養育ファミリア メジェド・ファミリア   作:個体識別番号0111

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リリルカ・アーデ3

「はーい、皆さんもうすぐ晩ご飯の時間です。浴場で身体を清めてから食堂に集まってください。」

「「「はーい!」」」

「え、浴場って何処にあるんですか?」

「えー、リリルカちゃん知らないの?じゃあ私が案内してあげる。浴場はね本館とは別の所にあるの。ほら見えるでしょあの2つに分かれてる建物。あれが浴場。左が女湯で、右が男湯わかった?わかったなら行こ!気持ちいいよ。聖女様の祝福で皆綺麗だけどなんて言うかすっきりする?何か気分が良くなるんだよ!」

「え、あの、ちょっと待ってください聖女?祝福?何ですかそれ。」

「え?知らないの?Lv.3の『花園(ガーデン)』の聖女様の聖堂(サンクチュアリ)。ありとあらゆる害意を退けるっていうスキル。おかげでここは病気も呪いも関係ないんだよ。」

「す、凄すぎませんか!!!」

「リリルカちゃんって私と同じくらいなのにここのことは何にも知らないんだね。」

「しょうがないでしょ。まだ今日、来たばっかり何ですから。」

「ふふーんじゃあ私はお姉さんだね!リリルカは私のことはネフェルお姉ちゃんって言ってね!」

「えっ、なんでそんな事を……」

「なんでってここで暮らす皆はメジェド・ファミリアの家族何だから当たり前でしょ。ほら、ネ、フ、ェ、ル、お、ね、え、ち、ゃ、ん!」

「ネ、ネフェルお姉ちゃん……」

「ふふーん!よくできました!いい子のリリルカはお姉ちゃんが撫でてあげます!」

「うわ、やめてください!」

「いいじゃん、いいじゃん!これからお風呂何だし!」

 

 

 浴場は広くオラリオにある公衆浴場程では無いにしろここで暮らす皆順番良くが入るのであれば十分の広さ。深さは段々になっており一番浅いところはパルゥムの子供であっても溺れる心配の無い程度の深さ。そして、1ファミリアのホーム内の建物の中なので一番無防備となるこの瞬間であっても安全は確保されている。(さすがの神も子供の裸は覗き見ないよね?そうだよね?)

 

「どう?リリルカ、気持ちいいでしょ?」

「は、はい~」

「わーなんかとろけてる〜。面白いー」

 

 

 

 そして風呂から上がって用意されていた服に着替えて湯冷めしないように本館の食堂に駆けて行く。

 

「ところでこの服いつの間に用意されていたんでしょうか。後、元々の私の服は何処にいったのでしょうか?」

「サイズ違いのがたくさんあるんだよ。だから元々ここにあった服だよ。元々のリリルカの服は多分、洗濯されてリリルカの部屋の中にあるんじゃない?それと、オシャレしたくなったなら先輩達に頼んで買い物に連れて行ってもらえばいいよ。毎月のお小遣いを貯めて使えば選んで自分の好きなの買えると思うよ。」

「お小遣いも貰えるんですか!?しかも毎月!?今の時代何処にそんな余裕が……」

「まあ、ここはメジェド・ファミリアだよ?一応Aランクのファミリアなんだし?お金は沢山稼げているんじゃない?」

「そ、そうなんですかね?」

「うん、きっとそうだよ!ほらご飯食べよ!今日の晩ご飯はハンバーグだよ!おばちゃん、おじちゃんご飯頂戴!」

「ハンバーグって何ですか?」

「えーー!知らないの!ハンバーグってのはね………」

 

 

 美味しいご飯を食べ終わったのなら後は歯を磨いてから寝るだけ。

 

「リリルカ。いますか?」

「はっはい。リリはここにいます。」

「ここにいましたか。リリルカ貴方の部屋を案内します。相部屋ですがいいですか?」

「大丈夫です。」

「緊張しなくてもいいですよ。同じ部屋の子はとてもいい子なので。」

 

 リリルカは全4階ある内の2階の部屋に案内された。

 

「ここが貴方の部屋です。ネフェル、入りますよ。」

「(ネフェルってもしかして)」

バーン!

「わっ!?」

「何ですか。ネフェル珍しいですね貴方がヤンチャするなんて。」

「ごめんなさい聖女様。でもやっとリリルカが来たんだもん一緒に沢山おしゃべりしたい事があったから居ても立ってもいられなくって……」

「話してくれてありがとうございます。ネフェル安心なさい。怒っていませんよ。それよりもうリリルカと仲良くなっていたんですね。あまり夜更かしはしないように明日の朝もきちんとご飯を食べるですよ。ではおやすみなさい。」

「はーい。おやすみなさい。」

「あっ、おやすみなさい。」

「じゃあリリルカ。改めて自己紹介しよう。入って入って。」

 

 

 リリルカとネフェルに与えられた部屋は、2人の子供が過ごすのには十分な広さの部屋で、二段ベットと二つの椅子と一つの机、クローゼットといった家具がある小綺麗な部屋。そして家具の色付けはされておらず木本来の色を保ったままの温かみがある。

 

「改めて自己紹介するね。私はネフェル。種族はハーフエルフでこの屋敷一番可愛い女の子!ほら次はリリルカ」

「えっと私はリリルカ・アーデ。種族はパルゥムです。」

「うんうん。いいね、なんか楽しい!ねえリリルカ今日はどうだった?ここの生活は楽しかった?」

「はい。とても楽しかったです。」

「明日は何して遊ぶ?今日みたいにね屋敷の皆で遊ぶのも楽しいけど何人かでおままごとするのも楽しいんだよ。それとね先輩達が買ってきてくれた魔道具で遊ぶのも………」

 

 こうしてリリルカの始めての安心出来る夜は可愛い同居人と話をしているうちに更けていった。

 

 

 

 

 

 

 

「リリルカ、ネフェル。朝ご飯に遅れましたね?」

「「ごめんなさい。」」




Lv.3『花園』
メジェド・ファミリアに所属する聖女と言われる女性の一人。スキル『聖堂』は彼女が育てた花によって不可侵の領域を形成するというもの。何らかの害を及ぼすというのであれば神の残滓までも打ち消すという余りにも破格の性能であるがダンジョン探索には一切の役に立たない。詳細はいずれ。
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