてそこに人が集まっている。人々の服装も妙におかしい。短パンにTシャツ。インタビューの撮影か、近所のコンビニに行くような服装だ。ツクヨミは世界観に合わせて和装が多い。先ほどみた黒人も、ニンジャにニガワライされそうな和装だった。
集まっている人のうちの一人が叫ぶ。
「後10秒でハチジュップンだ」
片言なので中国人観光客なのだろう。
何かあるのだろうか。カウントダウンが始まる。彩葉は見物することにした。彩葉は少し前まで女子高生。高校時代はライバーやアルバイト、受験勉強で忙しいだけではなく、仲の良い友人二人はインフルエンサー。察しようがなかった。下北沢とも縁がない。
午前8時10分。時はきた。
「やりますねー」
男たちが一斉に指をさして叫び始めた。その後「イキスギー」や「イイヨコイヨ」などという声も聞こえる。
一体何なのだろうか。彩葉は首をかしげながらその場を後にした。
パンケ↑キ専門店
ヤチヨとパンケーキ専門店の個室での打ち合わせを終え、雑談になったので今朝の事を聞いてみた。
「ヤチヨ、ここに来る途中で変わった建物と変な人たちをみたんだけどあれってなんなの?」
「あれはねー、古来から現代まで続くネットミームなのです」
ヤチヨは彩葉に説明する。ただし相当に言葉を選んで。彩葉は文武両道で綺麗なパーフェクト女子大生。あんな穢れた物をしってほしくはない。
「男の子なら一度はハマるものだけど、女の子の彩葉には関係ないかな」
ヤチヨの説明に彩葉はよくわからなくとも、自分には関係ない物だと理解してくれたみたいだ。それでも彩葉にはある一つの疑問がわいた。
「ならなんでツクヨミでやってるのかな」
「ヤッチヨ、よくわかんなーい。けどツクヨミの規則的には問題なしだからオッケーしてるのです」
嘘だ。往年のネットユーザーであるヤチヨはよくわかっている。個人ホームページの時代からネット文化に触れている月見ヤチヨは当然淫夢文化も知っている。例のビデオも最初から最後まで見ている。
しかしそんなこと彩葉には言えない。たとえ8000年分の記憶を見られているとしても言えない。
ツクヨミができた当初。まだ彩葉がログインする前。ある一つの噂が立った。
『野獣先輩月見ヤチヨ説』
野獣先輩女の子説、ネトゲの高レベルPC、アイドル、女の子、その他いくつかの説が融合して誕生した。当初は否定したが反応したのが良くなかった。この頃のツクヨミでは規則がガバガバで野獣邸を建てられてしまった。邸宅を建てた人間と話し合い、それ相応のふじゅ〜を渡し、この日だけしか立ち入れない幻の建物にした。
ツクヨミが外国からアクセスできないのは言語の壁やハッキング対策ではない。海外のホモガキが入ってくるのを防ぐためだ。
パンケーキ専門店から出た二人はヤチヨのプライベートスペースに来た。
ヤチヨは冷蔵庫から飲み物を取り出そうとする。
「ねぇ彩葉、アイスティーしかないんだけどいいかな」
エピローグ
午後8時10分。ツクヨミの入り口。
一人の新規プレイヤーが入ってきた。170センチくらいでトレーニングは頻繁にしているのだろう。そんな色黒の男が入ってきた。ツクヨミの雰囲気を壊す気はないのだろう。大正時代に鬼を狩ってそうな服装で、鬼のような角を付けている。
「ここがツクヨミかぁ。ヤチヨちゃんもやりますねぇ」