養育ファミリア メジェド・ファミリア   作:個体識別番号0111

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リリルカ・アーデ2

 リリルカ・アーデは遂に食事にありつく事が出来たがそれは彼女が想像したものではなかった。

 

「何ですか、これ?このどろどろとしたのは?」

「それはお粥というものです。貴方何日か何も食べていらっしゃらないでしょう?お粥であれば食べやすいですよ。」

「そ、そうですか。ありがとうございます。」

「いえ、遠慮なさらず食べてください。」

 

 リリルカにとっては薄いほぼ水のようなスープであっても良かったし、それを想像していた。けれども出てきたのはお粥というきちんとした食事のようなもの。優しい味のするご飯だった。本当に涙が出てくる程に優しい味。

 

 

 

「さて、食べ終わったようですね。本日はどのような用事で来られたのでしょうか?ただご飯を食べに来たのでしょうか?それともファミリアの一員になられに来られたのでしょうか?どちらであっても私達は歓迎しますよ。」

「いいんですか!?いや、リリは不審者ですよ!いきなり現れてご飯を食べに来て!怪しいじゃないですか、何なんですか貴方は!リリに何をして欲しいんですか!」

「特に何をしてほしいというものはありませんよ。ただ私達は貴方たちに、子供達に健やかに育ってほしいと思っているのです。私達は歓迎します。貴方が明日の朝日を望む生活ができるように、貴方が今日友との日常を謳歌できるように、昨日の話を笑顔でできるように。貴方がそんな日々を過ごせるようにしたいのです。ようこそ、メジェド・ファミリアへ!私達は貴方を歓迎します。」

ペカーーー!

「眩し!」

「ほら、メジェド様も貴方を歓迎していますよ。」

ペカーー!

「もう!わかりました!よろしくお願いします!」

 

 

 

 

 どんなファミリアであっても加入するにはその主神の神の血イコルを刻まれる必要がある。それによって始めて人はその神の眷属となり、祝福を得られる。

 リリルカもそのことは知っている。しかし、目の前の子供にしか見えず、顔も身体もわからないとなると聡明な彼女の心には少しの不安がよぎる。

 

 そうしてベットがいくつかある部屋に通された。

 

「ではベットに服を脱いで、寝転んでください。メジェド様お願いします。」

 

 するとメジェド様はリリルカが寝ているベットの横に立つと足裏に小さい傷をつけた。そして少し傷をつけた足裏を背中にペタン。

 

「ひゃっ!」

「あら、冷たかったですか?まあ、一瞬ですし大丈夫ですよね。少しお待ちください。今、ステータス書き起こしますので。………はい、どうぞ。」

 

リリルカ・アーデ Lv.1

力 I0

耐久 I0

器用 I0

敏捷 I0

魔力 I0

発展アビリティ

無し

スキル

無し

魔法

【】

 

「まあ一般的なステータスですね。0が並んでいますが落ち込む必要は無いですよ。確認を終えたらまだ昼ですしこれからホームを案内します。」

「え、はい。よろしくお願いします。」

 

「まず今いる部屋。ここはステータスを更新する時によく使います。ほかには子供達がかくれんぼに使います。」

「え、かくれんぼ?」

「はい。かくれんぼです。次いきますよ。」

 

 次に通されたのは食事をした大勢が一度に食事できるほどの広さの食堂だった。

 

「次にこちら。今日、リリルカも食事をした。食堂です。朝、昼、晩のご飯はここで食べてください。基本こちらで呼びますが別にお腹が空いたのならそこにいる方に声をかけてください。軽食ならいつでも作ってくれますよ。」

「夜中は辞めろよ。太るぞ。」

「あ、はい。あのお粥美味しかったです。」

「おう、そうかい。ならよかったよ。」

 

 少し2人で歩いて中庭に出ると、そこでは多くの子供達が走り回っていた。

 

「ここは中庭です。今の時間は皆ここで遊ぶ子が多いですね。リリルカも遊びますか?」

「い、いえ。今は大丈夫です。」

「ねーねー!聖女様!となりいるこだあれ!」

「あら、気づかれてしまいましたね。」

「(絶対わざとだなこの人。)」

「この子はね新しい皆さんのお友達。リリルカさんです。一緒に遊んであげてね。」

「うん。わかった!ねえあっちで、いっしよに遊ぼう。いまねみんなでメジェド様がころんだしてるんだよ。たのしいよ。」

「え、あ、でも。」

「リリルカさん。案内はまた後でも出来ます。今は皆さんと一緒に遊んで来てください。」

「ねえ、いこうよ。たのしいよ。」

「わかりました。行きますよ。で、そのメジェド様がころんだってどういう遊び何ですか?」

「えー、しらないの?だいじょうぶちゃんとおしえてあげるよ。ねーみんなーあたらしいともだちがきたよ!」

「わ、ちょっと引っ張らないでください。行きます。行きますから!」

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