転生したら竜だったので、折角なら竜種目指して頑張ります。 作:遊燐千
冒頭から失礼します〜 。
主こと、ゆうりんちーです ~ !
もしかしたら気がついている人も居るかもしれないですが、限りなく少ないと思うのでここで伝えます!
第3話の方でタイトルと最後の方の内容を変更しました!
なので、そちらを見ていない方はこの第4話との齟齬が生まれるかもしれません!!
っというわけで〜 !
第4話どぞ!!!
ヴェルドラに名前を付けられてから、5日の時間が経った……。
余程暇を持て余していたのだろう。
ヴェルドラの口はまるで止まることを知らず、気付けばかれこれ五、六時間は話に付き合わされている。
昔話、武勇伝。(好き勝手やって色々やらかした。)
封印される前に見た景色。(破壊を齎した街や国々。)
果ては究極に美味かった魔物ランキングまで語り始めた時には、さすがにどう反応すればいいのか困った。
やってることはえげつないけど…。本当にこいつ、街や国を容易く滅ぼし、勇者に封印された“暴風竜”なのか?
「おい! ” アクラ ” よ! 我の話を聞いておるのか?」
不意に飛んできた声に、意識を引き戻される。
「んぇ? あ……あぁ、聞いてんぜ?」
半分くらいしか聞いてなかったけど。
「そうか! そうか! いやぁ~、やはりあの時の我は圧倒的でな――」
うん、また武勇伝が始まった。
アクラ。
それが、今の俺の名前だ。
ヴェルドラから与えられた、新しい名。
まさか自分が、あの暴風竜に名付けされるなんて想像すらしていなかった。
普通に生きていたら、一生縁なんてない存在だろうし。
……いや、“普通に生きていたら”って表現も変か。
そもそも今の俺、普通とは程遠い存在になってるし。転生してきてるし。
まぁ、過ぎたことは仕方ない!!
名前を貰った以上、もう後戻りはできない。
それに、“アクラ”って響き自体は嫌いじゃなかった。どこかしっくり来るというか、妙に馴染む感じがする。
だけど……。
「はぁ……。」
思い返すだけで、頭が痛くなる。
さすがに、あれはびっくりしたなぁ…。
~ 5日前(回想) ~
「貴様はこれから……アクラと名乗るが良い!!」
重々しく、それでいてどこか誇らしげに響くヴェルドラの声。
「アク……ラ。」
口にした瞬間、不思議と違和感はなかった。
まるで最初からその名が自分のものであったかのように、自然に胸へ落ちてくる。
「そうだ。それが貴様の名だ、アクラよ。」
ヴェルドラが満足げに笑う。
その瞬間だった。
身体の奥底――いや、肉体などという浅い場所ではない。
もっと深く、自分という存在の核……魂そのものへ直接刻み込まれるような衝撃が走った。
熱にも似た力が全身を巡り、意識の内側へ何かが流れ込んでくる。
同時に、ヴェルドラとの間に一本の見えない繋がりが生まれた感覚があった。
離れているはずなのに、確かに存在を感じる。
言葉では説明できない、不思議な一体感。
そこまでは良かった……。
『伝 。 名付けにより各種スキルに進化が発生します。』
伝達者の声を聞いた途端に、何故か嫌な予感がした。
どうやらその予感は的中したらしく。次の瞬間、頭の中へ怒涛の情報が流れ込んでくる。
『伝。
脳裏に鋭く研ぎ澄まされた水の刃のイメージが浮かぶ。
切断力も精密性も、以前とは比較にならない。
『
圧縮された激流が槍となり、空間を貫く感覚。使い方が頭へ直接叩き込まれていく。
『
一つだったスキルが増えた。
水流の制御感覚や高圧射出の知識が次々と流れ込んでくる。
『
水のある場所なら、自分の存在そのものを滑り込ませられる――そんな情報が、一瞬で刻み込まれる。
「ぁ……あ、あばばば……」
情報量が多すぎる。
「お……終わった?」
震える声でそう呟く。
『是。以上で各種スキルの進化を完了します。』
「ぐぁ~……っ。」
頭を抱えながら、その場へぐったりと倒れ込む。無理やり大量の知識を流し込まれたせいで、思考が若干バグっていた。
「にしても情報量えぐかった……。ってか、なんでスキルの詳細まで同時にぶっ込んでくるかなぁ!?」
文句を言わずにはいられない。
普通こういうのって、もっと段階的に説明するとかあるだろ。
すると、伝達者はいつも通り感情の薄い口調で返してくる。
『いちいち解説するのは、めんど……手間になるので、主の脳へ直接ねじ込みました。』
「今“めんどう”って言いかけただろ絶対。」
『気のせいです。』
「絶対嘘だろ。」
やっぱり
「……んで?」
なんとか身体を起こしながら、本題を口にする。
「これで、あの
色々と伝達者と軽口を叩いてはいたが、相手は冗談抜きで化け物だ。暴走した厄災そのもの。不完全体とはいえ、魔王級に分類される存在なのだ。
数秒の沈黙の後、伝達者が淡々と告げた。
『現在の状況から推測。
「……微妙だな 。」
勝てる勝てないか微妙なラインだな … … いや、普通に考えれば十分おかしいんだけどね?
