またぼちぼち週一ぐらいで書いていこうと思っておりますのでよろしくお願いします。
では本編どうぞ!
時は前日に戻る...
北海 王立艦隊母港スカパ・フロー泊地
日本艦隊は英国駆逐艦隊が先導のもと、グランド・フリート主泊地外縁へ順次投錨した。
遠方には英超弩級戦艦群の巨体が霧の中に浮かび、その周囲を駆逐艦が絶え間なく巡回している。
そこに将官旗を掲げた英海軍の内火艇が扶桑へ接近してくる。
見張員「英国内火艇、本艦右舷に接岸します」
舷梯が下ろされ、礼装に身を包んだ一人の士官が甲板に降り立つ。
肩には少将の階級章。だが立ち振る舞いには、艦長としての年季が滲んでいた。
ウィンダム少将「ジェリコー提督の名代として参った。
東郷元帥閣下にご挨拶申し上げたい」
副官の取次を受け、東郷平八郎が甲板に姿を現す。
英国軍楽隊が「君が代」を奏し始め、続いて「God Save the King」が続く。
両国の水兵たちが、互いの国歌に向けて姿勢を正す。
東郷元帥「遠路、お越しいただき感謝する」
ウィンダム少将「東郷閣下にお目にかかれて光栄です。
英国まで遠路はるばるお越し頂きありがとうございます。」
東郷は短く頷くだけだったが、その沈黙は否定ではなかった。
ウィンダムの視線は、艦橋から主砲塔、そして艦尾へと巡る。
賛嘆と、わずかな品定めの色が、その目には同時に浮かんでいた。
儀仗兵が捧げ銃の礼を取り、祝砲の轟きが北海の空に響く。
歓迎式典は、静かな、しかし確かな重みを伴って進んでいった。
翌日、東郷とウィンダム少将、鈴木中将の姿はロンドン行きの列車の中にあった。
さらに翌日 キングスクロス駅に到着した一行は英国市民の大歓迎を受けていた。
新聞記者は押しかけ 老水兵は帽子を振り 沿道には群衆が詰めかけていた。
一行は大歓迎を受けながら英国海軍省へと向かう。
海軍省庁舎
チャーチル海軍大臣「東郷元帥、ようこそ英国へ。閣下をお迎えできる日を、心待ちにしておりました」
東郷元帥「歓迎に感謝する。帝国海軍は創立以来、多くを英国海軍より学ばせていただいた。」
チャーチル海軍大臣「それは光栄なことです。しかし今や英国海軍もまた、日本海軍から学ぶべき ものを見出しております」
チャーチルはそう言うと執務室の壁に掛かった地図へ歩み寄る。
チャーチル海軍大臣「ツシマ以来、欧州の海軍士官で日本海軍を研究しない者はおりません。」
チャーチル海軍大臣「もっとも、最近では我々も少々研究される側になっているようですが。」
室内からは小さな笑い声が漏れる。
チャーチル海軍大臣「さて本題に参りましょう。貴君らの艦隊戦力を拝見させていただいたが少々補助艦が不足していると見た。」
鈴木中将「ええ、お恥ずかしいことですが遠洋航海に耐えれてかつ十分な戦闘力を確保している艦艇は我が国にはいまだ少なく。」
チャーチル海軍大臣「ええ、そこでロイヤルネイビーから一部補助艦をお貸ししましょう。」
日本側に資料が渡される。
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日本への貸与艦艇
軽巡洋艦
「ブリストル」「グロスター」
駆逐艦
G級「ビーグル」「フォックスハウンド」「モスキート」「ピンチャー」
F級「ヌビアン」「クルセイダー」「マオリ」「ズールー」
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鈴木中将「これは実にありがたい。
軽巡二隻に駆逐艦八隻とは、我が遣欧艦隊にとって大きな力となります。」
チャーチル海軍大臣「さらにだ。君たちの駆逐艦には水中調音機も供与しよう。」
鈴木中将「水中調音機までとは、我々のためにありがとうございます。」
チャーチル海軍大臣「いやいや、親愛なる同盟国のためだできる限りの支援は惜しまんよ。」
東郷元帥「厚意に感謝する。帝国海軍は必ずや期待に応えてみせよう。」
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大日本帝国海軍遣欧艦隊編成
戦艦 扶桑
巡洋戦艦 金剛 比叡
二等巡洋艦 筑摩 矢矧
一等駆逐艦 海風 山風 磯風 野分 時雨 夕凪