養育ファミリア メジェド・ファミリア   作:思いついたら書く人

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メジェド・ファミリア旅行記3

一日目(続き)

 

 女王なでなでタイムが終了し、城から退出。エジプト出身の者は実家に、メジェド様はファミリア支部に、子供達と聖女達は街に繰り出す。旅行が本格的に始まる。

 

 

 リリルカは町中を迷いなく進むネフェルについて行っていた。

 

「あのリリ達は何処に向かっているのでしょうか?」

「それはね去年私が突破出来なかった迷宮だよ。」

「……いきたくないです。」じとー

「でも攻略できたらね。凄い宝物が貰えるんだよ。」

「宝物って何ですか?しょうもないものだったら行きませんからね。」

「えーっとね。確かねー?先輩方が造った魔道具や武器とか貰えるらしいよ。メジェド・ファミリアも関連しているからなんだって。他にも色々なものから好きに貰えるらしいよ。でも目玉なのは先輩方が造ったものだね。中には価値が億を超える物もあるんだって。」

「行きましょう。」

「リリって現金だよね。」

 

 そして二人が着いたのはギザの迷宮。エジプトの観光名所の一つである。迷宮はとても大きくとても半日で何だったら一日でも攻略が出来ない様に見える三角の建物(ピラミッド)である。

 

「……ちょっとリリが思っていた物より大きいですね。明日にしません?」

「んー?怖じ気ついたの?」

「怖じ気ついているわけではありません。ただこの大きいのを一日で攻略するのは無理です。」

「大丈夫だよ迷宮はこの建物の一階部分だけだから。」

「……それでも充分広いです。」

「ゴールはとある広間に続く階段だよ。それ以外の間に続く階段もあるけどそれは外れ。外れの階段には看板と魔道具があって通れないから間違うことはないよ。じゃ、頑張ろう!」

「よし、頑張ります。」

 

 受付を終えていざ!大迷宮!

 

「お姉ちゃんに付いて行ったら直ぐだったんですが。全然面白く無いです。」

「そりゃあ去年も来たし2回目だもん。後、ここからだよリリの出番は。」

「……後は階段を登るだけじゃないんですか?」

「違うよ。それなら去年攻略出来てるよ。ここまでは去年もすいすい来たんだけどね。」

 

 2人は階段を登りながら会話を続けていくすると開けたフロアにたどり着く。

 

「広間にいるスフィンクスのなぞなぞが解けなくてね?なぞなぞを解いて始めてゴール何だって。そこで答えを教えて貰おうと色んな人に聞いても教えてくれなくて去年は諦めたんだよ。」

「(当たり前です。ていうかそれを早く言ってください。)」

「だからリリ連れてきたの。リリ頭いいじゃん。」

「お姉ちゃんが本を読まないからです。ホームに色んな本あるんですから読んだ方がいいですよ。初代団長の手記の写本とかどうです?エルフの罵倒ばかりですけど役立つ事も幾らかありますよ。」

「……?初代団長って古代のハイエルフだよね?なんでエルフの罵倒ばかりなの?あとよく半分はエルフの私にその本オススメしたね?」

「読めばわかりますが森を出る時に誰も付いて来なかったのが理由らしいです。役立つことや面白いことも書いてあるんですよ。例えばプリンの作り方とか精霊と仲良くする方法とか英雄の小噺とか。殆どがエルフの罵倒なだけです。凄いですよ、ドン引くくらい幼稚な罵倒尽くしです。」

「プリンってそんな昔からあったの!?あっ、着いた。」

 

 2人の着いた広間にはスフィンクスが一体鎮座していた。そのスフィンクスがゆっくりと口を開けると2人に問を投げかける。

 

「朝は4本足、昼は2本足、夕方は3本足で歩くものは」

 

「ね?意味不明でしょ?」

「確かに全然分かりませんね。ヒントとかないんですか?」

「ないよ。因みに去年答えたのは犬、猫、鳥………」

「うーん。」

「……ゴブリン、コボルト、カエル、トカゲ、蝶々……」

「………。」

「……飴玉、プリン、綿あめ、アイスとかかな!」

「凄い沢山答えてますね。最後らへんは食べたいものだったみたいですが。」

「答えわかった?」

「はい、わかりましたよ。答えは人間です。」

 

「正解」

 

 そうスフィンクスが応えると広間の奥の壁が消え道が開く。

 

「先へ進むといい」

 

「おお!凄いよ!リリ!」

「フフン!」どや

「行こう!何が貰えるのかな?」

「楽しみです。」わくわく

「楽しみだね。」わくわく

 

 2人がわくわくしながら進んだ道の先には一人の案内人がいた。案内人は2人にカタログを渡してくれその中のものなら渡せると教えてくれた。注意点としては攻略者に宝物を渡せるのは1回きりなのとやり直しが出来ないことの二つ。

 

 ネフェルが選んだのは魔法のステッキ。短いながらも魔力を通し易く近接も出来つつ、きちんと魔法発動の補助ができる。優れもの。

 リリルカが選んだのはフィアナの槍。本物である。

 此処に有るのは偶然かつ必然。

 

 そうして二人はお宝を手に入れて泊まっている所に帰った。今日のご飯も美味しかった。




 因みに初代団長の手記の原本の始めには「エルフの王族ってのは臆病者のクソ野郎共だ自分達が良ければ良いと思ってやがる。」と書かれた後に「兄貴のバーカ」「アーホ」など幼稚な罵倒が十ページ程ぎっしりと続いています。
 流石にコレを写してバレたらエルフの怒りを必要以上に買うので写本にする時に「王族に対する罵倒」は除くこととなりました。
 他にも原本にはちゃんと重要な事(メジェド・ファミリアの真実など)も書いてはありますがそれは巧妙に隠されていたので後世では発見されず写される事がありませんでした。
 現在原本はエジプトに保管されています。

 このせいでメジェド・ファミリアの幹部経験者は大体ハイエルフが嫌いです。※幹部陣では原本の内容が口伝で受け継がれてる
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