相手は魔王級の厄災級。
対して俺は、ついこの前までそこらを漂ってた産まれたばかりのトカゲちゃん的な存在だぞ?
「一応不完全とはいえ、魔王級相手に勝率4割ってやばくね……?」
自分で言っていて感覚が麻痺してくる。
すると、伝達者は一切迷いなく答えた。
『伝。竜なのでやばくないです。』
「理由が雑!!」
思わず べしぃっ!空にツッコミを入れる。
『訂正。主が名付けをされた影響により、そこらの魔物と比較して性能差が著しく逸脱しています。流石竜ですね。』
「言い直しても結局竜だから強くなりましたって内容じゃねぇか!」
『簡潔にまとめただけです。』
「簡潔にわかりやすくまとめてくれてありがとさん!!!」
思わず叫ぶ俺をよそに、伝達者はどこか満足そうに沈黙した。
……なんか腹立つ。
まぁ、そんなこんなで。
俺はヴェルドラと話しながら、あの
のだが … 、
「だから言っておろう!最大出力の一撃を真正面から叩き込めば大抵の敵は消し飛ぶのだ!」
「その“大抵”に入らない相手だから困ってんだろうが!」
「むぅ……では連続で叩き込め!」
「その脳筋思考から離れろや!?」
会話の八割くらいは、正直どうでもいい雑談だった。 互いに煽り合い、茶化し合い、時には話題が脱線してそのまま戻ってこないことすらある。
だが、ふざけているように見えて、そこで交わされる情報そのものは驚くほど濃い。
特に魔素操作に関する知識は別格だった。流石は竜種と言うべきか。長命であり最強種であるがゆえの経験値なのか、それとも生まれながらの格の違いなのか。
連中にとっては当たり前の感覚なのだろうが、聞けば聞くほど常識の次元が違う。
だからこそ、俺はその会話をのほほんと聞き流しながらも、一言一句を逃さないよう意識を集中させていた。
同時に、内側では新たに進化した能力の調整を繰り返す。
〈流水刃〉と〈流水槍〉の威力確認。
〈水圧砲〉の射程と貫通力。
〈水流転移〉の移動精度。
特に厄介だったのは〈水圧激進〉だ。
速度そのものは異常なレベルで上昇する。
だが加速が鋭すぎて、少し制御を誤るだけで地面へ突っ込む。
実際、初めは盛大に岩壁へ激突した。
「ぐぇっ……!!」
『伝。主が飛びました。』
「見りゃわかるわ!!」
しかも妙に実況してくる。
その後も、暴走した水圧で周囲を吹き飛ばしたり、転移先をミスって滝壺へ落下したりと散々だった。
*
そうして、スキルの動作確認にこの5日間を使ったわけである。
最初は暴発だらけだった能力も、今ではある程度扱えるようになってきている。
〈流水刃〉は狙った軌道で放てるようになったし、〈水圧砲〉も出力調整が安定してきた。〈水流転移〉に至っては、短距離ならほぼ感覚だけで使える。
……まぁ、たまに転移位置をミスって変な場所へ突っ込むことはあるけど。
そして、一番問題だった〈水圧激進〉も、ようやく“移動手段”として成立し始めていた。
最初の頃みたいに、加速した瞬間そのまま岩壁へ突撃――なんてことは減った。
まぁ減っただけで、ゼロではないが。
『主、1日前も岩へ衝突していました。』
「うっせ!」
伝達者のツッコミを適当に流しながら、俺は前方へ視線を向ける。
――そして。
スキルの感覚にも慣れてきたところで、俺は標的である
「… やっぱやべぇな…アイツ。」
遠目からでも分かる。
覇気と呼べば良いのだろうか、それをビンビン感じる。
「… にしても …、ほんとに
改めて見てみると、
本来あるはずの“大地のような巨大な肉体”は見当たらず、その10分の1にも満たない小さな肉体。更には特徴のひとつである巨大な一つ目すら存在しないように見える。
「依代にした肉体が、ヴェルドラの魔素に耐えられなかったのか……。」
あるいは。
「そもそも依代すらなく、魔素だけで無理やり存在してるのか。」
どちらにせよ。
今目の前にいる存在が“不完全体”なのは間違いないだろう。
完全な
「なぁ、伝達者。あいつって
俺の問いへ、伝達者が即座に応じる。
『伝。
「……やっぱりか。」
面倒極まりない。
高密度魔素の集合体。
その時点で再生能力持ちは半ば確定みたいなものだが、不完全であるからわんちゃん?と思ったらダメだった。
はぁ、とため息を吐いて俺はさらに問いを重ねる。
