【転スラ】 〜双星の智慧と新たなる理想郷~   作:Hyades

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第五部
序章 原初の召喚と動き出す盤面


嵐のような報復の半日が過ぎ、テンペストは束の間の静寂に包まれていた。

 

 

広場の祭壇の奥では、真なる魔王への進化(ハーヴェスト・フェスティバル)を迎えた過去の俺が、深い眠りについている。

町中ではベニマルやリグルドたちが、事後処理とこれからの『計画』に向けて慌ただしく、しかしどこか安堵した様子で動き回っていた。

 

 

そんな喧騒から少し離れた、医療棟の静かな一室。

窓から差し込む午後の冷ややかな陽光の中、俺は椅子に腰掛け、ベッドで静かに眠る小さな戦士の横顔を見つめていた。

 

「……よく頑張ったな、ゴブタ」

 

包帯を巻かれ、規則正しい寝息を立てているゴブタの頭を、俺はそっと撫でた。

異世界人ショウゴたちの襲撃時、俺が謎の干渉によって意識を失うという絶体絶命の窮地。

 

それを救ったのは、他でもないこのゴブタだった。

 

俺から託された切り札――『災厄の核塊(カラミティ・コア)』を身に宿し、限界を突破した。

あの力を、元々はただのひ弱なゴブリンだった彼が単独で制御し、異世界人を退けたのだ。

その代償が、決して軽いわけがない。

 

(シエル。ゴブタの容態は……本当に大丈夫なんだよな?)

 

俺は念のため、内なる相棒にもう一度確認をとった。

 

《はい、ご安心くださいマスター。ゴブタの肉体的な損傷はフルポーションで完全に修復されています。現在意識が戻らないのは、カラミティ・レイドの反動による極度な魔素の枯渇と、魂への過負荷を防ぐための自己防衛本能による深い睡眠状態です。あと半日もすれば、いつもの様子で目を覚ますはずですよ》

 

シエルの優しく、確信に満ちた声に、俺はホッと深く胸を撫で下ろした。

もし俺の失態のせいでこいつに万が一のことがあれば、俺は一生自分を許せなかっただろう。

 

「……悪いな。お前が命懸けで守ってくれたこの国は、俺が絶対に安全な場所にしておく。だから今は、ゆっくり休め」

 

寝言で「むにゃ……シオンさんの手料理だけは……勘弁っす……」と呟いて身をよじるゴブタを見て、俺は張り詰めていた緊張が解け、思わず小さく吹き出した。

どんなに過酷な戦いを乗り越えても、こいつの根っこは変わらない。

それがどうしようもなく嬉しくて、頼もしかった。

 

ゴブタの寝顔から視線を外し、俺は窓の外――西の空へと目を向ける。

ファルムス本隊の脅威は去ったが、生き残ったエドマリス王たちは今頃、這々の体で自国への道を敗走している頃だろう。

俺たちが仕掛けた「恐怖と恩義」の呪縛。

それを完璧な形で盤面に定着させるためには、あいつらの帰還を待ち受ける『最高の役者』が必要だ。

 

「さて……ゴブタや過去の俺が起きる前に、俺も仕事を片付けておかないとな」

 

俺はパイプ椅子から立ち上がり、白衣を翻して医療棟の部屋を後にした。

向かう先は、テンペストから少し離れた森の奥深く。

誰の目にも触れない静かな場所だ。

歩きながら、俺は内なる相棒に指示を出す。

 

(シエル。悪魔界の特定の座標――いや、特定の『個体』に向けて、秘匿回線で思念を繋いでくれ。……ずっと昔から、こちらの世界を覗き見している『原初の黒』だ)

 

《承知しました。対象の波長を特定……次元の壁を越えて、思念リンクを確立します》

 

シエルの完璧なサポートにより、俺の意識は物理世界を離れ、暗く深い冥界の底へと真っ直ぐに伸びていく。

やがて、その底無しの深淵で、途方もなく巨大で、それでいて恐ろしいほど洗練された漆黒の魔力の塊に触れた。

 

(……聞こえるか。ずっと俺たちを観察していたストーカーさんよ)

 

俺が思念を飛ばした、次の瞬間。

 

『――クフフフフ。おお……おおお! なんという僥倖! まさか、貴方様の方から直接お声がけいただけるとは!』

 

冥界の底から弾むように返ってきたのは、歓喜に打ち震えるような、ひどく恭しくも狂気を孕んだ声だった。

姿こそ見えないが、彼が冥界で狂喜乱舞している光景が容易に想像できる。

 

『この時をどれほど待ちわびたことか……! 過去から確かな歩みを進める美しきスライム様と、次元を超えて舞い降りた絶対なる存在である貴方様。ああ、なんという神秘……! 貴方様たちの御姿を断片的に拝見するたび、私の心は歓喜で張り裂けそうでしたよ!』

