転生したら竜だったので、折角なら竜種目指して頑張ります!!!   作:遊燐千

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第5話 暴風竜之魔素討伐作戦!

 

 

 

 

 やぁ、みんな。俺だ。

 

 突然話しかけられてびっくりしたろう? 

 大丈夫……俺だってびっくりしてるから……うん。

 

 え? 

 

 前回の暴風竜之魔素(ヴェルマナ)討伐作戦会議とやらはどうしたのかって? 

 

 

 

 ──それは、今の状況を見ろぉ!!!! 

 

 

 

 

「ぎゃぁぁぁぁぁぁあああ〜!!!」

 

 

 

 

 俺は今……。

 薄暗い洞窟の中を、全力疾走していた。

 

 

 

 背後から迫ってくるのは、唸る暴風の魔素と轟音。

 そう 、 暴風竜之魔素(ヴェルマナ)である。

 

 

 

 洞窟の壁面を削り取りながら、暴風竜之魔素(ヴェルマナ)が俺を一直線のおってきている。

 

 

 

 

 

 ──ドゴォンッ!! 

 

 

 

 

 

 直後、背後の岩壁が粉々に砕け散った。

 衝撃で洞窟全体が揺れ、天井から無数の岩片が降り注いてくる。

 

 

 

「くそっ……、なんでこんなことに……!!」

 

 

 

 なんでこうなったのか…… 遡ること数分前。

 

 

 

 

 

 ~ 数分前 ~

 

 

 

 

 

『…… 。その方法を使えば、暴風竜之魔素(ヴェルマナ)の討伐は十分に可能かと』

 

 

 

「おし …… ! 一旦偵察をやめてヴェルドラの所に戻んぞ…… !」

 

 

 

 ぐるりと暴風竜之魔素(ヴェルマナ)に背を向ける。ドンッッッ! と1歩足を踏み出す。

 

 

 

 

暴風竜之魔素(ヴェルマナ)討伐作戦会議だ!」

 

 

 

 

 勢いよくそう宣言した──

 

 

 

 その時だった。

 いい作戦を思いついたからと調子に乗って、一歩強く踏み出したのがまずかった。

 

 

 竜の力を侮っていた俺の踏み込みは、軽く地面に日々を入れ、その衝撃は狭い洞窟内を震動となって駆け抜けていく。

 

 ビキビキ。

 

 とその日々は広がっていき、そして運悪く。

 

 

 ちょうど暴風竜之魔素(ヴェルマナ)がいる真上の岩盤で爆ぜた。

 

 

 

 

 ビキッ──。

 

 

 

 嫌な音が響いた次の瞬間。

 

 

 

 

 どっかぁぁぁぁんッ!!!! 

 

 

 

 

 轟音と土埃と共に天井が崩落し、大量の岩石が雪崩のように暴風竜之魔素(ヴェルマナ)へ降り注ぐ。

 

 

 

 そして。

 

 

 洞窟の奥で、ゆっくりとどす黒い双眸が開き…… それは自分へと向けられていた。

 

 

 

「……あ」

 

 

 

 

 

「あの ~ ……」

 

 

 

 

 

「 …… ごめんちゃい っ ♡」

 

 

 

 

 

 その瞬間、洞窟全体を揺るがす咆哮が炸裂した。

 

 

 

 

 

 

 ──そして、今に至る。

 

 

 

「うぉっ …… とぉ !」

 

 

「てかよぉ !!」

 

 

「なんかこの情景すっごいデジャブ過ぎねぇ!?」

 

 

 

『このままだと、再び怪光線を放たれてしまいます』

 

 

 まずいな …… 、さすがにあんなの食らったら名付けとか関係なしに1発であの世行きだ…… 。

 

 

 

「切望者は使えるかっ?」

 

 

 

 

 

『否。1度使用したことにより7 日間のクールタイムが発生しています』

 

 

 

「クールタイムぅ!? 残りはっ? 」

 

 

 

『残り46時間24分16秒です』

 

 

 

「約2日って……使えね〜じゃねぇか!!」

 

 

