養育ファミリア メジェド・ファミリア 作:思いついたら書く人
送還の光が落ち着くとギルドでは、怒声、怒号が飛び交う。もういくつかのファミリアの眷属が強襲を受け倒れている。方角、地区関係なく闇派閥や信者が暴れている。何より、ダンジョンの悲鳴が轟いており、事態は急を要する。だからこそギルドという中央機関が役割を果たす必要があるのだが……
「伝令!!!「北西にて」「ガネーシャ・ファミリア壊滅!「敵幹部殺帝の姿が見えました!「ダンジョン入り口にて爆発!!モンスターが出てきます!!」「ゼウス、ヘラ・ファミリアを名乗るものの姿あり!!「メジェド・ファミリアホーム白衣の屋敷に敵影あり!「南西爆発!!」―――「「「報告します!!!」」」
余りにも一気に事が起きている。情報は直に集まるがどうすればいいかは職員にはわからない。やらなくていけない事が多すぎるのだ。敵の動向を探り、対処する人員を配置しなくてはならない。市民の避難誘導と避難場所の確保。それをオラリオ全地域でやらなくてはいけない。ここまでの暴動は人類史上初めてのことなので彼らには人員の動かし方がわからない。
そこで大きくはないが確かな声が響く。
「中央広場、ギルド、白衣の屋敷を一時的な避難所にする。そこで職員の皆には物資の運搬と避難民の誘導をお願いしたい。アレン!まだいるかい!?」
「うるせぇ!お前の指示は聞かねぇぞ!クソパルゥム!」
「フレイヤに伝言を!
「ふざけるな!彼奴らはあのお方の為の者だ!!!お前に使わせるか!」
「頼んだぞ!」
「おい!聞け!」
「ポン太君。メジェドFにも依頼したい」
「あーあ、大丈夫ですよ依頼なんてしなくても。うちはもう動いているはずです。だからここに来た子達に指示を貴方が出してください。ボクは正直、正面での戦闘に弱くてですね。斥候でもやってきます」
「そうか、ありがとう。彼らのことは任せてくれ」
「あんまり無理させないでくださいね?最大でもボクの下のレベル3までしか来られないので」
「十分だ」
「アストレアF君たちには僕達と一緒にモンスターの討伐の先鋒として動いてもらう」
「な―っ!民衆を見捨てるのか!
「いや、違う。ジンに任せる。ここまでの大規模な暴動は初めてだが彼なら万剣ならどうにかしてくれる」
「確かにあの人の刀剣には助けられてきたけどよ。この状況を一人の力でどうにかできるとは思えねぇぜ?」
「大丈夫だ。それより僕達は速やかに中央広場の安全を確保しなければならない。ダンジョンに急ごう。君、ギルドに来たメジェドFの子たちにはダンジョンに来るように伝えてくれ。頼んだよ。じゃあ、行こうか」
フィン達がダンジョンの入り口にたどり着くとそこには大きな爆破後があり、モンスターが溢れ出ていた。出てきているモンスターは上層も上層のだけ。とはいえその状況が何時まで続くのかが分からないし、数が多い。
「フィン。このモンスターだったら儂は要らんとじゃないか?市街地行った方が……」
「………いや、指の震えが収まらない。これでは終わらないはずだ。ガレス、君が必要だ。リヴェリア、一度一掃してくれ」
「分かった」
流石上級冒険者かつハイエルフの魔法。一撃で溢れ出ていた全てのモンスターが死滅した。そして彼らの影に隠れていたモンスターの姿が明らかになる。
「ゴライアス――階層主か……。」
「ゴライアスだと?フィン奴が見えたのか?」
「ああ。確かに見えた。他にも小竜の姿もいくつか。皆!ダンジョンに入る!上層まで来ているモンスターを一掃する!突入!!!」
状況を把握したフィンの行動は早く直に集まっている冒険者に喝を飛ばし、ダンジョンに突入した。
それを聞いていたメジェドFの冒険者は……
「えぇ、どうする?」
「どうするもこうするもないでしょ。行くよ、魔剣振ればある程度は大丈夫だって」