 

……うん、相変わらずちょっと引くレベルの熱量だな。

俺の知る歴史でも彼は俺の熱狂的な信者だったが、どうやらこの時間軸でも冥界からこちらを覗き見して、未来の俺の存在までうっすらと把握していたらしい。

 

俺は心の中で「ディアブロ」と呼びかけそうになるのを、グッと堪えた。

魔物への『名付け』は、名乗った・呼んだだけでも成立してしまう危険性がある。

俺がうっかり未来の彼の名前を呼んでしまえば、次元を越えて俺の魔素がゴッソリと奪われかねないし、なにより召喚前のイレギュラーな事態は避けたかったからだ。

 

(口上が長いぞ。お前が俺たちに興味を持っているのは知っている。……単刀直入に聞くが、今から俺の魔素を使って、こちら側に『悪魔召喚』の儀式を行う。応じる気はあるか?)

 

『クフフフフ! もちろんでございます。この身はとうの昔に、貴方様たちのために捧げると決めております。いかなる供物も不要、ただお呼びとあらば、この身一つで即座に這い出ましょう!』

 

(供物なら心配するな。受肉用のエネルギーは十分に足りるはずだ。……それと、もう一つ)

 

俺は、かつての歴史で彼を召喚した時のことを思い出しながら条件を付け加えた。

 

(俺の知る歴史だと、お前が召喚に応じた時、一緒に二体の部下を連れてきたはずだ。今回も、そいつらを連れてこれるか?)

 

『おや。未来の私は、そのような気の利いた真似を?……ええ、もちろんですとも! すぐに使い勝手の良い駒を二柱ほど見繕って、首根っこを掴んでおきます。ああ、早く貴方様の足元に平伏し、その深淵なる御使いとして働きたくてたまりません!』

 

声から伝わってくるのは、絶対的な忠誠と、狂気的なまでの期待感。

この男――いや、この『原初の悪魔』が味方になれば、これほど頼もしい存在は他にない。

 

(よし、契約成立だ。準備が整い次第、ゲートを開く。……待たせたな。これからは、俺と過去の俺の右腕として存分に働いてもらうぞ)

 

『――御意のままに。私の敬愛する、偉大なる主様』

 

狂気を孕んだ歓喜の声を聞き届けた後、俺は冥界との思念リンクを静かに断ち切った。

 

「さてと。まずは器と魔法陣の用意だな」

 

誰にともなく呟き、俺はそのまま医療棟を離れ、町の中央広場へと足を向けた。

 

広場に設えられた祭壇の奥では、真なる魔王への進化の眠りについた過去の俺が、結界に守られながら静かに眠っている。

その周囲では、ベニマルやハクロウ、ゲルドをはじめとする幹部たちが、一切の隙を見せずに厳重な警戒態勢を敷いていた。

 

「ご苦労様。過去の俺の様子はどうだ?」

 

俺が声をかけると、幹部たちは一斉に姿勢を正した。

 

「未来のリムル様。こちらに異常はありません。進化のプロセスも、極めて安定しているように見受けられます」

 

ベニマルが代表して力強く報告する。

その横では、ハクロウが目を閉じたまま周囲の気配を研ぎ澄ませ、ゲルドは巨大な盾を構えるようにして祭壇への物理的な壁としてそびえ立っていた。

影の中にはソウエイの配下たちが潜み、幾重にも警戒網が張られている。

 

その瞳には、主の無防備な姿を絶対に守り抜くという強固な意志が宿っていた。

 

「そうか、頼もしいな。だが、みんなも連戦で疲労が溜まっているはずだ。これからは俺もここに残って警戒に当たる」

 

俺は広場の中央、祭壇から少し離れた開けた場所へと歩みを進めた。

 

「それと同時に、先ほど会議で話した『仕込み』……ファルムス王国を内部から掌握するための、とびきり優秀な悪魔をここに召喚する。少しばかり物騒な奴が来るから、みんなは下がって警戒を強めておいてくれ」

 

「悪魔、ですか……。承知いたしました。総員、リムル様から距離を取り、陣形を広げろ!」

 

ベニマルの号令で、幹部たちがサッと後方へ下がり、俺の周囲に十分な空間が確保された。

俺は右手を前にかざし、内なる相棒へと声をかける。

 

(シエル、依り代の準備はいいか。俺が以前に空間収納に放り込んでおいた、あの『特別製のボディ』を使うぞ。)

 

《はい、マスター。保管されていた特別製ホムンクルスのうち、3体を最適化しました。原初の黒、およびその眷属二柱を受け入れる器として、これ以上のものはないでしょう》

 

俺が意識を集中させると、虚数空間から三つの人型が滑り出すように現れ、魔法陣の各頂点へと静かに横入れされた。

透き通るような肌と、魔力を効率よく循環させるために練り上げられた究極の肉体。

かつて俺がいた未来の時間軸で、三柱の原初の悪魔たちに与えた、あの『器』の改良版だ。

 