 

 いざとなれば切望者が有るから大丈夫だと思ってたが……まさかの使用制限…… 。

 まぁそうだよな…… 、死を必ず回避出来るなんて強すぎるもんなぁ …… 。

 2日後にまた会おう! なんてできそうにもねぇし …… 、やるっきゃねぇか。

 

 

 

「ちッ……ぶっつけ本番だが、やるぞ……!!」

 

 

 

 洞窟内を駆け抜けながら舌打ちする。

 背後では暴風竜之魔素(ヴェルマナ)の暴風が荒れ狂い、岩壁を次々と砕いていた。

 

 

 

『真正面からの戦闘は危険です』

 

 

 

「わかってっけどよ! 逃げてばっかじゃ仕方ねぇだろ!!」

 

 

 

 迫る岩壁を蹴り、勢いそのままに身体を捻る。

 

 

 ぐるん──ッ!! 

 

 

 空中で反転し、俺はついにヴェルマナと真正面から対峙した。

 

 

 

「伝達者……! 身体強化と身体装甲でどれだけ通用する!」

 

 

 

『伝。怪光線等の高出力攻撃を除けば、一定時間の耐久は可能と推定。発動しますか?』

 

 

 

「──勿論だ。発動してくれ!!」

 

 

 

 

 強化を施した直後。

 大きく開いた口元へ、周囲の魔素から生成された水が渦を巻くように集束していく。

 さらに水圧操作によって圧縮ししたことにより、鋼より硬く、刃より鋭い、一撃必殺の穿孔兵器となった其れは放たれる。

 

 

 

「───流水槍ッッ!!!」

 

 

 

 放たれた水槍は轟音と共に一直線に突き進み、暴風竜之魔素(ヴェルマナ)の顔面を正面から貫いた。

 

 

 

「ちッ……!!」

 

 

 

 何処か粘ついたようなどす黒い液体が飛び散る。

 

 

 

「んだこりゃ …… ッ !?」

 

 

 

 そこらの魔物であるならば、間違いなく致命傷。しかし相手は厄災級。

 

 ヴェルマナは僅かに怯んだだけで、その傷を瞬時に超速再生で修復し、そのままアクラへ突撃してきた。

 

 

 

「っ゛ッッ!!!」

 

 

 

 真正面からの激突。

 洞窟内に凄まじい衝撃音が響き渡る。

 

 だが──、

 

 あの流水槍は、元より攻撃を主目的とした技ではない。

 

 顔面を穿ち、僅かでも突進の軌道と威力を逸らす。衝突の勢いを削ぐための“緩衝”。

 

 それこそが本命だった。

 

 

 

「とま゛れ゛ぇ゛ぇぇぇッ!!!」

 

 

 

 身体強化に身体装甲。

 さらに名付けによって底上げされた身体能力。

 

 そこへ流水槍による衝撃緩和が加わり──。

 

 アクラの身体は洞窟の岩盤を何層も抉り飛ばしながら押されていき、 全身の骨という骨が悲鳴を上げ、砕け散ってゆくもその衝突を受け止め切ることに成功した。

 

 

 

「……っは! まだ終わりじゃね゛〜よぉ゛!!」

 

 

 

 臓器に骨でも刺さったのか血を吐きながらも、再び大きく口を開く。

 今度そこへ集まったのは、水とは対極。

 暴力的なまでの熱量。

 灼熱の魔素が渦巻き、洞窟内の空気が一瞬で焼け焦げる。

 

 

 

「竜炎ッ!!」

 

 

 

 超絶至近距離から放たれた竜の炎が、暴風竜之魔素(ヴェルマナ)を丸ごと飲み込んだ。

 

 鉄すら溶断する超高温。

 

 暴れ狂う竜炎は、ヴェルマナの体表を覆う鱗を焼き──。

 

 否。

 

 焼くどころではない。

 その鱗は、まるで溶岩のようにどろりと融解を始めていた。

 轟々と燃え盛る竜炎。

 洞窟全体が赤熱し、岩肌すら溶け始める。

 

 

 そして──。

 

 

 暴風竜之魔素(ヴェルマナ)を包み込んでいた竜炎が───

 

 

 

 ───まるで()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

「なッ!?」

 

 

 

 

『伝。竜炎の炎により、〈炎攻撃耐性〉を取得した可能性があります』

 

 

 

「まじかッ……!」

 

 

 幾らなんでも早すぎるだろ!? 

