「うん、真っ暗だ…、…大学から借家に帰ってきて、ちょっと横になってたはずなんだけどな…。何処だ、ここ?」
俺は、今ただ真っ暗な空間に一人で佇んでいた。周りに人やの気配はなく、手探りで周りを探ってみても何もない。大学から借家に帰って休んでいたら、いつの間にか寝てしまっていたらしい…。
寝てる間に拉致られたのかと思いもしたが、その割に縛られてもいないし、そもそも自分が拉致されるほどの価値がある人間とも思えない。心当たりはちょっと前にあてたBIGくらいだ。
「金目当ての誘拐か?いや、本人を誘拐しても意味が無い。第一、縛られてないしな。」
「やぁやぁ、目覚めたようだね。」
一人、状況把握に考え込んでいたら、いつの間にやら、えらく立派なおじさんが横から声をかけてきた。おじさんの登場で周りも明るくなっている。見回してみると。そこは何もない空間だった。
何も無い空間に、自分とおじさんの二人きり・・・、はっきり言って気まずい。
「あの・・・、ココドコデスカ?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
思い切って話しかけてみたが、カタコトになってしまった。しばしの沈黙の後、再びおじさんが話しかけてきた。
「まぁ、突然の事で戸惑っているようだね、ここは、順を追って説明しようか。」
何やら、この理解不能な状況を説明してくれるらしい。俺は黙って頷くことしかできなかった。俺が頷くのを見て、再びおじさんは語りだした。曰く、自分は神であり、この空間いわゆる死後の世界である。そして俺は、死んでしまったと。
おかしな事言う人だ、自分が神で、俺が死んだだって?こうして五体満足で生きていると云うのに・・・
「ああ、それは仮初の体を与えているからだよ。君本来の体は、君の家といっしょに木っ端微塵だよ。まぁ、死んだときは寝ていたみたいだから自分に何が起こったのか理解できていたいのだろう。」
俺の考えに答えるように自称神様が答えた。この人、俺の考えてることを読んでる・・・
「ああ、人の思考を読むぐらいは朝飯前だよ、これでも神なのだからね。さて話を続けようか。君の直接の死因はね、アレだよ。」
そお言ったおじさんが手を振りかざすと、何も無い空間によく見慣れた街並みが映し出された。いや、一部ちがうところがある。無いのだ自分が借りていた家が・・・其処の所だけが大きく凹んでいた。
まるで隕石でも落ちたみたいだな・・・
「その通りだよ。本来なら隣の空家に落とす予定だったのだが私の部下の誘導ミスで君の家に落ちてしまったゆう訳なんだ。本当に、済まない。」そういって、頭をさげるおじさん。
あまりのことに思考が追いつか無い・・・なんと言っていいか分からない・・・だけど、なんとなくだが自分が死んだとゆうことだけは理解できた。
「理解してくれたかね。それで此処からが本題なんだよ。本来死を迎えた魂は輪廻の輪に戻るのだが、君の場合は天寿を全うしていないから輪廻の輪に戻す事が出来ない、そうなると魂の消滅となるのだが・・・
今回は神のミスによる死故に輪廻の輪に戻れるよう特例にとゆうことになってね。どうだろう、物語を再構成した世界に転生してみないかね?そこで天寿を全うして戻ってきなさい。」
まだ思考が追いつか無いが、少しは落ち着いてきたからちょっと考えてみる。話の流れから、生き返れる事はないと思う。成仏も無いだろうし・・・とゆうか、もう話に乗る以外は無いんだろうなぁ。
「良く解ってるいるね。じゃぁ、早速逝こうか?では、逝く「ちょっと待ってください。」よ、・・・なんだね?」
「もう、転生するしかない事は理解しました。けど物語を再構成した世界に転生って、転生先は何処なんですか?それに其方のミスで死んだんですから何か特典とかくださいよ。異世界に転生ってだけじゃ割に合いませんよ。それに、死亡フラグ満載とか嫌ですよ。」
どうせ逃げ道が無いなら、貰えるもん貰わないとね。それに、転生するとなったらおじさんは急に生き生きしだして、何かムカついてきたし、精々むしり取ってやる・・・
「なかなか良い度胸だね、まぁ良い。転生先は遊戯王GXを再構成した世界だ。特典は・・・そうだな・・・5つくらいなら何とかしよう。」
考えを読まれたことに、冷や汗を流しつつ転生先と特典について考てみる。遊戯王GXとは、またテンプレな転生先だな。死亡フラグ満載よりはイイけど・・・それにカードゲームがメインだから資金と強力なカードが有れば苦労しないだろう・・・たぶん。
そうなると・・・・うん、決めた。
「決めました。一つ目は、好きなカードを作れる資金力と立場。二つ目は、ある程度の幸運。三つ目は強力なドロー力、四つ目は遊戯王OCGのカード全種を複数枚、五つ目はいざとゆう時のために、カードの入れ替え能力。でお願いします。」
こうゆーものは言ったもん勝ちだったりするからな、とりあえず欲しいものを言ってみた。
「なんとゆうか、無茶苦茶な要求だねぇ。まぁ、良いでしょう。では、今度こそ逝きますよ。どぅりゃりゃーー。」
おじさんの。いや神様の掛け声とともに、俺の意識は遠のいていき、そして俺は転生した。