​『逆転らき☆すた:こなた「兄貴、今日から義務だね(ニチャァ)」』   作:微糖コーヒー

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第16話:唯一無二の神、あるいは模造品(クローン)への神罰

【第1章:国家の傲慢と『人工種子計画』の胎動】

 

 泉総司という個体がもたらした経済効果、出生率の上昇、そして国際的な抑止力は、日本政府にとって「計算外の僥倖」であると同時に、あまりに巨大すぎる「リスク」でもあった。

 

 一人の人間に世界の運命が握られているという事実は、権力者たちの猜疑心を煽る。そこで国家種子管理局の過激派が打ち出したのが、極秘プロジェクト『プロジェクト・ジェネシス』。すなわち、泉総司の遺伝子を完全抽出し、その「二十三センチ」を備えたクローンを量産、国家の完全管理下に置くという神への冒涜であった。

 

「……兄貴、大変だよ。管理局の連中、兄貴の『髪の毛』や『汗』からDNAを抽出して、研究所で何か作ってるみたいなんだ」

 

 こなたが、これまでにない険しい表情で、暗号化された極秘ファイルを総司に見せる。そこには、培養槽の中で育つ「総司に似た肉塊」と、その股間に不自然に接合された「模造品の二十三センチ」の記録映像が映し出されていた。

 

「……模造品か。やれやれ、俺の『義務』がそんなに楽な仕事に見えたか」

 

 総司は、自室の窓から夜の街を見下ろした。

 

 彼の股間では、国家の不穏な動きに呼応するように、二十三センチの質量が、かつてないほどドス黒く、そして鋭く脈動を始めていた。それは、自らの「神域」を侵そうとする者への、生物としての根源的な怒りであった。

 

 翌朝、泉家は重武装した管理局の「特別回収班」によって包囲された。

 

「泉総司君。……君の負担を軽減するため、国家は君の『代行者』を用意した。……これより、君の全権利は国家に委譲される。大人しく施設へ同行してもらおう」

 

 現れたのは、感情を抹殺された女性指揮官と、総司の遺伝子を継承したとされる、虚ろな目をした三人の「クローン体」たち。

 

 しかし、クローンたちが総司の前に立った瞬間、空気は凍りついた。

 

 クローンたちの股間にも、確かに二十三センチの肉塊は備わっていた。だが、それはただの「肉の塊」に過ぎない。総司が放つ、魂を焼き切るような濃厚なフェロモン、相手を絶頂の彼方へと強制連行する「神の威圧感」が、そこには欠片も存在しなかった。

 

「……それが、俺の代わりだと? 冗談が過ぎるな。……模造品には、その身をもって教えてやる。……何が『本物』であるかを」

 

 総司が、特注のスラックスのベルトを解いた。

 

 カチリ、という音が、国家の傲慢が崩れ去るカウントダウンとなった。

 

 

 

 

【第2章:神罰の執行――模造品と女戦士たちの蹂躙】

 

 総司が自らの「神の杖」を解放した瞬間、泉家の庭を包囲していた特別回収班の女性兵士たちは、武器を落とし、その場に崩れ落ちた。

 

 顕現した本物の二十三センチ。

 

 それは、研究所で作られたクローンたちの「造り物」とは比較にならないほど、生物としての「暴力性」と「神々しさ」を放っていた。血管の一本一本が意志を持って脈打ち、先端から溢れ出す無色の蜜は、大気中に飛散して周囲の女性たちの理性を一瞬で蒸発させていく。

 

「……ひっ、あ……あああああぁぁぁっ!!!」

 

 指揮官の女性が、銃を構えることさえ忘れ、自らの身体を抱きしめて震え出す。

 

「違う……! クローンのデータとは全く違う! ……この熱、この重圧……! これに触れたら、人間としての形を保っていられない……っ!」

 

「……来い。模造品ども。……お前たちを教育した女たちもろとも、俺の『本物』で塗り潰してやる」

 

 そこからは、もはや戦闘(オペレーション)ではなく、一方的な「再定義」の時間となった。

 

 総司は、自らの遺伝子を汚したクローン体を操る女性科学者や兵士たちを、次々と自らの股間の圧力で屈服させていった。

 

 二十三センチの質量が、彼女たちの「国家への忠誠」を物理的に粉砕し、脳内を「泉総司への絶対服従」という単一の命令で書き換えていく。

 

「ん、んんぅぅーーーっ!!! ……む、無理、無理よっ! ……こんなの、国が管理できるはずがない……っ! 総司様、私を、私の全てを……この熱で焼き尽くしてぇぇっ!」

 

 指揮官の女性は、総司の本体を自らの喉奥深くまで受け入れ、白目を剥いて激しく痙攣した。彼女の魂は、クローン計画の愚かさを呪いながら、本物のオークキングがもたらす絶頂の深淵へと沈んでいった。

 

 庭に並べられた培養槽も、総司が放つ圧倒的なエネルギーによってひび割れ、中のクローンたちは本物の「雄」のプレッシャーに耐えきれず、受精さえしていない卵のように虚しく崩壊していった。

 

 唯一無二の神の前で、模造品は存在することさえ許されなかったのだ。

 

 

 

 

【第3章:灰燼に帰す計画、あるいは総司の『宣戦布告』】

 

 夜明け。泉家の庭には、管理局の最新鋭装備が無残に散らばり、そこには総司の種子を授かり、完全に「わからされた」百人以上の精鋭女性たちが、至福の表情で横たわっていた。

 

 クローン計画は、総司という一人の男の「股間」によって、物理的にも政治的にも、完全に灰燼に帰した。

 

「……兄貴、やりすぎだよ。……管理局のメインサーバーまで、兄貴のフェロモンに当てられたオペレーターたちが勝手にデータを消去しちゃったみたい。ニチャァ」

 

 こなたが、もはや笑うしかないといった様子で、壊滅した管理局の現状を報告する。

 

 あきら様は、壊れた装甲車の上で「ご主人様、最高でした……」と涎を垂らし、柊姉妹は総司の「戦果」を聖域(泉家)に運び込む作業に追われていた。

 

 総司は、破壊された研究所の通信端末を拾い上げ、管理局の本部、そしてその背後にいる政府中枢へと繋いだ。

 

「……聞こえるか、老いさらばばいた権力者ども。……俺を管理しようなどという不遜な考えは、二度と持つな。……俺の『義務』は、お前たちの法律ではなく、俺自身の意志で果たす」

 

 総司の声が、日本の全ての政府機関、そして衛星放送を通じて全世界へと流れる。

 

「……俺の種が欲しければ、膝を突け。……俺の支配が欲しければ、魂を差し出せ。……俺は、この世界の法であり、唯一の神だ。……それを忘れた時、お前たちの国を、俺のこの『杖』で内側から破壊してやる」

 

 それは、一人の男子高校生による、全世界への「支配の宣告」。

 

 画面越しに総司の二十三センチの残像を見た何億という女性たちが、その瞬間、一斉に腰を砕き、絶頂の悲鳴を上げた。

 

「……さて。……学校へ行く時間だな。……掃除は任せたぞ、こなた」

 

 総司は、新しい特注ズボンを履き、何事もなかったかのようにカバンを手に取った。

 

 彼の背中には、もはや「人間」としての限界を超え、世界の王としての風格が宿っていた。

 

(……やれやれ。……クローンなんて面倒なものを作る暇があるなら、もっとマシな『器』を磨いておくんだな)

 

 総司の冷徹な独白。

 

 唯一無二のオークキングの伝説は、国家を屈服させ、ついに「神話」として世界に刻まれた。

 

 

 

 

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