養育ファミリア メジェド・ファミリア 作:個体識別番号0111
「リリ!準備できた?」
「はい、大丈夫です。ネフェルお姉ちゃん。」
「じゃあ皆のところにいこうか。」
年四回メジェド様はオラリオ郊外に出向く、その四回のうち1回はファミリアの子供達も連れた旅行であって、向かうは女王ニトクリスが治めるエジプト。今回、リリルカはその旅行に始めて参加する。
「皆さんキチンと持ち物は確認しましたか?特にジン団長から貰ったお守りは大事に持っていてくださいね。」
「「「はーい!」」」
「本日は皆さんはエジプトに向かいます。エジプトはオラリオ近郊にある砂の多い地域にある国ですね。メジェド・ファミリアの前身であるイーヴル傭兵団が拠点にしていたので交流が今でも続いています。今回は旅行ですので皆さん何時もとは違う世界を楽しんでください。」
「ネフェルお姉ちゃんは行ったことがあるんですよね。どんなところでしたか?」
「うーん、綺麗なところだよ。国の外は一面砂だけど国に入れば砂はほとんどなくて大きな像や建物とかがたくさんあったかな。」
「では、道中お世話になります。ホルス・ファミリアの方々に自己紹介してもらいます。では、お願いします。」
「紹介に与りました。ホルス・ファミリア副団長ハルと言います。皆さんが向かうエジプトでは近衛騎士をしています。今回は皆さんの道中の案内と安全のために来ました。本日はよろしくお願いします。」
「同じくホルス・ファミリア所属ジャッカル。よろしく。」
「ジャッカル先輩もっとないんですか?」
「ない。強いていうならライディングが趣味。」
「はぁ、皆よろしく!私はマウ。今日は皆に楽しんでほしいな!」
「ありがとうございます。では皆さん並んで門までいきましょう。街の皆さんの迷惑にならないように2列になってください。」
そうしてメジェド・ファミリアはオラリオからエジプトに向けて出発する。まずはホームから門に向けて進むが先頭のメジェド様がペタペタ、ペタペタとした余りにもゆっくりとした歩みのため遅い。ホントに遅い。おかげで遅れる子がいないとはいえこのままだと門を出るまでに昼になってしまう。
よってメジェド様の後ろを子供達がグイグイ押しながら進んで行く。
「メジェド様ー遅いよー。」「もう僕たちで押そうよ。」「そんなことしていいの?」「いいよ前も押しながら進んで行ったし。」「それなら早く言えよ。」「えー文句いうなよ。今思い出したんだよ。」
「じゃあ行くよ。せーの!」
「「「おいしょ!おいしょ!」」」
おかげでペタペタがペタペタペタペタとなり倍は早く進んで行く。
年1の光景なので人々は微笑ましく見て子供達に声をかけていき、子供達はそれに元気に返事をする。
そうしてなんとかお昼前には門にたどり着き、皆の出国手続きを終える事ができた。
「ああ、もうそんな時期ですか。聖女様方々も楽しんできてください。」
「いいなぁ。エジプトでしょ?神様方も憧れの場所らしいじゃん。毎年のことだけど、楽しんで。」
「はい。ありがとうございます。行ってまいります。」
「子供たちも楽しんでね。」
「うん!楽しんでくるね!」
エジプトは遠方の国という訳ではないが、隣国といえるほど近くにあるわけでもない。つまり、子どもたちが歩いて行けるよな距離にある国ではないということ。そこでエジプト及びホルス・ファミリアが用意したのがスフィンクスである。
「では、皆さん我々の用意した。スフィンクスの引く車に乗ってください。」
「「「わー!」」」
「リリ!急ぐよ!窓側は早いもの勝ち!」
「え?あっ、はい。わかりました。」
子供達が我先と駆け出して窓側の席を目指す!
「ふぅ、なんとか窓側は確保できたね。」
「リリはリリの席がお姉ちゃんの膝の上である事に抗議します。」
「まあいいじゃん。それよりしっかりつかまっててね。」
「皆さんお気をつけてください。飛びます。」
「飛びます!?」
「そうだよ。ほら窓の外見てみなよ。オラリオが見えるよ。」
「わー!綺麗ですね!」
上から自分達が暮らす世界を見るのは子供にとっては本当に心躍るもの。おかげで子供達は車の中でぴょんぴょんはねて聖女達に注意されてしまっている。
ホルス・ファミリアはブルーアーカイブよりアビドス高校を参考としました。まあ参考といってもあちらさんのモチーフがエジプト神なんであんまり関係ないと思います。