養育ファミリア メジェド・ファミリア   作:個体識別番号0111

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日常4

 アイズの黒い翼竜戦の裏で

 

 訓練をして9ヶ月。アイズのアビリティはこれ以上の成長が見込めないところとなった。が、焦りは禁物であるし、依頼主の意向は重視するべき。(アイズには伝わってない)

 よって週に1回のアイズの訓練が休みの日にジンはフィンとの面談をとあるカフェで行っていた。

 

「さて、今日はアイズについて話そうと思ってな。彼奴のアビリティはもう成長は見込めない何処まできた。そこでだ、どうする?ランクアップ。するなら小竜あたりがいいと思うんだが。」

「どうしようかな。僕らも悩んでいてね。僕らはホームで暮らすアイズのことは知っている。けど、あの子がまたモンスターに対して大きな復讐心を持っていることも知っているんだ。ジン君はどう見る?あの子は復讐に囚われたままかな?」

「復讐に囚われたままか否かはお前さん達次第だろ?俺が彼奴に教えてやったのは剣だけだ。言ったろ?愛情を教えられるのは家族だけだってな?どうだ?ちゃんとあの子に寄り添って来たか?寄り添ってきたのなら大丈夫だ。子は親の愛情ってのを一身に受けてくれるもんさ。」

「そうかな、そうだとしたなら僕たちも嬉しいよ。」

「……そうだね信じることにするよアイズを。あの子は復讐に囚われない。あの子は強くて優しい子だ。」

「じゃあ明日からは小竜の捜索を始めるわ。あとさ、お前も武術習わない?俺槍もまあまあできるからさ。」

「僕としては槍よりも団長としての在り方みたいのを学びたいかな?」

「はあ?そんなの俺に聞くか?あのさそういうのは………」

「だからこそさ僕は………」

 

 こうして話している間にタナトスがアイズに接触した。その後は本編通りとなるので割愛させてもらう。

 

「あっ。」

「?どうしたんだい?」

「いや何でもない。」

(これは?神か……。まあ、頑張れよ。)

「そうかい?そういえば最近アイズがジャカ丸君ばかり食べようとしていてね。どうしたらいいかな?もっとバランス良く食べてほしいんだ。」

「いや、それ俺に聞くか?」

 

 

 挑戦しませんか?案山子に攻撃当てれたら一万ヴァリス

 

 最近のオラリオでは神々と冒険者が集まる場所がある。それは闘技場だ。何で闘技場に多くの者が集まっているのかというと。闘技場の中心部には案山子が立てられ、入り口に「レベル1限定である。案山子に一撃を喰らわせた者に一万ヴァリス。」と書かれており、それに挑戦する冒険者とそれを肴にしている神々が集まっているということ。

 多くの冒険者は何故かダンジョンでの稼ぎが最近減っており明日の酒を買う金がない。そんな中に案山子に攻撃を当てるだけでその日の酒を買う金を用意できるとなれば挑戦しないものはいない。(参加費はタダ)

 

 問題は設置されておよそ3ヶ月誰も案山子に攻撃を当てれてないということ。周りにある木剣の守りを誰も突破できて居ないのだ。

 

「今日は誰か突破できるか?」「ハッハッハ無理だろ!」

「そんな言わなくてもいいじゃなあい。」「いい加減パーティでもいいから誰か成功してほしいね。全く、つまらないよ。」

 

 神々は愚直に挑戦を続ける冒険者を嘲笑し

 

「今日こそは突破してやる!」「凄いやリーダー前あんなにボコボコにされたのにさ。」「いやね、あれはバカっていうのよ。」「威勢は大事だぞ。やる気で負けたら勝てるものにも勝てない。」「いいこと言ってるのけど今じゃないわね。相手はタダの木よ?」

 

 冒険者はそれでも挑戦を続ける。

 

 案山子は風を纏った少女の全ての木剣を無視した突撃によって粉砕された。

 この案山子が設置されていた3ヶ月は死者数が最も少なく最も多くのレベル2が誕生した3ヶ月となり神会では多くの痛い(神々にとって)二つ名が刻まれた。

 案山子を破壊した少女はランクアップし、二つ名が与えられた。『風の一撃(ハルピュイア)

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