 そんなんチートや、チーターや!! 

 なんて悪態を吐きながら舌打ちする。

 

 くそ……。

 このまま時間を空ければ、さっきの流水槍で負わせた傷みたいに超速再生で即再生される。

 

 その前に。

 あの熱が冷めきる前に、もう一撃叩き込みたい──。

 

 

 

『伝。スキルを用いた攻撃が来ます。至急回避を』

 

 

 

「そう簡単には攻めさせてくんねぇよなッ!!」

 

 

 地面を蹴り、洞窟内を跳び上がる。

 

 その直後。

 まるでこちらの動きをなぞるように、怪光線が一直線に走った。

 

 

 

 ッ──!!!! 

 

 

 

 一瞬遅れて着弾地点が爆発。

 岩壁が吹き飛び、洞窟全体が激しく揺れる。

 

 

 

「うぉぁぁッ!?」

 

 

 

 爆風に煽られながら空中で体勢を立て直す。もし直撃していたら。

 身体装甲ごと消し飛んでいた。

 

 

 

「あんなんの当たったら、一溜りもねぇな……」

 

 

 

 冷や汗が頬を伝う。

 だが最悪なのはそこじゃない。

 

 回避に集中している間にも、暴風竜之魔素(ヴェルマナ)の傷は超速再生によって徐々に塞がっていく。

 

 溶けかけていた鱗すら、既に再形成を始めていた。

 

 

 

「ちッ……。耐性まで獲得されちまった今、治されたら作戦失敗だ」

 

 

「伝達者! 流水刃と流水槍を連発する! 魔素の管理は任せた!」

 

 

『了』

 

 

 

 瞬間、

 

 アクラの周囲へ大量の水が生成される。

 

 

 圧縮。

 

 固定。

 

 鋭利化。

 

 

「流水刃ッ!! 流水槍ッ!!」

 

 

 無数の水刃が洞窟内を切り裂き。

 続けざまに放たれた水槍がヴェルマナの肉体を穿つ。

 

 

 轟音。

 

 衝撃。

 

 飛び散る鱗と鮮血。

 

 効きが悪かろうとも止めない。少し魔素

 回復する隙を一瞬たりとも与えぬよう、攻撃を浴びせ続ける。

 

 

 ──数分。

 

 

 

 

『伝。残り魔素量が50%を切りました』

 

 

「わかった!! ……まだ、“あれ”はできそうか?」

 

 

『貯水に溜められた水を使用すれば、可能性があります』

 

 

「一か八か、か……。だが、やんなきゃ回復されんのは目に見えてる」

 

 

 

 荒い呼吸を整えながら、アクラは暴風竜之魔素(ヴェルマナ)を睨みつける。

 

 

 超速再生。

 

 耐性の獲得。

 

 怪光線。

 

 

 長引けば長引くほど不利になるのは明白だった。

 

 

 

『貯水に蓄積された水を使用し、水圧砲を発動しますか?』

 

 

「嗚呼。なるべく至近距離で浴びせたい。発動タイミングは任せた!」

 

 

『了』

 

 

 

 一か八かの賭け。

 これで駄目なら、一旦逃げて作戦を練り直すしかない。

 

 

 

 ──もっとも。

 

 

 

 この厄災が、大人しく逃がしてくれるとは到底思えないが。

 

 

 

「頼むから成功しろよッ!!」

 

 

 

 その瞬間。

 暴風竜之魔素(ヴェルマナ)が、怪光線による攻撃を止めた。

 

 

 

「──今だッ!!」

 

 

 

 地面を蹴り砕きながら、アクラは一気に距離を詰める。

 

 

 

『伝。特別能力(エクストラスキル)〈水圧砲〉を発動します』

 

