国立雄英高等学校、マンモス校であり日本で一番有名とも言えるヒーロー科が存在する
ヒーロー科は倍率300倍40人が合格出来る、更にその内の4人は推薦に持っていかれる
つまりこの一般試験にてヒーロー科に受かるのは36人という事だ
筆記試験もかなりのレベルだった、今私のいるのは試験会場Fまさか高校の中に街があるとは
ここで行われる実技試験はロボを倒すことによって得られるポイント奪取
ふわりと風が吹く、後ろに流した髪が揺れるのを感じる
「そろそろか……」
空気の独特な振動、恐らくスピーカーが起動したのだろう、ならば今スピーカーから流れるのは
【はい START】
放送から聞こえる合図に反応しスタートゲートをくぐり抜け街に走りこむ
「えっ……?」 「おっ…おい今スタートって」 「まっ……まさか」
【HEY!HEY!賽は投げられたんだ早く行かねぇとポイント無くなっちまうぞ!】
どうやら他の受験生は先程の合図に反応ができなかったようだ、ならば
「遠慮せずにポイントの一番乗りをさせて頂こう」
街を走ると1と書かれたロボを発見する
「ハッ!」
ロボに向けてジャンプし手刀を繰り出す、ロボは簡単に裂け火花を散らす
「むっ?かなり脆い…なるほど戦闘向けの個性でなくとも試験を受けれる仕組みか?」
「アチャ!」
キックで2ポイントにダメージを与える、更に追撃の掌底で完全に破壊する
「これで44ポイント…まだ時間はあるな」
本当ならもう少しポイントが取れていただろうが他の受験生が気になりつい手を貸してしまった
手が増える者に手から刃が生える者、きのこを生やす者等やはりこの世界は面白い
「発見 排除」
「来るか?……アチョー!」
ロボに向かい大きく飛躍 右足を突き出しロボに向かい急降下する
「烈火太陽脚!!」
全体重をかけた一撃はロボの胸板を簡単に貫き爆散する
「47ポイント…むっ」
風向きが変わった?…何か来るな
〝ドシンッ!〟っと音を立てた巨大な足音、続くようにビルがなぎ倒される
「0ポイント…ドッスンとはサイズの事か」
しかしあれでは被害がデカすぎる ならばやる事は一つ!
「うわあああ!!」 「馬鹿だろあのサイズ!」 「もうダメだ……おしまいだ!?」
やはりパニック状態か…
「コッチだ! 冷静に避難しろあのロボは速度は出せん!」
私の叫びに怯んでいた受験生が駆け出してくる、しかし目前まで来ると更にデカさが際立つな
「ッ!?」
そんな時1人の女子が足をくじいたのか倒れる、そこにロボが破壊したビルの破片が降り注ぐ
「危なーい!」 「あっちょアンタ!?」
考える暇などない 私の顔に赤いラインがはしり隈取を思わせる模様になる
「ハッ!」
降り注いでくる巨大なビルの破片に向かい飛び右手を大きく掲げる
「ベルリンの赤い雨!!」
振り下ろした手刀がビルの破片を真っ二つに切り裂く
そのまま破片は女子を避け地面に突き刺さる
「無事か?」
「えっ あぁうん ありがとう」
女子は一体何が起こったのか理解できず呆けた返事を返してくる
「立てるか?」
「うん ありがとう」
手を貸し女子を立たせる、急いで移動せねば0ポイントが徐々に近づいている
「他に動けないやつはいないかー!」
「待ってね…調べてみる」
肩を貸している女子が耳たぶのコードを伸ばし地面に突き刺す
「なにを…?」
「……うんもうこの辺には誰もいないみたい」
「なんともしや耳がいいのか?」
「こういう個性なの ウチの個性便利でしょ?」
何はともあれそれなら話は早い、長居は無用だ
「走れるか?」
「うん…軽くなら」
充分だ あの足の遅さなら軽く走るだけで逃げ切れるだろう
「よし 行くぞ」
【終了ー!怪我したリスナー達はそこで待ってな医療班が行くぜー!】
そのまま走りロボから離れていると試験の終了のアナウスが流れる、0ポイントやその他のロボ達も活動を停止していく
「終わったようだな」
「そうだね…ねぇ大丈夫なん?ウチ助けてもらって言うことじゃないかも知れないけどさ」
むっ?試験のことか
「心配するな ポイントはそれなりに稼いだそれに怪我をした人を見捨てるのは人として見過ごせん」
それに男が女を見捨てて逃げるなど男が廃る
「遅くなっちゃったけどさ 自己紹介しない?」
「そうだな 超神人弼だ」
「ウチは耳郎響香 改めて助けてくれてありがとう」
助けてくれてありがとうか…
「当然の事をしたまでだ…耳郎次は雄英入学式で会おう」
「えっちょ!…超神また会える?」
「あぁ…私はそんな気がするよ」
耳郎に軽く手を挙げその場を去る、私はできることをやった後は結果のみだ