(……それと、あいつが連れてくる二体の部下についてだ。元の歴史じゃ、シオンたちを生き返らせるための反魂の秘術のエネルギーとして消えちまった『上位悪魔(グレーターデーモン)』二人を指名した。……あいつらには、今回こそ仲間として人生…いや、この場合は悪魔生か?…を謳歌させてやりたいからな)

 

《素晴らしい配慮です、マスター。かつての歴史で失われた魂を、この新しい盤面で呼び戻す……。因果を上書きするマスターの選択は、実に合理的で慈悲深いものです》

 

シエルの機嫌の良さそうな声が響く。

確かに、あの日、シオンたちの命と引き換えに消えていったあの二人は、最後まで俺のために働こうとしてくれていた。

名もなき悪魔として消費されるのではなく、この世界でしっかりと受肉し、名前を持って生きていく。

それが俺なりの、元の歴史への『落とし前』の一つでもあった。

 

「――さあ、来い。供物はたっぷり用意してある。お前たちの新しい『器』と『生』、そして俺という主を、その魂に刻みに来い!」

 

俺が魔力を解放すると、広場を白銀のオーラが埋め尽くした。

石畳に描かれた赤黒い魔法陣が激しく脈動し、その中心からドロリとした漆黒の液体のような魔力が溢れ出す。

 

「クフフフフ……。ああ、この芳醇な魔素の香り。そして、信じられぬほどの良質な依り代…。流石は我が主、粋な計らいに感謝いたしますよ」

 

魔法陣の中心に、夜の闇よりも深い漆黒の影が立ち上がった。

そしてその両脇には、主に従う忠実な影として、二体の凛々しい上位悪魔の姿が実体化していく。

 

「「「召喚に応じ、馳せ参じました。偉大なる主様」」」

 

三つの影が同時に、究極の機能美を持つホムンクルスの肉体へと吸い込まれていく。

凄まじい密度の魔力が、空の器を満たし、内側から命を吹き込んでいくのが分かった。

かつて消え去った二人の上位悪魔が、今、この世界で確かな実体を持って、再び俺の前に跪こうとしていた。

 

眩い光が収束し、三つの完璧な肉体が大地に降り立つ。

空間収納に保管されていた特製のホムンクルスは、彼らの膨大な魔力を一滴たりとも漏らすことなく、その器に完璧に馴染ませていた。

 

「よう。待たせたな」

 

俺が気さくに声をかけると、中央に立つ漆黒の悪魔――のちに『黒の原初』として名を轟かせる男が、優雅な所作で恭しく片膝をついた。

それに倣うように、両脇に控える二体の悪魔も深々と頭を下げる。

 

「クフフフフ……。素晴らしい。これほどまでに私の魔力に適合する至高の器を賜るとは。それに、次元を越えて直接貴方様のお声を拝聴できるこの感動……。ああ、我が魂は歓喜に打ち震えております」

 

うっとりとした表情で両手を広げる漆黒の悪魔。

相変わらずの変態……いや、忠誠心の高さだ。

 

俺は苦笑しながら、彼と一緒に召喚された二体の悪魔に視線を向けた。

元の歴史で、シオンたちを蘇生させるためのエネルギーとして俺自身が消費してしまった者たち。

 

「よく来てくれたな。お前たち二人には、以前の……いや、別の世界で少しばかり『借り』があってな。この世界では、その器を使って存分に生きて、俺のために働いてくれ」

 

「「――勿体なきお言葉。我ら、粉骨砕身の覚悟で主様に仕える所存です」」

 

俺の言葉の真意をどこまで理解しているかはわからないが、二体の悪魔は感極まったように声を震わせ、さらに深く平伏した。

 

そのやり取りを少し離れた場所から見ていた幹部たちが、警戒を解ききれないまま慎重に近づいてくる。

 

「未来のリムル様……。その者たちが、先ほど仰っていた『仕込み』のための悪魔ですか」

 

ベニマルが、額に微かな汗を浮かべながら問いかけてきた。

その横では、ハクロウやゲルドも鋭い視線を三体の悪魔に向けている。

彼らの強者としての勘が、目の前の存在――特に中央の漆黒の悪魔の異常なヤバさを本能的に察知しているのだろう。

 

「ああ、そうだ。これからファルムス王国を裏から操り、俺たちの思い通りに国を造り変えるための最高の実行部隊だ」

 

俺が紹介すると、漆黒の悪魔はゆっくりと立ち上がり、ベニマルたちに向かって丁寧な、しかしどこか底知れぬ圧を伴う笑みを浮かべた。

 

「お初にお目にかかります、偉大なる主様に仕えし先輩方。私(わたくし)は主様の忠実なる下僕。以後、よしなに」

 