 

 

 貯水によって蓄えられていた膨大な水。

 さらに水源によって魔素から変換された水。

 

 

 その総量、およそ13400ℓ。

 

 それら全てを水圧操作によって極限まで圧縮・加速。

 その初速は──

 

 

 ──音速の三倍に至る。

 

 

 

「水圧砲 ッ !!!」

 

 

 

 放たれた超高圧水流は、洞窟内を一直線に貫きながら暴風竜之魔素(ヴェルマナ)へ迫る。

 

 

 だが。

 

 命中直前。

 

 ヴェルマナが再び口を開き、怪光線が放たれる。

 

 

 怪光線と水圧砲。

 

 

 二つの超出力が真正面から衝突し、洞窟内を白熱させる。

 

 

 

 

 ギギギギギギ──ッ!!!! 

 

 

 

 

 互角。

 いや、僅かに押されている。

 

 

 

 

「ちッ……」

 

 

 

 

 水を生み出すのも魔素。

 水圧を操るのも魔素。

 水圧砲を維持するのも魔素。

 つまり。

 魔素が尽きた瞬間、負ける。

 このまま押し切られれば勝機は限りなくゼロに近くなる……

 

 

 

「なんてな」

 

 

 

「伝達者! 今ある俺の魔素、全部使え!」

 

 

 

『伝。魔素を全消費した場合──』

 

 

 

「大丈夫だ」

 

 

「これで決めれなきゃ、後で考える!!」

 

 

『了。魔素を全消費し、水圧砲の威力を底上げします』

 

 

 

 〈水源〉を使い魔素を水へと変換、同時に水圧砲へと送り込み…… 水圧砲の威力がさらに膨れ上がった。

 

 

 

 耳を劈く轟音に暴圧。

 空気そのものを押し潰すかのような超水圧。

 

 拮抗していた怪光線を、徐々に押し返していく。

 

 

 

 そして──。

 

 

 

 水圧砲が暴風竜之魔素(ヴェルマナ)へ直撃する。

 

 

 さらに、先ほど竜炎によって溶解しかけていた鱗へ、大量の水が一気に浴びせられた。

 

 

 その鱗は2000度を軽く上回るほもの超高温。そこへ触れる純粋な水。

 

 

 

 ジュゥゥゥゥゥッ──!! 

 

 

 凄まじい音を立て、水が一斉に蒸発し、液体から気体へと急激な相転移が引き起こる。

逃げ場を失った莫大な体積変化が、破壊的な圧力へ変換される。

 

 

 

 そう、今回の作戦とは──。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ドッッッッ────────!!!!!! 

 

 

 

 

 

 

 瞬間。洞窟全域を揺るがす轟音が炸裂した。

 凄まじい爆風が通路という通路を蹂躙し、岩盤を粉砕。衝撃波は暴れ狂う竜巻のように洞窟内を駆け巡り、視界が真っ白に染まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「────“水蒸気爆発”だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






特にステータス変更ないので省略!!

はいはいはい ~!
主ことゆうりんちーでございます ~ 。
ちょっと色々と忙しくて全然投稿できませんでしたぁ… ごめんちゃい ☆
今度こそ…今度こそ次回は今回よりは早めに出すので是非…読んでいただけるとありがたいです ぅ!!
それと、誤字脱字などがあれば是非教えてくださいぃ!
それ以外にも、この設定間違ってるぜ!とか違和感あるなぁ? っていうのも教えて下さるとほんっとにありがたいです!

あと、単純に感想も頂きたいですぅ!!
もうなんでもお好きなようにおかきくださぁい!
できる限り返信していくのでぇ … 是非是非ぃ頼んますぅ … !!

そして!
UA5000、お気に入り120、そして評価8.40とのことで … 大大大大大感謝 でございますぅ〜!!!
いんやぁ ~ … まさかこんなに見てもらえて評価してもらえるなんて思ってもなくて… まじがちに嬉しいですぅ 。

ってな訳で ~ 次回は1週間以内に出せるように頑張ります … 。
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