養育ファミリア メジェド・ファミリア   作:個体識別番号0111

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メジェド・ファミリア

 世界の穴ダンジョンを囲む様に在る英雄の都オラリオ。ここでは多くの冒険者と神々が暮らしている。そんな彼らの話題はオラリオで暮らしている英雄候補のことであったり何処かのファミリアのやらかしであったり様々である。そんな色々な話題に尽きないオラリオでは大きく4つのファミリアのことは日夜話されている。

 

 1つ目のファミリアはロキ・ファミリア。女神ロキを主神とした。ここオラリオでは知らない者はいない最大規模の探索系ファミリアである。団長である『勇者』フィンを代表とした最高幹部である『三頭領』を含む多くの英雄候補が所属している。

 

 2つ目はフレイヤ・ファミリア。主神は女神フレイヤ。ロキ・ファミリアと同じく最大規模の探索系ファミリアであり、知らぬ者はいない。女神フレイヤを信奉する者の集まりであり、団長『猛者』オッタルを含め多くの英雄候補のファミリア内の抗争が止まない。現在、オラリオで最も深くダンジョンを潜っているファミリアでもある。

 

 3つ目はガネーシャ・ファミリア。男神ガネーシャが主神。オラリオでの最大探索系ファミリアであり、オラリオの治安維持をも担当としている。『象神の詩』アーディが団長。最も多くの第一級冒険者が所属している。

 

 4つ目にアストレア・ファミリア。女神アストレアを主神とした探索系ファミリア。正義を掲げる団長『紅の正花』アリーゼを中心とした女性のみで構成されており、人気が高い。

 

 けれどこのことが当てはまるのは大人のみである。子供達にとっては、かのファミリア。メジェド・ファミリアでのことの方がよほど大事。なぜなら彼らにとって最も身近な英雄とはメジェド・ファミリアのことをいうのだから。

 

 オラリオの朝、ここで暮らす多くの人々が活動を始める時間。冒険者はギルドへ商業系のファミリアは店を開く。そして子供達は皆メジェド・ファミリアへと集まる。

 

 メジェド・ファミリアは養育ファミリアと言われている。一応は大昔から存続する探索系ファミリアではあるのだか、そう言われる様になったのはメジェド・ファミリアの主神であるメジェドが大昔からオラリオ中の子供からの人気を集め、多くの子供たちがホームに来ていたことため、ファミリアでいつもホームに来る子供達の世話をしていったのが養育ファミリアと言われるようになった始まりである。そのようなことを続けていくうちにメジェド・ファミリアはオラリオ中全ての子供達を世話するようになった。今では不幸があり孤児となった子供はファミリアに全て迎えており、現在ファミリアの構成員の八割が子供で占められている。

 

「聖女様今日もよろしくお願いします。ほら挨拶して。」

「よろしくー!」

「もうこの子ったらお願いしますね。じゃあ、またね。いい子にしてるんだよ。」

「はいお任せください。じゃあ皆待ってるから行こうか。」

「うん!おかあさんまたねー!」

 

 メジェド・ファミリアのホームはバベルの塔の麓近くにあり、造形は大きな白い布が被せられた屋敷のような見た目である。入り口の門で預かる子供たちを朝出迎え、夕方送る。門を進んだ先の庭ではいつも主神メジェドがペカペカ目を光らせながら石で出来た台に立っている。子供達はここでファミリア構成員の聖女のお話を聞いてからホームに入る。

 

「皆さん。本日もメジェド・ファミリアにようこそ。皆さんのことを私達とメジェド様はお待ちしておりました。皆さんのお友達も皆さんのことをお待ちしております。ではどうぞ、ホームにお入りください。」

「「「はーい!」」」

 

 こうして子供達は屋敷の敷地内の中で親が迎えに来るまで遊んだり、学んだりと当たり前の子供としての日常を過ごす。

 

 メジェド・ファミリアとはそんなファミリアである。最も多くの子供が所属しており、大人が子供を育てるファミリア。謎の神メジェドを主神とし、団長は第一級冒険者『万剣』ジン。

 

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