「他に何か厄介なスキルは?」
少しの間の後、伝達者が解析結果を告げた。
『解析・鑑定の結果。
「うわぁ……。」
思わず顔をしかめる。
比喩抜きで山のようにタフであり、超速再生持ち。
その上、魔力妨害。
不完全の癖に嫌な要素の詰め合わせセットかよ。
「つまり、魔法とかスキルは通りが悪いってことだろ?」
『肯定。魔法及びスキルの効果は著しく減衰すると推測。』
「……ぶっ倒すには、物理でゴリ押すしかねぇってか …?」
魔力やスキルそのものへの耐性が高いなら、必要なのは純粋な破壊力。
『伝。真正面から挑んだ場合、前回同様。怪光線による攻撃を受け、重症は免れないでしょう。』
「だよなぁ……。」
以前も放たれた、あの怪光線。
直撃する寸前に 切望者により回避が出来だが 。当たらずともわかる。あれは存在そのものを焼き潰されるような攻撃だった。
「めっちゃ強くはなったが……進化した訳じゃない。」
スキルはかなり進化した。
名付けによって魔素量も増えた。
魔物としての格が上がり身体能力も上がった。
それでも、種族が進化をした訳では無い。
「しかも防御系スキルはほぼ据え置きなんだよな……。」
火力は上がった。
機動力も増した。
だが、耐久力はそこまで変わっていない。
つまり。
一撃でも貰えば死ぬ可能性は高い。
不意打ちを仕掛けるにしても、急所らしい急所は見当たらない。
強いて言うなら…
「……あの、鱗の隙間か。」
完全に構築し切れていない外殻。
特に間接らしき部分… 。
あそこならば、内部へ攻撃を通せる可能性がある。
だが …、
「超速再生持ちだからなぁ……。」
仮にダメージを与えても、中途半端なら即回復される。そして、こちらの位置も割れる。
つまり必要なのは、強烈な一撃。
今持つ力で可能な限り深く、可能な限り大きく削り取る、決定打となる一撃だ。
「 ん ~ …。」
頭に持つスキル達を浮かべてゆく。
〈流水刃〉、〈流水槍〉、〈水圧砲〉、〈竜炎〉。
スキルではあるがどれも威力は高い。
だが、弱体化を食らっている状態で“決定打”と呼ぶにはまだ不安が残る。
「炎と水かぁ…」
組み合わせるにしたって相性が悪いし、やっぱ最大火力の水圧砲でゴリ押すか?
いや、竜炎で燃やし続けジワジワと…
「いや…まてよ?水と炎?」
ふと、思い出した。
魔力妨害やら超速再生なんか関係なしにぶっ飛ばせる強力な一撃を。
「伝達者。竜炎ってどんぐらいの火力だ?」
『伝。凡そ2000度程です。』
2000度。そこまであるのであればそこらの岩石を溶岩にすることなど容易いだろう。多分鉄も溶かせる。
「結構高ぇな…流石竜の炎。
『炎攻撃耐性を保有している可能性は高いですが、燃やす事自体であれば可能です。』
「そうか、なら伝達者。アイツでこんなことってできるか?」
ごにょごにょと、伝達者に思いついた方法伝達者に伝えて。
『… 。その方法を使えば、
「おし … ! 一旦偵察をやめてヴェルドラの所に戻んぞ… !」
ぐるりと
「
【ステータス】
名前:アクラ
性別:?
種族:水竜
各種スキル:
《コモンスキル》
〈身体装甲〉
〈身体強化〉
《エクストラスキル》
〈水刃〉
→ 〈流水刃〉NEW
〈水槍〉
→〈流水槍〉NEW
〈水流移動〉
→〈水流転移〉NEW
〈水圧推進〉
→〈水圧激進〉NEW
→〈水圧砲〉NEW
→〈水圧操作〉NEW
〈魔力感知〉
〈水源〉
〈竜炎〉
《ユニークスキル》
〈伝達者〉
〈大食い〉
〈竜之者〉
〈切望者〉
各特攻︰
〈虫特攻〉
各耐性:
〈物理攻撃耐性〉
〈自然影響耐性〉
〈水攻撃耐性〉
〈熱変動耐性〉
─────────────────────────
どもども〜!
冒頭同様主ことゆうりんちーです ~ 。
色々進化しましたけど〜 、なんで水操作になっていないんでしょうねぇ〜 。いやぁ ~ なんでだろ。
本当なら最初から持っててよかったのにねぇ 。
っというわけで次回はもう少し早めに出せるように頑張ります!!
次回も読んでくれると嬉しいです!!
そしてぇ …お気に入りとかぁ … 感想とかぁ … してくれるとぉ … 嬉しいですぅ … 。
あ!それと読みずらい!とか誤字脱字があるよ!ってなれば是非教えてくださぁい!!
ってわけでまた次回!!