養育ファミリア メジェド・ファミリア   作:思いついたら書く人

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オラリオ暗黒期
裏切り者共


 ゼウス及びヘラ・ファミリアが黒龍討伐に失敗してもオラリオは暴動が起きつつも比較的平和であった。ソレはメジェド・ファミリアの『万剣』ジンの活躍があったから、彼はその二つ名の通りに万を超える剣を操る。そんなレベル6の第一級冒険者の前では『都市の破壊者』や『闇派閥』も斬り裂かれ、制圧されるだけである。精々彼らはオラリオの市民からは近所にいる不良としか思われていない。

 

 だがそれでは困るものがいる。それでは黒龍を討つことが出来ないのだとして、困る神がいる。英雄が現れないと、困る神がいる。

 

 そんな神のうちの一柱であるエレボスはオラリオに試練を与えるために元ゼウス、ヘラ・ファミリアであったザルドとアルフィアを引き入れたが少数の強者だけでは今のオラリオに対する試練とならない。ただこちら側の一定以上の強者以外をジンに制圧され残った強者を各個撃破されるに留まる。それでは黒龍を討伐する英雄には至らない。

 

 ならばどうするのか?どうすればいいのか?邪魔なのはジンだ。彼一人によってオラリオ全域が守護されているのが問題だ。だからジンの行動を制限したい。それには最低でもレベル6が複数人必要で包囲する必要がある。そうでなければただジンに逃げられるだけ。そう考えていると……

 

 都合のいい事に数十人の第一級冒険者がいるではないか!そう!黒龍討伐に参加したゼウス、ヘラ・ファミリアの冒険者達である。本来の歴史では死亡した彼らはジンとノヴァの活躍により多く生き残っている。そこで彼らを引き入れることにした。

 

 ヘルメスを通して生き残った彼らと接触し、勧誘するとヘラファミリアの団長を含めて何人かが乗ってくれた。予定より半年程長引いたがオラリオに対して戦争を仕掛ける準備ができたのだ。決行日はメジェド・ファミリア遠征の日。ジンが一人で深層に潜る時に。

 

 

 

 

「毎回潜る時に思うんだか六十を超えてから難易度違いすぎないか?スピリット種の精霊魔法の波状攻撃辛いんだけど。」

 

 そうジンは苦言をこぼしながら五十階層を歩いていた。すると冒険者達によって前が塞がれる。

 

「ん?なんだ?フレイヤのところ奴らか?お前らも遠征?この時期だったけ?」

「いや、違うよジン。僕らは遠征しに来たんじゃないんだ。」

「もう私達の事は忘れてしまったの?」

「たった八年で忘れられると哀しいです。」

「………。何しに来た。邪神共に臆病者共。お前らでもダンジョンのこんな深層に来るのは可笑しいな。」

 

 すると、冒険者達の影に隠れていた二柱の神がジンとの会話に応じる。一柱はこれから起こることに興奮を隠せない様子でもう一柱はただ冷静だ。

 

「ジン!お前を殺しに来たんだよ!」

「少し静かにしてくれよ、今から送還されるからってそんなに興奮するな。」

「本当にな!これから面白くなるってのにさ!タナトス今からでも役割変わらないか?」

「変わらないよ。じゃあ始めるよ。」

「はぁ、本当つまらないな。」

 

 その瞬間オラリオにて神の送還の光が八つ昇る。その内の1本はバベルの塔の真下から昇り、ダンジョン五十階層にてダンジョンの悲鳴が響く。

 さあ始まる後にオラリオ暗黒期と言われ、世界の運命が変わる時が。オラリオ中が恐怖に染まる時が。

 

「……何をした?」

「神を一柱、送還したんだ。ご覧の通り、ダンジョンは大きく破壊されたするとダンジョンは防衛の為に強力なモンスターを召喚する。」

 壁がヒビ割れ黒色の巨大なモンスターが姿を現す。

「ジャガーノートっていう深い階層であればあるほど強力になるモンスターさ。正直君ならこのジャガーノートはそれほど時間を掛けずに殺す事が出来るだろう。」

「だからさ、私達が足止めさせてもらうね?」

「お前らごときに俺が止められるとでも?」

 

 事実、レベル6や7といったただの第一級冒険者を集めてもジンを止めるには力不足。だからこそ彼女は此処にいる。そんな彼を止めるために。オラリオにジンを参戦させない為に。

 

「胸貸してもらおうかしら先輩?」

「『女帝』かどうした?マキシムはロキとフレイヤの踏み台としての役割を全うしたぞ?今更それをやろうってか。辞めとけ黒竜から逃げたお前には出来ねえよ。」

「だとしてもよ、私にも無様に逃げた私にも意地ってものがあったみたいなのよ。だから私の最期に付き合ってくれない?」

「誰がヘラ・ファミリアの女に付き合うか!」

 

 そうしてオラリオ暗黒期の最初の戦いがダンジョン五十階層にて始まった。

 

 その戦いは正に苛烈と言って差し支えない。

 まずジンが背負っていたおよそ100の刀剣をばら撒きながらタナトスに高速で突進したのをレグナントが片腕で停止させる。その時の衝撃でタナトスは吹っ飛ぶ。

「おい、ちゃんと守ってくれよ?」

「さっさと行け。」

 だが『万剣』の戦いはその程度では止まらない。ばら撒かれた100の刀剣が1人でに名人が扱う物のように動き出し前衛と接敵し、残った刀剣で魔術師を狙うが、その瞬間二人を纏めて殺さんとするかのように魔法が集中して振り注ぎダンジョンがまた大きく揺れる。

 

 万剣は止められた剣を手放しその場を離脱したが女帝はその場を動かず魔法を全身に受けたが傷一つない。そしてその隙にタナトスはジャガーノートを引きつける為に全力で地上に帰還する。

 

 ジンは確かにオラリオ随一の多対一を得意とする冒険者ではあるがその戦いは何日と持つものではない。だからこそジンは決着を急ぐ。しかし、女帝はそんな簡単に倒れてくれるような敵ではないし、周りの冒険者達の連携も高く油断していると彼らに殺される。

 

 そうしているうちに戦いは地上でも行なわれていく。




 因みに原作通りにエレボス達が動いたのなら彼の刀剣がオラリオ中にあるのでジンが第一級冒険者すらも含めて全て請け負います。そうしてジンが足止めしている間にアストレアFやガネーシャFが制圧します。
 そしてそれを突破してピンピンしている二人とのフレイヤF VSザルド、ロキF VSアルフィアぐらいしか本格的なバトルが発生しません。

 普通にレベル6が操る刀剣が一気に5本ぐらいが殺しにかかって来たら勝てないよね。

 ジンの攻略方法は超遠距離からの不意打ち、高火力の魔法、圧倒的なスペック差によるゴリ押しの三つです。当たり前だね。

ベル編どうしようか?

  • 別の小説として書いて
  • ここで時系列に沿って書いて
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