「そうかー。じゃあいいか。あーぁー!貧乏クジ引いたなあの数のモンスターなんて初めてだぞ」
「先輩としてしゃきっとして。皆、魔剣は持った?行くよ!」
リーダー各の二人を中心とした魔剣部隊としてダンジョンに突入する。余りやる気は感じられないが良く見ると視線は鋭く、後輩の前に立ち、壁となっている前衛と既に魔法の詠唱を終え周囲に陣を展開している魔法使いの二人は確かな実力を感じさせる。
その二人について行く十数名の冒険者は適度な緊張とリラックスが出来ているように見える。
そうしている間に輝夜とライラの二人はモンスターの討伐数を競ってダンジョンに突入し終え、いくらかのモンスターを討伐し、先鋒としての役割を果たしている。だがその勝負の結果は既に………
「おい!輝夜!明らかに私不利だよな!この勝負ハンデよこせ!」
「…………。」
「おい!聞こえてるよな!な!無視すんな!」
「―――。」
「なー!きーこーえーてーるーよーな!!!」
「元気だな」
「ああ、だからこそ彼女たちがオラリオの希望たり得る。ガレス行こう、リヴェリアはゴライアスに魔法を撃ったあとは冒険者全体の援護を」
「ああ、分かった」
フィンとガレスの二人は未だ遠くに見える階層主であるゴライアスに突撃し、リヴェリアの魔法に合わせて一撃を喰らわせる。
本来のゴライアスであればこの一撃で仕留める。もしくはよろけさせる事が出来たはずだ。だが……
「……強化種か。傷は深いがまだ倒せないな」
「ああ、あの黒い体表はただの個体差じゃないらしい。いけるかい?」
「いけるに決まっておろう。任せい」
そうしてダンジョンはフィンとガレスがゴライアスと戦い、その周りで後衛の魔法や魔剣の一撃が飛び交い、前衛が遊撃する所となった。
しばらくしてフィンとガレスがゴライアスを討伐し終えると同時に、ダンジョンの上層にはモンスターの姿は無くなっていた。
輝夜とライラの勝負の結果は当たり前だが輝夜の勝ちで終わった。
オラリオでは邪神の眷属が街を壊して暴れているのを刀剣が対処していた。そう、ジンは女帝とダンジョン深層で戦っておきながらオラリオを守るためにも戦っている。
とはいえ、ジンが戦っている相手は女帝と少数とはいえ最強派閥の眷属である。いつも通りの剣捌きとはならない。よって負傷者はゼロとはならず被害はあるし、刀剣の摩耗も無視できるものではない。だからこそ、誰がその穴を埋めなくてはならない。
けれどもそんな事は勇者も神も想定していなかった。よってこの結果は彼女らの偽善によるものだ。
「皆さん!こちらに来てくださーい!」
「こっち安全だよー」
「私達が貴方方をお守りします」
アストレアFを始めとする。オラリオの市街地にいた冒険者達が避難の誘導と、
「魔法の準備出来た!」
「オッケー、ほらこれでも喰らいな!煙玉さ!」
「ルミノス・ウィンド」
闇派閥の迎撃だ。彼らによって闇派閥はオラリオを完全に落とす事が出来ずにいる。これ以上の被害を出せずにいる。
されど彼らを止めることはできなかった。彼らの前には刀剣は意味をなさず。猛者すらも地に伏す。
飢えを満たせずにいた獣が多くの上級冒険者を喰らいそれでも飢えが満たせないと口を開く。その牙は猛者を噛み砕いた。
静寂を好む魔女は街に響く金属音に嫌悪を示し、自身のいる区画の刀剣を全て砕く。そして、もっと人を集め堅牢な砦となっている白衣の館を
そうして、希望は潰えた。強者は地に伏し、兵装は何も無い。冒険者は確かにこの時、
白い小人が正に神速で魔女に突撃した。
ベル編どうしようか?
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別の小説として書いて
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ここで時系列に沿って書いて