「……下僕、だと? これほどの底知れぬ力を持った悪魔が……」

 

ベニマルが息を呑む。

彼らからすれば、自分たちを軽く凌駕しかねない凄まじいオーラを放つ悪魔が、嬉々として『下僕』を名乗っているのだから無理もない。

 

「おい、あんまりベニマルたちを威嚇するなよ。お前はこれから、テンペストの裏仕事を担う重要なポジションに就いてもらう。先輩たちには敬意を払って、仲良くやれ」

 

俺が釘を刺すと、漆黒の悪魔は「クフフフフ」と嬉しそうに喉を鳴らした。

 

「威嚇だなんてとんでもない。主様が慈しむこの国の皆様とは、是非とも良好な関係を築きたいと思っておりますとも。すべては、主様の御心のままに」

 

(シエル、とりあえず召喚と受肉は完璧だな)

 

《はい、マスター。三体とも魔素の定着率は100%。完璧な調整です》

 

よし。これで盤面を支配するための最凶の駒は揃った。 俺が密かにほくそ笑み、次なる指示を出そうとした、まさにその時だった。

 

『――告。個体名:リムル・テンペストの「真なる魔王」への進化(ハーヴェスト・フェスティバル)が完了しました』

 

不意に脳内に直接響き渡ったのは、無機質で荘厳な『世界の言葉』。

それは、祭壇の奥で眠りについていた過去の俺が、遂に理不尽を退けるための絶対的な力――魔王の座に完全に至ったことを告げる、世界からのファンファーレだった。

 そして、世界の言葉はさらに続く。

 

『――続いて、魔王リムル・テンペストの系譜に連なる魔物たちへの「祝福(ギフト)」の授与を開始します』

 

その宣言が空気を震わせた直後、広場に展開して警戒に当たっていたベニマルたちの様子が急変した。

 

「な、なんだ・・・・・・急に猛烈な、眠気が…………………っ」

 

ベニマルが刀を杖代わりにし、必死に膝の震えを堪える。

 

「こ、これは・・・・・・主であられる、リムル様の、祝福………………?」

 

ハクロウですら白眼を剥きかけ、ふらりと体勢を崩した。

 

「す、睡魔が・・・・・・俺としたことが・・・・・・立って、いられ・・・・・・っ」

 

常に主の盾たらんとするゲルドやシオンまでもが、抗いがたい力に膝を屈していく。

 

先ほどまであれほど鋭い闘志を放っていた強靭な幹部たちが、次々と武器を落とし、抗いがたい強烈な睡魔に襲われてその場に崩れ落ちていく。

無理もない。

これは魂の底から湧き上がる、種としての限界を突破するための神聖なる進化の眠りなのだから。

 

広場にいる彼らだけでなく、テンペスト全域にいるゴブリンやオーク、狼鬼族たちも、今頃はバタバタと倒れて心地よい眠りについているはずだ。

 

「おっと。無理して起きなくていい。お前たちはそのままゆっくり休んで、強くなってから目を覚ませ」

 

俺が優しく声をかけると、ベニマルやハクロウたちは最後に安堵したように微かに微笑み、そのまま完全に意識を手放して深い眠りへと落ちていった。

 

静寂が戻った広場には、祭壇で眠る過去の俺と、無防備に寝転がる幹部たち、そして進化の影響を受けない俺と、召喚されたばかりの三体の悪魔だけが残された。

 

「クフフフフ……。これはまた、壮観な光景ですね。魂の系譜に連なる者たちへの、世界を介した強制的な進化の恩恵。過去の主様も、実に素晴らしい魔力をお持ちだ」

 

漆黒の悪魔――のちに俺が『ディアブロ』と名付けることになる原初の黒が、倒れたベニマルたちを見下ろしながら愉快そうに喉を鳴らす。

 

「ああ。これであいつらも、これから始まる激動の時代を戦い抜けるだけの力を手に入れる。……だからこそ、あいつらが無防備に眠っているこの数日間は、俺たちで完璧にこの国を守り抜き、そして『仕込み』を進める必要がある」

 

俺が鋭い視線を向けると、三体の悪魔は再び恭しく膝をつき、悪魔らしく、しかし絶対の忠誠を誓う笑みを浮かべた。

 

「御意のままに。この身は既に、偉大なる主様の手足。ファルムス王国の愚か者どもが震え上がるような、最高の『恐怖と絶望の喜劇』を演出してご覧に入れましょう」

 

漆黒の悪魔が恭しく首を垂れた。

 

「よし。それじゃあ、いよいよ本題に入るぞ」

 

俺は改めて、恭しく膝をつく三体の悪魔たちを見下ろした。 彼らがいれば、ファルムス王国への『仕込み』は間違いなく完璧なものになる。

そう確信し、具体的な指示を口にしようとした。

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